シロー、エルフの女騎士リーリャ、ドワーフの女タヌカナは冒険の旅を続けている
ある日 三人は魔王軍団の残党に襲われる しかしシローの拳とリーリャの剣により あっという間に敵を撃退する
ある日 三人は魔王軍団の残党に襲われる しかしシローの拳とリーリャの剣により あっという間に敵を撃退する
「魔王軍もまとめるやつがいなくなったらどんどん弱くなっているな」 シローが感心しながら言う
リーリャは黙ったまま 何かを考えているようだ
「どうしたんだ リーリャ」 シローが尋ねる
「ねえシロー タヌカナってどうしているの?私は剣を使える でもタヌカナはいつも後ろで応援しているだけ」 リーリャが不満げに言う
「応援も役に立ってるさ」 シローはリーリャの言うことはもっともだと思うが 肯定するとまずい展開になりそうなのでフォローする
タヌカナは青ざめた顔で立ち尽くしている
リーリャは続ける 「タヌカナが魔王軍との戦いで役に立っていないのは明らかよ 私たちが戦っている間 彼女は後ろで叫んでいるだけ 剣も使えない魔法も使えない ただ応援するだけなんて足手まといにしかならないわ」
タヌカナは涙を浮かべ その場から逃げ出す
「タヌカナ!」 シローが追おうとするが リーリャが止める
「シロー 自分の身さえ守れないなら この先何が起こるか分からないわ 冒険を続けるのは彼女のためにならない」 リーリャは真剣な表情で言う
シローは走り去るタヌカナの後ろ姿を見つめるしかない 胸が締め付けられる思いだ
タヌカナは森の中を走り続ける 足手まといになる自分を責め涙を流す
「私なんて役に立たない シローさんやリーリャの邪魔になるだけだ」 タヌカナは自分を責め続ける
そのとき 崩れた祠を見つける 普段なら見向きもしないが 今日はどういうわけか立ち止まる
「この祠 立て直してみようかな」 タヌカナは呟く
祠を修復すると 中から鉄の塊が現れる どこからともなく声が聞こえてくる
「これは鉄拳 これを持つ者に力を与える お主にこれを授けよう」
その瞬間 タヌカナの拳が鉄の拳へと変わる 力が湧き上がるのを感じる
「これなら 私も戦える!」 タヌカナの顔に希望が蘇る
タヌカナが鉄拳を手に シローとリーリャの元へ戻ると 二人は魔王軍団と戦っていた
「シローさん リーリャ!」 タヌカナが叫ぶ
鉄拳で次々と敵を殴り倒すタヌカナ シローとリーリャは驚きの表情を浮かべる
「タヌカナ その拳は!?」 シローが叫ぶ
「私にも力が与えられたの これで私も戦える!」 タヌカナは輝く拳を見せる
こうしてタヌカナも仲間の力となり 魔王軍団を打ち倒していく
戦いが終わると リーリャがタヌカナに歩み寄る
「ごめんなさい 私 あなたを見くびっていた でもあなたは立派に戦ってくれた」 リーリャが頭を下げる
「ううん 私こそごめんなさい 足手まといになってばかりで」 タヌカナも謝る
二人は握手を交わし 和解する シローはほっとした表情で二人を見つめる
夜 野営の火を囲みながら リーリャとタヌカナがシローに迫る
「ねえシロー 私たち二人 どっちが好きなの?」 リーリャが甘える声で聞く
「そうよ シロー 選ぶなら私よね?」 タヌカナも負けじと上目遣いで言う
「お お前たち 急に何を言い出すんだ」 シローは動揺し 顔を赤らめる
「はぐらかさないで ちゃんと答えて」 二人が詰め寄る
「そ それは・・・」 シローは言葉に詰まる
三人の冒険はまだまだ続く
シローの恋の行方は 波乱に満ちている でも彼は二人と共に歩み続ける 異世界を救うため そして自らの想いを見つめるために
冒険の先に待ち受けるものとは・・・ シローの運命やいかに!
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