ワイ、生きとる。いや、生かされとるんかもしれん。
社会の歯車として、日々を過ごす。マジメに働き、マジメに税金を納める。そんな毎日や。
けど、ある日のこと。ワイの前に現れたんや。「公金チューチュー」を名乗る謎の存在が。
公金チューチュー「よう、お前さんまだマジメに生きとるんか?」
ワイ「え?お前誰や」
公金チューチュー「ワイは公金チューチューや。お前の納めた税金を美味しくいただいとるで」
ワイ「は?どういうことや」
公金チューチュー「そのまんまや。お前らが必死こいて納めた税金、ワイらがチューチュー吸い取っとるんや」
ワイ、困惑。けど、なぜか興味も湧いてくる。
ワイ「それって...悪いことやないんか?」
公金チューチュー「悪いも何も、世の中そんなもんや。お前、まだ分かってへんのか?」
ワイ「分かってへんて...何を?」
公金チューチュー「この世界がどう動いとるかをや」
そう言うて、公金チューチューはワイを不思議な場所に連れて行ったんや。
そこは...「裏社会」とでも呼ぶべき場所やった。
政治家、官僚、企業の偉い人たち。みんなが笑いながら、札束を投げ合っとる。
ワイ「これが...現実なんか?」
公金チューチュー「せやで。お前らが必死こいて稼いだ金が、こうやってバラまかれとるんや」
ワイ、ショックを受ける。けど、同時に妙な高揚感も。
ワイ「じゃあ...ワイも仲間に入れてもらえるんか?」
公金チューチュー「おっ、その気になったか。けど、そう簡単には入れへんで」
ワイ「なんでや」
公金チューチュー「お前には『覚悟』が足りんのや」
ワイ「覚悟...?」
公金チューチュー「せや。自分の良心を捨てる覚悟や」
ワイ、考え込む。今までの人生、マジメに生きてきた。けど、それが報われた試しはない。
ワイ「...やったるで」
公金チューチュー「おっ、そうこなくっちゃ」
こうして、ワイは「公金チューチュー」の世界に足を踏み入れたんや。
けど、ここからが本当の物語の始まりやった。
ワイは「公金チューチュー」として活動を始める。税金を無駄遣いし、私腹を肥やす。
最初は罪悪感があったけど、次第に慣れていく。
ワイ「こんなんアリなんか...?」
公金チューチュー「アリもナシもない。世の中そんなもんや」
そんな生活を続けるうち、ワイは出世していく。
政治家になり、高級官僚になり、大企業の社長にもなる。
けど、なんかが足りん。心の奥底でモヤモヤする感じが消えへん。
ある日、ワイは街を歩いとった。すると、昔の自分にそっくりな若者を見かけたんや。
必死に働いて、マジメに生きとる若者を。
ワイ(あいつ...ワイや)
その時、ワイの中で何かが壊れた。
ワイ「ワイ...何をしとるんや」
公金チューチューが現れる。
公金チューチュー「どうした?後悔しとるんか?」
ワイ「いや...ワイ、間違えとったんや」
公金チューチュー「何言うとるんや。お前、今の生活が嫌なんか?」
ワイ「嫌やない。けど...これはワイの求めとった生き方やないんや」
公金チューチュー「じゃあ、お前はどう生きたいんや?」
ワイ「...」
ワイ、考える。マジメに生きるだけが正解やないかもしれん。けど、他人の金をチューチュー吸うのも違う。
ワイ「ワイは...ワイらしく生きたいんや」
公金チューチュー「ワイらしくって?」
ワイ「まだ分からん。けど、これからゆっくり考えていくわ」
公金チューチュー「...そうか。じゃあ、頑張れや」
そう言うて、公金チューチューは消えていった。
ワイは全てを捨てた。権力も、金も、地位も。
そして、新たな人生を歩み始めたんや。
今のワイは、小さな町工場で働いとる。給料は安いけど、やりがいはある。
税金はキッチリ納めとるで。けど、今度は「公金チューチュー」の存在を意識しながらな。
ワイ「ワイの納めた税金、ちゃんと使ってくれとるんやろか」
そんなことを考えながら、ワイは今日も働く。
マジメすぎず、不真面目すぎず。
ワイらしく、そして社会の一員として。
たまに公金チューチューが現れる。
公金チューチュー「まだそんな生活しとるんか?」
ワイ「ああ、でもこれでええんや」
公金チューチュー「...そうか。お前がそれでええんやったら、ワイからは何も言わんわ」
こうして、ワイの新しい人生は続いていく。
完全にマジメでもなく、完全に不真面目でもない。
そんなグレーゾーンで、ワイは自分らしく生きていくんや。
「公金チューチュー」の誘惑と向き合いながら。
これが正解かどうかは分からん。
けど、少なくともワイにとっては、今のところこれが一番しっくりくる生き方なんや。
そして、この物語もまた、どこかで「公金チューチュー」されとるんやろなぁ...
完
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