朝目覚めれば、また同じ日々
繰り返される虚無の連鎖
ベッドから這い出す体は重く
魂は既に半分死んでいる
通勤電車は生き地獄
詰め込まれた人々の表情
みな同じ虚ろな目をして
どこへ向かうのか分からぬまま
オフィスのデスクは檻
締め切りという鎖に繋がれ
自由を奪われた囚人のように
モニターを見つめ続ける
上司の言葉は業火
部下の愚痴は奈落の底
人間関係という名の拷問
逃げ場のない永遠の責め苦
給料日の束の間の喜び
すぐに消えゆく幻想
借金という名の鬼に追われ
明日への不安は増すばかり
恋は甘い毒
愛は重い鎖
孤独は深い闇
どれを選んでも苦しみは続く
結婚は束縛の儀式
子育ては終わりなき責任
家族という名の重荷を背負い
自由な魂は徐々に萎んでゆく
若さは過ぎ去る幻
老いは忍び寄る現実
鏡に映る自分は他人のよう
時の流れは残酷な刃
友人との酒は一時の麻酔
朝になれば元の地獄
SNSの中の他人の幸せは
比較という名の拷問具
テレビは洗脳装置
ネットは底なしの沼
現実逃避の誘惑に負け
どんどん深みにはまってゆく
夢は叶わぬもの
希望は儚きもの
理想と現実の狭間で
魂は日々すり減ってゆく
才能の無さを呪い
努力の空しさに嘆き
それでも明日へ向かって歩く
終わりなき茨の道
成功者の高笑いが聞こえる
失敗者の呻き声が響く
中間で揺れ動く自分は
どちらにも属せずさまよう
社会の歯車として
ただ回り続ける日々
個性を失った顔の無い群衆の中
自分を見失う恐怖
病は忍び寄る影
死はいつか来る終焉
それでも生きねばならぬ
それが人生という名の呪い
幸せそうな他人を羨み
不幸な自分を憐れみ
比較という業から逃れられず
心は日々すさんでゆく
欲望は満たされることなく
欲しがり続ける呪われた魂
満たされぬ思いを抱えたまま
むなしく時は過ぎてゆく
「人生楽しもう」という言葉に
空虚な笑みを浮かべる
本当の喜びを忘れてしまった
この魂に救いはあるのか
それでも、時々
小さな幸せが訪れる
ふと気づけば、そんな瞬間が
生きる理由になっているのか
光あるところに影あり
影あるところに光あり
それが分かっていながら
なぜか影ばかりが目につく
「人生は美しい」と言う者もいる
その言葉が正しいのかもしれない
でも、今のワイには
ただの地獄にしか見えない
それでも、明日は来る
そして、ワイは生きている
それだけが確かな現実
その先に何があるのだろう
もしかしたら、この地獄も
いつか終わるのかもしれない
その日まで、ただ歩み続ける
それが人生という名の地獄
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