ワイ、高田ヒロシ。30歳無職やけど、モテたくて仕方ないねん。でも、顔はブサイク、体はデブ、性格は陰キャ。そんなワイにモテる要素なんて、皆無やったんや。

ある日、なんJで見つけた怪しげな広告。

「モテたいヤツ集合や!ワイが魔法のアイテムで力になったるで!」

普通なら無視するやろ。でも、ワイは藁にもすがる思いで連絡したんや。

翌日、待ち合わせ場所に行ってみると、そこには黒いフードを被った怪しげな男が。

「お前がモテたいって言うたヤツか?」

「せや」

男は不気味に笑いながら、小さな瓶を取り出した。

「これ飲めば、お前の願いが叶うで」

ワイは迷わず飲み干した。するとどうや、体が熱くなってきて...

次の日、鏡を見たワイは驚愕した。顔はイケメン、体はマッチョ、なんかモテオーラ全開や!

その日から、ワイの人生は一変。女の子からモテモテ、合コンではモテまくり。ついに彼女もできた。

「ヒロシくん、大好き♡」

ワイは有頂天や。こんな幸せな日々が、永遠に続くと思っとった。

...けど、ある日、鏡を見たら、ワイの顔が少し歪んどるように見えた。気のせいかと思ったんやけど、日に日にその歪みは酷くなっていく。

そして一ヶ月後、ワイの姿は完全に怪物と化していた。

顔は溶けたみたいにグニャグニャ、体からは触手が生えてきて、もはや人間の形をしていない。

彼女は悲鳴を上げて逃げていった。街を歩けば、みんなが恐れおののく。

「たすけて...たすけてクレメンス...」

ワイの声は、もはや人間のものではなかった。

そんなワイの前に、あの黒いフードの男が現れた。

「モテたかったんやろ?ほら、みんながお前に注目しとるやん」

男は不気味な笑みを浮かべながら、ゆっくりとフードを脱いだ。

その顔は...ワイと同じ怪物の顔やった。

「さあ、お前も仲間に加われや。モテたい男たちよ、永遠にモテ続けるんや...」

ワイは絶叫した。けど、もう遅い。

今じゃワイは、モテたい男たちを次々と怪物に変えていく、呪いの使者になってもうた。

モテたいヤツ、ワイの元においでや。お前らの願い、叶えたるで...