深海の底。タラ帝国の宮殿で緊急会議が開かれとった。

タラ皇帝「わい、もう我慢でけへん!人間どもがワイらを揚げて食いよるんや!」

側近A「せやな。フィッシュアンドチップスっちゅうんは、ほんま許せへんわ」

タラ皇帝「せや!そこでや、ワイには計画があるんや」

側近B「おお!さすがタラ皇帝や!どんな計画なんですか?」

タラ皇帝「フィッシュアンドチップスは世界一まずいって工作するんや!」

一同「おおー!」

タラ皇帝「人間どもに、フィッシュアンドチップスがまずいって思わせたら、ワイらも食われへんようになるやろ?」

側近A「さすがタラ皇帝や!頭ええなぁ!」

タラ皇帝「ほんじゃ、さっそく作戦開始や!」

翌日、タラ帝国の精鋭部隊が人間の世界に潜入した。彼らの作戦は三つ。

作戦その1:SNSでの大量投稿

タラA「よっしゃ、Twitterアカウント作ったで!」

タラB「ワイはインスタや!」

タラC「ワイはTikTokで踊りながらフィッシュアンドチップスのディスりや!」

彼らは必死にスマホをタップし、「フィッシュアンドチップスまっず」「世界一不味い料理は絶対これや」などと投稿しまくった。

作戦その2:有名人の買収

タラD「よっしゃ、あの超人気ユーチューバーに接触したで!」

タラE「ほんま?なんて言うてた?」

タラD「『タラ1000匹分の現金積んだるから、フィッシュアンドチップスをディスってくれ』って言うたら、二つ返事で許諾してくれたで!」

タラE「さすが金の力や!」

作戦その3:偽の科学論文

タラF「よっしゃ、『フィッシュアンドチップスの摂取は健康に悪影響』っちゅう論文、書き上げたで!」

タラG「ほんまか?でも人間の学者になりすますんは難しいやろ?」

タラF「大丈夫や!ワイ、人間の学者の真似めっちゃうまいねん!『タラ・フィッシュマン博士』っちゅう偽名で通せるで!」

しかし、タラ帝国の作戦は思わぬ方向に転がっていく。

人間1「なんか最近、フィッシュアンドチップスまずいって言われとるらしいで」

人間2「ほんま?でもワイ、そういう評判聞くとなんか食べたくなるわ」

人間3「せやな。ワイらで食べに行こか!」

タラ帝国の工作が逆効果となり、フィッシュアンドチップスの人気が急上昇。

タラ皇帝「なんでや!なんでこうなるんや!」

側近A「申し訳ございません...どうやら『逆張り』っちゅうのが流行っとるみたいで...」

タラ皇帝「くそっ!人間どもめ...」

そんな中、思わぬ救いの手が。

人間の科学者「最新の研究によると、タラには驚異的な再生能力があることが判明しました。これを応用すれば、タラを食べても個体数は減りません」

この発表により、人間たちはむしろタラを積極的に食べるようになった。しかし、タラたちにとっては、食べられても痛くも痒くもない。

タラ皇帝「なんやこれ...結局、ワイらが得してもうたんか?」

側近B「そういうことになりますな」

タラ皇帝「ふぅ...まぁええわ。こりゃ祝杯や!」

こうしてタラ帝国は、思わぬ形で勝利を収めたのであった。

タラ皇帝「ほな、ワイらもフィッシュアンドチップス食いに行くか!」

一同「おおー!」