資本主義の拡張する限界

資本主義の拡張する限界

資本主義は限界に達している、と声高に叫ばれる中、実はその限界は常に拡大しているのが現実です。私たちは壁にぶつかりながらも、その壁をどんどん後ろに押し広げているのです。これはまるで、ダイエットを始めるたびにベルトの穴を新しく開ける人のようなもの。本当にやせることはなく、ただベルトを調整しているだけです。

永遠の成長と永遠の借金

経済成長の名の下に、資本主義は限界を拡大し続けますが、その成長は常に借金に支えられています。つまり、私たちは未来からお金を借りて今を豊かにしているわけで、これは時間旅行者が未来からお金を持ち帰って使うのと同じくらい非現実的な話です。しかし、資本主義ではこれが日常茶飯事です。

環境破壊の限界拡張

環境破壊もまた、資本主義の「成長」の犠牲になっています。森林を伐採し、海を汚染し、大気を汚しても、経済が成長すればそれで良しとされがちです。まるで、自宅の庭を掘り返して財宝を探すが、最終的にはただの大きな穴が残るだけのようなもの。資本主義は、地球という家の庭を掘り返し続けていますが、残るのは穴だらけの庭だけです。

結論:限界の先の未来

資本主義が拡張し続ける限界は、その持続可能性の限界を示しています。成長を追求することで、私たちは経済、環境、社会の三つの大きな壁に次々とぶつかります。しかし、資本主義はこれらの壁をどこまでも後ろに押し広げる術を持っています。問題は、この「限界の拡張」がいつまで続くか、そしてその先に何が待っているかです。もしかすると、本当の限界は、私たちの想像力の限界かもしれません。

関連項目

  1. 資本主義
  2. 誰も幸せにしない資本主義をなぜ私たちは使い続けるのか
  3. 資本主義は欲望を満たさず、それ自身を生み出すシステムである
  4. ヒッチハイクが資本主義を破壊する?
  5. 資本主義はもう限界だが、その限界は常に拡大している
  6. 共産主義はなぜ限界を拡大できなかったのか
  7. 欲望抜きの資本主義の不可能性
  8. 若者の恋愛離れと資本主義の危機
  9. Vtuberが資本主義を救う


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