深夜のなんJ。一人のなんJ民が「人生って決まってんのかな」というスレを立てる。突如として、アインシュタインが現れる。

なんJ民:「ファッ!?アインシュタイン!?」

アインシュタイン:「やあ、若者。私がアインシュタインだ。君の疑問に答えに来たよ」

なんJ民:「マ?マジで来たんか。ってか、なんJって知っとるんか?」

アインシュタイン:「ハハ、時空を超えて知識を得られるんだよ。さて、決定論について話そうか」

なんJ民:「決定論?なんやそれ」

アインシュタイン:「簡単に言えば、全ての出来事は過去の出来事によって決定されているという考え方だ」

なんJ民:「えっ、じゃあワイがチー牛になったんも決まっとったんか?」

アインシュタイン:「その考え方もあるね。でも、量子力学の不確定性原理を考えると...」

なんJ民:「むずかしいこと言われても分からんで」

アインシュタイン:「そうだね、もっと身近な例で説明しよう。例えば、君が今日なんJをしているのは偶然?それとも必然?」

なんJ民:「うーん、ワイが選んでやっとるんやけど...」

アインシュタイン:「でも、君がなんJを知ったのは偶然の出会いだったかもしれない。そこから君の興味や環境が、今日のなんJ利用につながった。これって偶然?必然?」

なんJ民:「なんか、どっちとも言えへんな...」

アインシュタイン:「そうだね。現実は決定論と自由意志が複雑に絡み合っているんだ」

なんJ民:「じゃあ、ワイの人生はワイで決められるんか?」

アインシュタイン:「部分的にはね。でも、完全に自由というわけでもない。環境や過去の経験が君の選択に影響を与える」

なんJ民:「でも、それやったら頑張る意味あるんか?」

アインシュタイン:「もちろんあるさ。たとえ全てが決定されているとしても、我々にはそれを知る術がない。だから、自分の可能性を信じて行動する価値は十分にある」

なんJ民:「そっか...でも、運命を変えられへんのはなんか悲しいな」

アインシュタイン:「いや、そうとも限らないよ。量子力学の多世界解釈によれば...」

なんJ民:「またむずかしい話や」

アインシュタイン:「すまない。つまりね、可能性は無限にあるかもしれないんだ。君の選択一つ一つが、新たな世界線を生み出しているかもしれない」

なんJ民:「えっ、ワイが今なんJしてる世界と、してない世界があるってこと?」

アインシュタイン:「理論上はね。でも、それを証明するのは難しい」

なんJ民:「なんかロマンあるな。ワイが大金持ちになってる世界線もあるんかな」

アインシュタイン:「あるかもしれないね。でも、それはこの世界のキミには関係ない。大切なのは、今のキミが何を選択するかだ」

なんJ民:「うーん、なんか考えすぎて頭おかしなりそうや」

アインシュタイン:「ハハ、私も若い頃はよくそう思ったよ。でも、最後に大切なことを教えよう」

なんJ民:「なんですか?」

アインシュタイン:「宇宙は決定論的かもしれないし、そうでないかもしれない。しかし、我々の認識の中では、未来は常に不確定だ。その不確定性こそが、我々に希望と可能性を与える。だから、たとえ全てが決まっているとしても、我々は自由意志を持つ存在として生きるべきだ。なぜなら、その『錯覚』こそが、我々を前に進ませる原動力となるからだ」

なんJ民:「おお...なんかスゴイこと言うやん」

アインシュタイン:「さあ、君の人生を歩み始めるんだ。決定論を気にせず、自分の可能性を信じて」

感動したなんJ民は、PC画面から目を離し、外の世界に目を向ける。そして意を決して、外出する準備を始めた。

なんJ民:「よし、明日から本気出すで!」

アインシュタイン:「その意気だ!」

翌朝...

なんJ民:(スマホでなんJを見ながら)「やっぱ外出めんどくさいわ。明日から本気出すわ」

アインシュタイン:(天国で頭を抱えながら)「やれやれ、これもまた決定論的な結果なのかもしれんな」




小説なら牛野小雪がおすすめ【10万ページ以上読まれた本があります】

牛野小雪の小説season3
牛野小雪
2023-10-25