ワイ、今日も元気にニートしとったんやけど、突然思い立ってもうた。「ヒッチハイクで日本一周したろ!」ってな。マッマに内緒で500円だけ握りしめて、家を飛び出したんや。

最初は順調やった。京都から出発して、ええ感じのおっちゃんに拾ってもらえたんや。「お!若いのがヒッチハイクか!懐かしいなぁ」言うて、めっちゃ話が弾んだわ。

せやけど、次がアカンかった。なんか怪しいおばはんに拾われてもうた。「あら~、イケメンさんじゃない♪」言うて、めっちゃベタベタしてくるんや。ワイ、必死に「トイレ!トイレ行きたいんです!」言うて逃げ出したわ。ほんま怖かったで。

そんでもって、次は若い兄ちゃんに拾ってもらったんやけど、こいつがめっちゃイキリ運転するんや。「ワイの86、めっちゃ速いやろ?」言うて、カーブでドリフトしまくんねん。ワイ、命からがら逃げ出したわ。

もう疲れて歩いとったら、なんと目の前にでっかい猪が現れたんや!「ブヒィィィ!」言うて突進してきよった。ワイ、必死に逃げたけど、木に登るしかなかったんや。そんで3時間もそこで粘ったわ。もう腹減って死にそうやった。

やっと猪が去って、木から降りたら、なんと目の前に温泉旅館があるやんか。「ラッキー!」思てドアを開けたら、中から出てきたんが...なんとマッマやないか!「あんた!家出したんやって!?」言うて怒り狂っとる。

ワイ、必死に説明したんや。「いや、マッマ、これはヒッチハイクハイクっちゅうもんでな...」せやけど、マッマは聞く耳もたれへん。「ヒッチハイクハイクだぁ?アホか!今すぐ帰るで!」言うて、ワイの耳をつねって引っ張っていきよった。

結局、ワイのヒッチハイクハイクは1日で終わってもうた。家に帰ったら、パッパもブチ切れとって、「お前なぁ、社会人になる気あんのか?」言うて説教や。

せやけど、ワイは思うんや。たった1日やったけど、ようけの経験ができたで。怖いおばはんから逃げるスキルとか、イキリドライバーの車から生還するスキルとか、猪から身を守るスキルとか...こんなん、ニートしとったら絶対に身につかへんかったやろ。

そんで、マッマとパッパに言うたんや。「ワイ、この経験を活かして就職するで!」言うたら、二人とも呆れた顔しとったけど、なんか安心したような顔もしとったわ。

次の日、ワイはハロワに行ったんや。「ヒッチハイクハイクで身につけた逃走スキルを活かせる仕事ありませんか?」って聞いたら、窓口のお姉さんに「お客様、まずはアルバイトから始めましょうか...」言われてもうた。

でもな、ワイは諦めへんで。いつかヒッチハイクハイクのプロフェッショナルになって、日本中を旅するんや。そんで、ワイみたいなニートを助けるんや。「お前らも、ヒッチハイクハイクで人生変われるで!」言うてな。

今はまだアルバイト探し中や。せやけど、ワイの心の中では、まだヒッチハイクハイクの冒険が続いとるんや。いつかまた、500円握りしめて旅に出る日が来るかもしれへん。そん時は、もっと長く粘るで!

せやから、なんJ民のみんなも諦めたらアカンで!人生はヒッチハイクハイクみたいなもんや。行き先なんて分からへんし、途中で怖いこともあるかもしれへん。でも、そこで出会う人や経験が、きっと人生を変えてくれるはずや。

ほんで、最後にワイからのアドバイスや。ヒッチハイクするときは、猪に注意やで!あいつら、マジでヤバイから。ほんま、命懸けや。

せやけど、そんな冒険がワイらを成長させてくれるんやで。ほんまに。




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