就活の熱に焼かれて
自我がゆっくり溶けていく
かつての夢は遠く霞み
今はただの数字の群れ

面接の椅子に座るたびに
一片の魂を置き去りにし
エントリーシートには
自分ではない誰かの声が響く

質問に答えることは
沈黙の海で泳ぐこと
答えはあるが声は出ない
本当の自分はどこに

自己PRは自己放棄へと変わり
強みと弱みの議論の中で
本質は静かに薄れていく
残されたのは形だけの肖像

就活で溶けていく自我を見つめ
笑うことしかできない
この過程が終わったとき
残るのは何か自問自答する

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