ワイはニートや。毎日、実家でパッパとマッマの飯喰らいながら、なんJでレスバトルに明け暮れとる。そんな人生や。

ある日のこと、ワイは「文学」っちゅうスレを見つけてもうた。

「文学なんて古臭いわ」
「今時誰が読むねん」
「でも、たまには読みたくなるンゴ...」

レスを見てると、ワイの中で何かが動いた。そうや、ワイがなんJ語で小説書いたら、絶対ウケるやん!

さっそくワイは、パッパのクレカ借りてパソコン買うた。文学なんて読んだこともないけど、なんとかなるやろ。

ワイの処女作や。タイトルは「ち〇この咲く季節」。いきなりエッチな感じ出して、読者の目線を釘付けにしたろ思てな。

「春やで。桜が咲いとる。ワイのち〇こも咲いとる。」

これがワイの小説の書き出しや。なかなかエモいやろ?

「おい!何書いとんねん!」マッマに怒られた。

でもワイは負けへんで。こうして、ワイの小説は完成した。全編なんJ語や。エロいシーンもあるし、感動的なシーンもある。これは間違いなく、21世紀の名作や。

ワイは、出版社に原稿送った。1週間後、電話がかかってきた。

「あの...これは本気で書かれたんですか?」

「当たり前やろ!ワイの魂や!」

編集者は黙ってもうた。そして...

「出版します」

ワイは飛び上がって喜んだで!やったぜ!

本が出版されて、なんと大ヒットしてもうた。なんJ民が買いまくってくれたんや。

「草」
「これマジ泣けるわ」
「ワイの人生、変わったで」

みんなの感想や。ワイ、ガチで感動してもうた。

そしたら、文学賞の選考委員から連絡来たんや。

「あなたの作品を、日本文学大賞にノミネートしたいのですが」

ワイ、耳を疑ったで。こんなことあるんか?

授賞式の日、ワイはスーツ着て会場に向かった。髪の毛は前髪スカスカ、黒縁メガネかけて、完全なるチー牛や。

「そして、日本文学大賞は...『ち〇この咲く季節』!」

会場がどよめいた。ワイは壇上に上がった。

「ありがとうございます...」

ワイは震える声で受賞スピーチを始めた。

「ワイはニートやった。人生に絶望しとった。でも、なんJのみんなのおかげで、ここまで来れた。ワイの小説は、みんなの言葉で書かれとる。これは、ワイらの勝利や!」

会場は静まり返った。そして...大拍手が起こった!

その日から、ワイの人生は変わった。テレビに出たり、講演したり。ワイは「なんJ文学の旗手」って呼ばれるようになったんや。

でも、ワイは調子に乗らへんかった。毎日なんJに入り浸って、みんなの言葉に耳を傾けた。だって、ワイの作品のネタはみんなから貰うんやもん。

2作目は「彼女おるけど、風俗行ってもうた」ってタイトルや。これも大ヒットした。

「リアルすぎて草」
「ワイの経験と一緒や...」
「なんか救われた気がする」

みんなの感想読んで、ワイは思うた。ワイの小説は、みんなの気持ちを代弁しとるんや。

3作目、4作目...ワイは次々と作品を発表した。そのたびに話題になって、文学界に衝撃を与えた。

ある日、ノーベル文学賞の選考委員が日本に来た。

「我々は、貴方の作品に深く感銘を受けました」

ワイ、マジで震えた。夢やろ?

「あなたの作品は、現代日本の若者の魂を描いています。そして、新しい文学の形を作り出しました」

そして、ワイはノーベル文学賞を受賞してもうた。

授賞式でのスピーチ、ワイはこう締めくくった。

「最後に、なんJ民のみんなに言いたい。お前ら、ありがとう。これからもクソスレ立て続けてくれや。ワイの作品のネタになるから」

会場は爆笑に包まれた。ワイは、世界中の人々になんJ語を広めたんや。

それから何年か経って、ワイはある決断をした。なんJを卒業しようって。

最後の書き込みはこうや。

「ワイ、なんJのおかげでここまで来れた。ホンマにありがとう。これからは、リアルで頑張るで。みんなも、頑張ってや」

そう書いて、ワイはパソコンの電源を切った。涙が止まらへんかった。

外に出ると、春の風がワイの頬を撫でた。ワイは空を見上げた。

「よっしゃ、新しい人生、始めるで!」

ワイは大きく深呼吸した。これからは、なんJで培った経験を活かして、リアルでも頑張るんや。

でも、ワイは忘れへん。ワイをここまで育ててくれたなんJ民のこと。ワイの心の中に、なんJ語は永遠に生き続ける。

「みんな、ほんまにありがとう。ワイは幸せや」

ワイは空に向かって叫んだ。そして、新しい人生に向かって歩き出した。

これが、ワイの物語や。なんJ語で小説書いて、世界を変えた男の物語や。

みんなも、自分の言葉で自分を表現したらええで。それが、新しい文学を生み出す第一歩や。