深夜3時、なんJ民の部屋に突如としてショーペンハウアーが現れる。

なんJ民:「ファッ!? 誰やお前」

ショーペンハウアー:「私はアルトゥール・ショーペンハウアー。ドイツの哲学者だ」

なんJ民:「は?なんやそれ。しょーぺんはうあーって、豚のハウルみたいな名前やな」

ショーペンハウアー:「失礼な。私は19世紀を代表する哲学者だぞ」

なんJ民:「へー、そうなんか。で、なんでワイの部屋におるん?」

ショーペンハウアー:「君との対話を求めてやってきた。特に『天才』について語り合いたい」

なんJ民:「天才?ワイは天才やで」

ショーペンハウアー:「ほう。では、君の考える天才とは何かね?」

なんJ民:「そりゃ、なんJで神ID出す奴とかやろ」

ショーペンハウアー:「...何を言っているんだ?」

なんJ民:「あとは、syamuさんとか岡くんとか」

ショーペンハウアー:「まったく意味がわからんな。私の考える天才とは、世界の本質を直観的に把握できる者のことだ」

なんJ民:「ほーん、でもそんなん役に立たんやろ」

ショーペンハウアー:「役に立つ、立たないの問題ではない。天才は世界の真理を見抜く目を持っているのだ」

なんJ民:「でも世の中金やろ。金稼げん奴が天才なわけないやん」

ショーペンハウアー:「浅はかな!金など一時的なものに過ぎん。真の天才は、この世界の苦しみの本質を理解し、それを表現できる者だ」

なんJ民:「ふーん。じゃあ例えばどんな奴が天才なんや?」

ショーペンハウアー:「そうだな...例えばゲーテやベートーヴェンといった芸術家たちだ」

なんJ民:「誰やねん。ワイはヒカキンの方が天才やと思うで」

ショーペンハウアー:「...誰だそれは」

なんJ民:「YouTuberや。めっちゃ稼いどる」

ショーペンハウアー:「だから言っているだろう。金稼ぎが天才の条件ではないと」

なんJ民:「でもさ、お前の言うとる天才って、みんな死んどるやん」

ショーペンハウアー:「そうだな。だが彼らの作品は今も生き続けている」

なんJ民:「でも生きとる間はボロクソ言われとったんやろ?」

ショーペンハウアー:「...確かにな。天才は往々にして同時代人には理解されない」

なんJ民:「ほらみい。ってことは、ワイも実は天才かもしれんで?」

ショーペンハウアー:「なぜだ?」

なんJ民:「だって、ワイのことみんな理解してくれへんもん」

ショーペンハウアー:「理解されないだけで天才とは限らんぞ。天才は世界の本質を直観的に把握し、それを表現できる者だ」

なんJ民:「ほな、ワイがなんJで覇権とったら天才なんか?」

ショーペンハウアー:「...何を言っているんだ。そんなものは単なる群衆への迎合に過ぎん」

なんJ民:「でもよ、お前さぁ。天才って結局主観やろ?」

ショーペンハウアー:「どういう意味だ?」

なんJ民:「だってよ、ワイからしたらsyamuさんの方がお前より天才に思えるわ」

ショーペンハウアー:「...syamuとやらが何者かは知らんが、天才の定義は主観では決められん」

なんJ民:「でもお前が天才言うとる奴らも、誰かが天才って決めたんやろ?」

ショーペンハウアー:「...確かにその通りだ。だが、彼らの作品は時代を超えて人々に影響を与え続けている」

なんJ民:「ほーん。でもな、ワイはsyamuさんの『ウィィィィッス』の方がベートーベンより心に響くで」

ショーペンハウアー:「...君は本当に困った奴だな」

なんJ民:「でもよ、お前の言う『世界の本質』っちゅうのもようわからんわ」

ショーペンハウアー:「それは...この世界が意志と表象からなるということだ」

なんJ民:「は?何言うとんねん。お前、酔っとるんか?」

ショーペンハウアー:「...君には難しいかもしれんな。簡単に言えば、この世界は苦しみに満ちているということだ」

なんJ民:「あーそれはわかるわ。ワイも毎日苦しいもん」

ショーペンハウアー:「ほう、では君にも世界の本質が見えているのかもしれんな」

なんJ民:「せやろ?だからワイも天才なんちゃう?」

ショーペンハウアー:「...まあ、君なりの洞察はあるのかもしれん。だが、それを表現できているとは言い難いな」

なんJ民:「えー、ワイだってなんJで毎日レスバトルしとるで」

ショーペンハウアー:「...それが表現というのか?」

なんJ民:「せやで。お前の本より多くの人に見られとるで」

ショーペンハウアー:「数が問題ではない。質が重要なのだ」

なんJ民:「でもよ、時代が変わったんやから、天才の定義も変わってもええやろ」

ショーペンハウアー:「...確かにな。私も時代に取り残されているのかもしれん」

なんJ民:「ほらみい。お前も認めたやん」

ショーペンハウアー:「だが、それでも普遍的な真理はあるはずだ」

なんJ民:「せやな。ワイにとっての普遍的真理は『syamuさん』や」

ショーペンハウアー:「...もう何を言っているのかわからんよ」

なんJ民:「まあええわ。お前、なんJやったことあるんか?」

ショーペンハウアー:「なんJとは何だ?」

なんJ民:「掲示板や。お前みたいな哲学者も、そこなら活躍できるで」

ショーペンハウアー:「...私には理解できん世界だ」

なんJ民:「まあ、天才はみんなに理解されへんからな」

ショーペンハウアー:「...」

なんJ民:「ほな、ワイはもう寝るわ。お前も帰れや」

ショーペンハウアー:「...わかった。今日の対話は私にとっても新鮮な経験だった」

なんJ民:「せやろ?ワイも天才やで」

ショーペンハウアーは深いため息をつきながら消えていった。なんJ民は満足げに布団に潜り込んだのであった。



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