深夜のなんJ。いつものようにクソスレを立てていたなんJ民の前に、突如として光が現れる。
なんJ民:「ファッ!?なんやこの眩しさは...」
神:「我は全知全能なる神なり」
なんJ民:「はえ~すっごい。ニーチェかと思ったわ」
神:「ニーチェではない。本物の神じゃ」
なんJ民:「ほーん、で、何しに来たんや?」
神:「重大な告知がある」
なんJ民:「なんや?また誰か偉い人死んだんか?」
神:「いや、違う。神は死んだ」
なんJ民:「...」
神:「...」
なんJ民:「嘘乙」
神:「なぜ信じぬのじゃ」
なんJ民:「だって今ここにおるやん」
神:「うむ...確かにそうじゃな」
なんJ民:「てか、神が死ぬとかあり得るんか?」
神:「それがな...最近の人間どもがワシを信じなくなってな」
なんJ民:「ほーん」
神:「信仰心の欠如が、ワシの命を削っておるのじゃ」
なんJ民:「神って信仰されんと死ぬんか?」
神:「まあ...比喩的な意味でな」
なんJ民:「ようわからんわ」
神:「つまり、神の存在意義がなくなりつつあるということじゃ」
なんJ民:「ふーん、で?」
神:「で、じゃと...?」
なんJ民:「だからなんやねん」
神:「おぬし...神の死を軽く受け止めすぎじゃ」
なんJ民:「いや、だってさ」
神:「なんじゃ?」
なんJ民:「神が死んだところで、ワイらの生活はなーんも変わらんやろ」
神:「...」
なんJ民:「今までだって、神なんて信じてへんかったし」
神:「そ、そうか...」
なんJ民:「むしろ、神様おらんくなったら、もっと自由に生きられるんちゃう?」
神:「それは...危険じゃぞ」
なんJ民:「なんで?」
神:「道徳心が乱れるかもしれん」
なんJ民:「いや、別に神様おらんでも、ええことはしようと思うで」
神:「本当か?」
なんJ民:「うん。だって、ワイらは神様のためやなくて、自分らのために生きとるんやし」
神:「...深いのう」
なんJ民:「そんなんわかりきったことやで」
神:「ワシ、ちょっと考え直さねばならんかもしれん」
なんJ民:「まあ、頑張ってや」
神:「うむ...」
なんJ民:「ところでさ」
神:「なんじゃ?」
なんJ民:「神様が死んだら、天国とか地獄はどうなるん?」
神:「そ、それは...」
なんJ民:「わからんの?全知全能ちゃうんかい」
神:「む、難しい質問じゃ...」
なんJ民:「まあええわ。どうせ死んだら無になるんやろ」
神:「そう思うのか?」
なんJ民:「うん。だからこそ、今を大切に生きなあかんのや」
神:「...」
なんJ民:「神様、なんか言うことあるん?」
神:「いや...ワシ、ちょっと考えることができたわ」
なんJ民:「そうか。じゃあ、もう帰ってええで」
神:「お、おう...」
なんJ民:「じゃあな」
神:「ああ、さらば...」
神が消えた後、なんJ民はぼんやりと天井を見つめる。そして、ふと思いついたように呟いた。
なんJ民:「神様が死んでも、人間は生き続ける。大切なんは、自分の中にある光を信じることや。それこそが、本当の意味での『神』なんやないか」
そう言って、なんJ民はPCの電源を切り、寝る準備を始めた。しかし、ふと窓の外を見ると、空に大きな虹がかかっているのが見えた。
なんJ民:「ファッ!?こんな時間に虹!?」
そして、虹の端から小さな紙切れが舞い降りてきた。それには、こう書かれていた。
「お主の言葉、胸に染みた。ワシ、もうちょっと頑張ってみるわ。神より」
なんJ民:「マジかよ...これがガチの神降臨か」
しかし、よく見ると紙切れの端に小さな文字で追伸があった。
「P.S. これはドッキリです。テレビの企画にご協力いただき、ありがとうございました」
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