ある日のなんJ。いつものようにクソスレが立ち並ぶ中、ワイは哲学スレを立ててみた。

ワイ「ニーチェ『神は死んだ』」

なんJ民A「おっ、珍しいスレやな」

なんJ民B「お前、ニーチェ読んどんのか?」

ワイ「いや、インターネットで見たんや」

なんJ民C「草」

なんJ民D「さすがなんJ民で草」

ワイ「でもな、考えてみいや。神が死んだってネットに書いてあるってことは、ネットが神を超えたってことやないか?」

なんJ民A「お、おう...」

なんJ民B「なんやその理論」

突然、スレに謎の書き込みが。

ニーチェ「そうは言うてもな、お前らインターネットも神格化しすぎやで」

ワイ「ファッ!?ニーチェ!?」

なんJ民C「本物かよ」

ニーチェ「せやで。最近は霊界でもWi-Fi完備や」

なんJ民D「霊界のインフラ整備早すぎやろ」

ワイ「ニーチェさん、ほんまに神は死んだんですか?」

ニーチェ「まあな。でも、お前ら人間が勝手に殺しただけやで」

なんJ民A「ワイらが?」

ニーチェ「そうや。科学万能の世の中になって、神の居場所がなくなったんや」

ワイ「でも、ネットの発達で新しい神が生まれたんやないですか?」

ニーチェ「ほう、どういうことや?」

ワイ「だってみんなネットに依存しとるやん。ネットが新しい神様みたいなもんやろ」

ニーチェ「なるほどな。でも、それも人間が作ったもんやで」

なんJ民B「じゃあ、人間が神ってことか?」

ニーチェ「そこまで単純やないで。人間は神にはなれへん。でも、神を作る力はある」

ワイ「ようわからんわ」

ニーチェ「例えば、お前らのなんJを見てみい。クソスレの中にも哲学がある」

なんJ民C「ファッ!?クソスレに哲学!?」

ニーチェ「そうや。『ワイの彼女、実は宇宙人やった』みたいなスレ、あるやろ?」

なんJ民D「よくあるで」

ニーチェ「あれ、実は『人間とは何か』を問うとるんや」

ワイ「そんなん考えて立ててへんで」

ニーチェ「そこがええんや。無意識のうちに哲学しとる」

なんJ民A「なんかようわからんけど、なんJ民すごない?」

ニーチェ「そうや。お前らには可能性がある」

ワイ「どんな可能性ですか?」

ニーチェ「新しい価値観を作り出す力や。それがクソスレを通してできる」

なんJ民B「クソスレで世界を変えられるってこと?」

ニーチェ「そういうことや。小さな変化が大きな うねりになる」

ワイ「でもニーチェさん、ワイはあんたとは別人やで」

ニーチェ「当たり前や。お前がワイやったら世界が混乱するわ」

なんJ民C「世界よりもなんJが混乱するわ」

ニーチェ「まあ、そうやな。でも、お前らにはワイにはない力がある」

ワイ「どんな力ですか?」

ニーチェ「笑いを生み出す力や。哲学に笑いは大事なんや」

なんJ民D「ニーチェがシュールやな」

ニーチェ「せやろ?ワイも修行しとるんや」

ワイ「なんかもうようわからんくなってきた」

ニーチェ「それでええんや。わからんことだらけの世界を楽しむのが人生や」

なんJ民A「なんか急に良い話になってきたな」

ニーチェ「せやな。じゃあワイは帰るで。霊界の Wi-Fi 代高いねん」

ワイ「また来てくださいよ」

ニーチェ「せやな。じゃあの」

こうして、珍しい哲学スレは幕を閉じた。

なんJ民B「なんやったんやろな、今の」

なんJ民C「わからんけど、なんか楽しかったわ」

ワイ「せやな。ほな、ワイは寝るで」

なんJ民D「おやすみ」

ワイはパソコンの電源を切った。なんだかんだ言って、神はまだ生きてるのかもしれへん。少なくとも、なんJの中では生き続けとる。

そう思いながら、ワイは布団に潜り込んだのであった。


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