ワイこと山田太郎、なんJで人気の小説家や。毎日のように「山田のスレ」が立つくらいの売れっ子やで。でも今日、ワイの人生が180度変わる出来事が起こったんや。
朝起きて、いつものようにパソコン開いて小説書こうとしたら、なんか違和感あるんや。指が動かへん。いや、動くっちゃ動くんやけど、全然文章にならへんのや。
「なんやこれ...」
ワイは焦って、適当に文章打ってみた。
「ごぼごぼもぐもぐぺちゃぺちゃ」
ファッ!?何この文章。ワイの才能、どこいったんや...
パニくって編集さんに電話したんや。
「もしもし、山田です。大変なことになりました!」
「どうしたんですか、山田さん?」
「ワイの才能がなくなったんです!小説が書けへん!」
編集さんは一瞬沈黙した後、
「えっと...それは大変ですね。でも締め切りは明日ですよ?」
クソ!この非情な業界!才能なくなったくらいで同情してくれへんのかい!
ワイは必死で書こうとするんやけど、全然ダメなんや。今までサクサク書けてたのに、一文字書くのにも苦労する。
「もう終わりや...」
ワイはベッドに突っ伏して泣いたんや。なんJ民の期待を裏切ってまう。もう二度と「山田のスレ」は立たへんのやろなぁ。
そんな時や。ワイのスマホが光ったんや。なんJからや。
「山田、新作まだか?」
「山田の小説、楽しみにしとるで」
「山田がおらんかったら、ワイの人生つまらんわ」
ワイは画面を見つめたまま、動けへんかったんや。こんなにワイの小説を待っとる奴らがおるんや。才能なくなったからって、諦めてええんかな。
ワイは意を決して、もう一度パソコンに向かったんや。
「才能なくなっても、ワイは小説家や。小説書くのがワイの仕事や」
そう言い聞かせて、必死で書き始めたんや。才能に頼らず、ただがむしゃらに。
朝まで書き続けて、なんとか形になったんや。今までの小説ほど上手くはないかもしれへん。でも、ワイの精一杯や。
編集さんに送ったら、すぐに電話かかってきたんや。
「山田さん、これ...いつもと違いますね」
ワイは覚悟を決めて答えたんや。
「はい。才能がなくなったみたいで...」
すると編集さんは言ったんや。
「違いますよ。いつもと違うのは、山田さんの魂みたいなものを感じるんです。才能以上の何かがある」
ワイは思わず涙が出たんや。才能はなくなったかもしれへん。でも、小説への思いは消えてへんかったんや。
その日から、ワイは毎日必死で書いたんや。才能に頼らず、ただ書きたいという思いだけで。
半年後、ワイの新刊が出たんや。なんJはお祭り騒ぎや。
「山田、お前変わったな」
「なんか前より心に響くわ」
「才能の化け物かと思ってたけど、お前も人間やったんやな」
ワイは画面を見ながら、静かに涙を流したんや。才能はなくなった。でも、小説家であることはなくならへんかった。
そう、たとえ才能がなくなっても、ワイは小説を書き続けるんや。それがワイの人生や。才能よりも大切なもんがあるって、気づかせてくれたんは、なんJ民やったんや。
ほんま、ありがとうな。









