大人も実は何も考えていない?
若者が何も考えていないとよく言われますが、実は大人たちもそう変わらないのではないか、という疑問が湧いてきます。毎日を忙しなく過ごし、社会の一員としての「正しい」役割を演じているうちに、本当に自分たちが何を考えているのか、考える時間すら奪われているのかもしれません。
大人になるということは、しばしば自分の思考を社会の枠組みに合わせることを意味します。疑問を持つことは時間の無駄とされ、与えられた情報を深く考えることよりも、それをどう処理し、どう行動に移すかが重視されがちです。社会は成熟した思考を促すどころか、実際には思考の停止を推奨しているのです。
また、大人たちはしばしば自らの経験や知識を過信しています。この「知っている」という錯覚が、新しい情報や異なる視点に対する閉鎖性を生み、実際には何も考えずに過去の成功体験や常識に頼ることが多くなります。自分が何も知らないというソクラテスの態度は、ここでは皆無です。
この状況は、若者だけでなく大人にも共通する思考の停止を示しています。私たちは、日々の忙しさや社会的な期待の中で、本当に大切なことについて深く考えることを忘れてしまっているのではないでしょうか。
疑問
もし大人たちが本当に深く考えることをやめてしまったのなら、私たちの社会はどのように進化するのでしょうか? そして、若者が何も考えないという現象は、実は大人たちが率先して見せている姿なのではないでしょうか?
関連項目
- ソクラテス
- 自称『何も知らない』男が最高の教師になれたのはなぜ?
- ソクラテスが死刑になった本当の理由
- 若者はなぜ考えなくなったか
- そもそも大人が考えていないのでは?
- 無知の知は役に立たない?
- 産婆法で過去から論破してくるソクラテスに勝つ方法
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