ワイこと山田太郎、25歳。彼女いない歴=年齢の悲しきモテない男や。でも、今日からそんなんも終わりや!だってワイ、秘密兵器を手に入れたんや。そう、ChatGPTや!

「よっしゃ!これでワイもモテモテや!」

ワイは意気揚々とスマホを片手に、行きつけの居酒屋に向かった。今日は同期の飲み会や。女子もおるし、絶好のモテモテチャンスやで!

居酒屋に着くと、みんなもう来とった。

「おっ、山田!遅いで!」
「ごめんごめん、ちょっと準備に時間かかってもうてな」

ワイは得意げに席に着いた。隣には、ワイが密かに想いを寄せる佐藤さんがおる。今日こそチャンスや!

「佐藤さん、今日めっちゃ可愛いですね!」

ワイはスマホでこっそりChatGPTに相談しながら話しかけた。

「え?あ、ありがとう...」

佐藤さんは少し引いた表情や。あかん、もうちょっと自然にせなアカンな。

「あのさ、佐藤さん。最近何か面白い本読んだ?」

今度はChatGPTにオススメの本を聞いて、さりげなく話題に出してみた。

「え?私、あんまり本読まないんだけど...」

あかん、これも失敗や。でも、まだまだこれからや!

「ねえねえ、佐藤さん。最近さ、AIってすごいよな。例えばさ...」

ワイはChatGPTから得た最新のAI情報をペラペラと話し始めた。

「ふーん、そうなんだ...」

佐藤さんの目がどんどん遠くなっていく。なんでや!ChatGPTさん、なんか間違ったこと言うてないか?

ワイは必死にChatGPTに相談しながら、話題を変えていった。スポーツ、映画、音楽、料理...でも、どれも空振り。佐藤さんの反応はどんどん悪なっていく。

「あの、ちょっとトイレ行ってくるね...」

佐藤さんが席を立った。くそっ、このままじゃあかん!ワイは悔しさのあまり、ビールをガブ飲みした。

「お、山田くん、今日なんかいつもと違うな?」
「せやろ?ワイ、今日はな...」

ついカッとなって、ワイはChatGPTのことをべらべらしゃべってもうた。

「えー、お前モテようとしてAIに頼っとったんか?」
「ウケるー!」
「さすが山田!」

周りのやつらが爆笑しとる。ワイの顔が真っ赤になる。

そこへ佐藤さんが戻ってきた。

「どうしたの?みんな笑って」
「いやぁ、山田がな...」

同期の野郎がワイのしでかしたことを全部話してもうた。もう終わりや...ワイは頭を抱えた。

すると、思わぬことが起こった。

「えー、そうだったの?山田くん」

佐藤さんが笑いながら言うた。

「ごめん、ワイ、その...」
「AIに頼るくらい、私と話したかったってこと?」
「まあ...そういうことになるな...」

ワイは恥ずかしさで顔を上げられへん。

「なんか、嬉しいかも」

佐藤さんの言葉にビックリしてワイは顔を上げた。

「えっ?」
「だって、普段は全然話しかけてこない山田くんが、今日はすごく一生懸命だったもん。ちょっと変だなーとは思ってたけど」

佐藤さんが優しく微笑んでる。

「山田くん、次はAIなしで話そう?」

ワイの心臓がバクバクいうてる。まさかの展開や!

「お、おう!」

ワイは精一杯の笑顔で返事をした。

その夜、帰り道。ワイはスマホを取り出して、ChatGPTに最後の相談をした。

「ChatGPTさん、ありがとう。でも、これからは自分の言葉で頑張るわ」

画面に向かって言うたワイは、なんだか少し成長したような気がした。

翌日、ワイは意を決して佐藤さんを飲みに誘った。今度こそ、自分の言葉で。

「佐藤さん、昨日は...」
「うん、楽しかったよ。今日はどんな山田くんと話せるかな?」

佐藤さんの笑顔に、ワイは勇気をもらった。

「ワイはな、実はずっと...」

ワイの新たな恋の物語が、今始まろうとしていた。もう、AIの助けは借りへん。これからは、ワイの言葉で、ワイの気持ちを伝えていくんや。

結局、モテるかモテへんかは、AIやなくて自分次第やったんやな。ワイは、そう気づいたのでした。

「よっしゃ、頑張るで!」