ある日のこと、神様がめっちゃ暇してたんや。
「よっしゃ、面白いことしたろ」
神様が目をつけたんが、哲学者のショーペンハウアーやったんや。
「あいつ、めっちゃ陰キャやんけ。モテモテにしたらどうなるんやろ」
そう思った神様、さっそく地上に降り立ったんや。
ショーペンハウー「ふぅ...今日も世界の本質は苦痛やと悟ったわ」
そこへ神様が現れたんや。
神「よう、ショーペンハウアー」
ショーペンハウー「なんやお前...神か?」
神「せやで。お前をモテモテにしたろと思ってな」
ショーペンハウー「は?なんでや」
神「ワイが暇やからや」
ショーペンハウー、困惑しとるわ。
ショーペンハウー「いや、ワイはモテなくてええんや。恋愛なんて、結局苦痛を生むだけや」
神「まぁまぁ。ちょっとだけ体験してみいや」
神様がショーペンハウーにタッチ。すると、ショーペンハウーの外見が一変したんや。
ショーペンハウー「なっ...なんやこれ」
鏡を見たショーペンハウー、驚愕。イケメンになっとるやんけ!
神「じゃあな。楽しんでこいや」
神様は去って行ったんや。
翌日、大学に行ったショーペンハウー。周りの反応がいつもと全然違うんや。
女子A「あの人誰?めっちゃイケメンじゃない?」
女子B「キャー!私のタイプ!」
ショーペンハウー、困惑しまくり。
ショーペンハウー(なんやこれ...みんなワイに群がってきよる...)
授業中も、みんなショーペンハウーに注目。先生も困惑しとるわ。
先生「ショーペンハウー君、君かね?なんだか雰囲気変わったねぇ」
ショーペンハウー「はい...なんか色々ありまして...」
休み時間、女子たちがショーペンハウーに群がってきたんや。
女子C「ねぇねぇ、今度デートしない?」
女子D「私と一緒に哲学の勉強会しよ?」
ショーペンハウー(うわぁ...こんなんワイには耐えられへん...)
なんとかその日を乗り切ったショーペンハウー。家に帰ってきて、ため息ついとるわ。
ショーペンハウー「はぁ...やっぱり人間関係は苦痛や...」
そこへ、神様が再び現れたんや。
神「どうや?モテモテ生活は」
ショーペンハウー「最悪や...こんなんもう耐えられへん」
神「えぇ...せっかくモテモテにしてあげたのに」
ショーペンハウー「そもそも、モテるってのがワイには合わへんのや」
神様、困惑。
神「じゃあ、どうしたいんや?」
ショーペンハウー「元の姿に戻してくれ。ワイは哲学に没頭する方が幸せなんや」
神様、しぶしぶ同意。
神「分かったわ。元に戻したるわ」
神様がまたショーペンハウーにタッチ。元の姿に戻ったんや。
ショーペンハウー「ふぅ...これでようやく落ち着けるわ」
神「お前、ほんまにええんか?モテへんで?」
ショーペンハウー「ええんや。ワイには哲学があるから」
神様、感心したんや。
神「お前、すごいな。自分の生き方をちゃんと持っとる」
ショーペンハウー「当たり前や。ワイは哲学者やからな」
神様、なんか楽しくなってきたんや。
神「よっしゃ、じゃあ他の哲学者もモテモテにしたろか?」
ショーペンハウー「やめとけって。みんな迷惑がるで」
神「えぇ...つまらんなぁ」
ショーペンハウー、神様に説教し始めたんや。
ショーペンハウー「お前、もっと建設的なことせえや。世界の苦しみを少しでも和らげるとか」
神「そんなん難しいわ...」
ショーペンハウー「だから神様は頼りにならんのや」
神様、ショーペンハウーに説教されて落ち込んどるわ。
神「せや!ワイがお前の弟子になったろ!」
ショーペンハウー「は?なんでや」
神「そしたら、ワイも賢くなれるやろ」
ショーペンハウー、呆れとるわ。
ショーペンハウー「お前、ほんまにアホやな...」
神「ほな、明日から弟子入りするで!」
こうして、ショーペンハウーは予想外の弟子を得ることになったんや。
神様は毎日ショーペンハウーの元に通い、哲学を学んどるわ。
神「先生!今日は何を学ぶんですか?」
ショーペンハウー「はぁ...お前、神様やのに...」
それからというもの、ショーペンハウーの哲学はより深みを増していったんや。神様の視点も取り入れることで、新たな境地を開いたんやで。
ショーペンハウーの新著『神と哲学者の対話』はベストセラーになったんや。
神「先生!本がバカ売れしてますよ!」
ショーペンハウー「うるさいわ...静かにせえ」
結局、ショーペンハウーはモテモテにはならんかったけど、予想外の形で人生が豊かになったんや。
神様も、ショーペンハウーから学んだことで、より良い神様になれたんやで。
めでたし、めでたし。
完
コメント