ワイことなんJ民の山田、23歳ニート。今日もいつものようになんJでクソスレ立てとったんや。

「なあ、お前ら。決定論って知っとる?」

ワイはふと思いついて、こんなスレを立てた。

「ID:phil123 『ワイは知っとるで。未来は全部決まっとるって考え方やろ?』」
「ID:scie456 『因果関係で全部繋がっとるから、未来の出来事も決まっとるってやつやな』」
「ID:troll789 『そんなん知るかボケ!哲学とかキモオタかよwww』」

まあ、こんな反応やろなあ。ワイもそんな深く考えたことなかったんや。ただなんとなくスレ立てただけや。

でも、そこに一つの書き込みが目に留まった。

「ID:deep000 『決定論で未来が決まっているなら過去も決まってるんやないか?』」

ファッ!?ワイの脳みそがビビッときた。そういや、そうやな...。

ワイはこの考えにグイグイ引き込まれていった。

「なあ、ID:deep000。それどういうことや?」

「ID:deep000 『簡単に言うと、過去→現在→未来の流れが決まっとるんやったら、未来→現在→過去の流れも決まっとるってことやな』」

ワイの頭の中で何かが「カチッ」となった気がした。

「つまり...ワイらの人生、全部決まっとったってことか?」

ワイは急に寒気がした。今までの人生、これからの人生、全部決まっとるなんて...。

「せや!だからワイがニートなんも仕方ないんや!」

一瞬、そう思ったワイ。でも、なんかモヤモヤする。

「いや、待てよ。そしたら、ワイが頑張ろうが頑張るまいが、全部決まっとるってことやんな...」

ワイは急に虚しくなった。でも、そこでまた新しいレスが。

「ID:free111 『いや、決定論が正しいかどうかなんて、誰にも分からんやろ』」
「ID:choice222 『そうや。未来が決まっとるかどうか分からんのに、それを理由に諦めるのはアホやで』」

ワイは少し考えた。確かに、決定論が正しいかどうか、ワイには分からへん。でも、それを理由に何もせんのはアカンのかもしれん。

「よし、ワイは決定論を信じへん!」

そう決意したワイ。でも、すぐに疑問が湧いてきた。

「でも、ワイがそう決意したんも、決まっとったんちゃうんか...?」

頭がグルグルしてきた。ワイは再びなんJに書き込んだ。

「なあ、お前ら。ワイ、決定論について考えすぎて頭おかしくなりそうや...」

するとすぐに返信が。

「ID:life333 『そんなん気にすんな。決まっとろうが決まってなかろうが、今を精一杯生きるしかないやろ』」
「ID:yolo444 『せやで。未来なんて分からんのやから、今を楽しむのが一番や』」

ワイは少し落ち着いた気がした。そうや、未来のことばっかり考えても仕方ないんや。

その日から、ワイは少しずつ変わり始めた。今まで諦めてたバイト探しを再開したり、趣味の読書を始めたり。

半年後、ワイはちゃんと仕事も見つけて、なんとか自立できるようになった。

ある日、ワイは昔立てたあのスレを思い出した。

「決定論で未来が決まっているなら過去も決まってるんかwwww」

ワイはクスッと笑った。あの時のワイは、こんな風に変われるなんて思ってもなかったやろうな。

でも、それも全部決まっとったんかもしれん。いや、決まってなかったんかもしれん。

結局、ワイには分からへん。でも、それはもう気にならんくなった。

ワイは再びなんJにスレを立てた。

「決定論とか関係なく、ワイは今を生きるで!」

「ID:now555 『ええやん!ワイも頑張るわ!』」
「ID:gogo666 『なんやお前、成長したんか?』」
「ID:lol777 『決定論に従ってそう言っとるだけやろwww』」

ワイは笑いながらレスを眺めた。相変わらずやな、なんJ民は。

でも、それでええんや。決まっとろうが決まってなかろうが、ワイらはこうやって生きていくんや。

「せや!これからもワイは、ワイの人生を生きるで!」

そう心に誓って、ワイは今日も元気になんJをする。だって、これがワイの選んだ(決められとった?)人生やからな。

ID:yolo888 「ワイ、お前の話聞いてたら人生観変わったわ」
ID:change999 「ワイも頑張ってみるで」
ID:still000 「でもそれって結局、決定論通りなんやないの?」

ワイ「まあ、それはどっちでもええんや。大事なんは、ワイらがどう生きるかやで」

そう言って、ワイは満足げに画面を眺めた。

決定論やら何やら難しいことは分からへん。でも、ワイには分かったことが一つある。

それは、ワイの人生はワイのもんや、ということ。

決まっとるかもしれんし、決まってないかもしれん。でも、それを考えすぎるのは野暮ってもんや。

ワイは今日も、明日も、明後日も、ワイの人生を精一杯生きていく。

それが、ワイの出した答えや。