ポストモダンとは、20世紀中盤以降に広がった文化、芸術、哲学の潮流や思想のことを指します。モダニズムの後継として現れたこの概念は、従来の枠組みや大きな物語(メタナラティブ)、絶対的な真実や普遍的な価値観に対する疑問を投げかけます。ポストモダンは、相対主義、多様性、主観性を重視し、現実と虚構の境界のあいまいさ、言語と意味の不確実性、メタフィクション(自己言及的な物語)、パロディや鉄腕などの手法を特徴とします。

  ポストモダン思想は、文学だけでなく、建築、美術、映画、哲学など多岐にわたる分野に影響を与えています。これらの分野において、ポストモダンは既存の規範やスタイルに挑戦し、伝統的な境界を曖昧にすることで、新たな表現の可能性を探求しています。ポストモダンのアプローチは、視点の多様性を受け入れ、異なる文化やアイデンティティの交差点における複雑さを認識することを促します。

(おわり)

関連項目
  1. ポストモダン文学について
  2. 相対主義とは?
  3. 言語の不確実性
  4. ポストモダンはオワコンだと思う
  5. ポストモダンがインテリの知の探求ではなく、己の無知を隠す道具になった理由
  6. それでもなおポストモダンが思想の前衛にいる理由
  7. ポストモダンの本物と偽物を見分ける方法
  8. ポストモダン思想を小説の書き方に活かす方法

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