シローとリーリャは新たな冒険に出発した 目的地は遠く離れた砂漠の地 かつてそこは緑豊かな森だったが 巨大ミミズが土を掘り返し 木々を根こそぎにしてしまったのだ

二人が砂漠に足を踏み入れると そこには一本の木もない荒涼とした光景が広がっていた 

「ここは本当に昔は森だったのか」 シローが疑問を口にすると リーリャは悲しそうに頷いた 

「ええ でも巨大ミミズが現れてからは 砂漠に変わってしまったの 私たちはなんとかしてミミズを退治しないと」

その時 地面が突然盛り上がり 巨大なミミズが姿を現した 

「気をつけて あれがミミズよ」 リーリャが剣を構える 

シローも拳を握り締め ミミズに立ち向かった

だが ミミズの体表はオイルを塗ったようにぬめっていて 剣もパンチも滑ってしまう 

「くそっ 攻撃が効かない」 シローが舌打ちする 

リーリャも懸命に剣を振るうが ミミズの体を傷つけることができない

その隙にミミズがリーリャに襲いかかり 彼女を飲み込んでしまった 

「リーリャ!」 シローが叫ぶ 

リーリャの姿が見えなくなり シローは激しい怒りに震えた

「リ――――――リャアアアアアア!!!!!」 

シローは金切り声を上げながら ミミズに向かって拳を繰り出した 秒間100発のジャブが ミミズの体表を打ち据える

ジャブの連打により ミミズの体表の粘液が飛び散っていく と同時に リーリャがミミズの口から吐き出された

「リーリャ 大丈夫か」 シローが駆け寄る 

「ええ なんとか」 リーリャが答える

シローはハッとした ジャブで粘液を飛ばすことができるのだ 

「わかったぞ リーリャ」 シローが叫ぶ 「俺がジャブでミミズの粘液を取り除く その隙にお前が斬りつけるんだ」

「わかったわ」 リーリャが力強く頷く

シローは再びミミズに向かって突進した 高速のジャブを繰り出し ミミズの体表の粘液を次々と剥ぎ取っていく

粘液がなくなった体に リーリャが飛びかかる 鋭い剣さばきでミミズの体を切り刻んでいった

「やったわ シロー」 リーリャが歓喜の声を上げる 

巨大ミミズは100枚の輪切りにされている

「これで砂漠に平和が戻るな」 シローがリーリャに微笑みかける 

「ええ あなたのおかげよ」 リーリャも笑顔を返した

シローとリーリャは砂漠を後にし 次なる冒険へと旅立った 二人の絆は戦いを通してさらに深まっていく

新たな出会いと別れ 困難な戦いの数々が二人を待ち受けている それでも シローとリーリャは力を合わせて乗り越えていくのだった

冒険の旅は続く シローのボクシングとリーリャの剣術が織りなす戦いの日々 二人はこれからも様々な脅威に立ち向かい 異世界の平和を守り抜くのだ