ニックとビルのやりとりがいい。というかそれだけの短編。失恋の暗さをどうでもいいようなことを話しながら過ごして、三日吹く風がみんな吹き飛ばしてしまったみたいに、ニックは元気を取り戻す。そういうところがいいんだろう。と思ったけど、読み直してみるとビルがマージョリーの話を持ち出してニックは暗くなり、ビルが復縁の可能性があることを示唆してニックは元気になる。まぁやっぱりビルとのやりとりが肝の短編であることは間違いない。
以下調べた単語。
ワグナーリンゴ-英語でwagener。日本では馴染みがないが、そういう品種があるらしい。
大きな実がなる丈夫な品種で、1791年にジョナサンという品種と共に栽培された。
ジョナサンとワグナーがかけ合わされたのがアイダレッドという品種。こちらもあまり馴染みがないがジョナゴールドに似ている味らしい。ジョナゴールドはスーパーで売っているので、ぜひ参考に。
コテッジ-家具やベッド、トイレがある山小屋みたいな物。壁と床だけの物はバンガローというらしい。家とどう違うのかは不明。『三日吹く風』では夏に使用する田舎の小さな別荘(あるいは拠点)みたいな意味だと思う。
テン・マイル岬-tenmile creekという小川はミシガンに限らずアメリカ中どこにでもあるっぽい。それでシャールボイというのを調べてみると、東部ミシガン州にある。それで一つ前の『ある訣別』に遡ると、ニックとマージョリーが虹鱒を釣りに行ったのがホートンズ・ベイ(horton bay)で、これもやはりミシガン州にある。五大湖のところ。それでgoogle
map でhorton bayのあたりを調べていると、北の方にニック・アダムズ自然保護区という場所があった。ヘミングウェイ・ドライブという道路もある。たぶんこの辺が物語の舞台なのだろう。テンマイル岬の具体的な場所は分からなかった。
アイリッシュウィスキー-アイルランドで作られたウィスキーのこと。スコットランドならスコッチ。
泥炭-でいたんと読む。文字通り泥の炭。石炭の一種。スコッチウィスキーを作る際、発芽させた大麦を乾燥させる時に泥炭(ピート)が使われて、それが独特の風味になる。
ヤマシギ-クチバシが長いハトみたいな鳥。毛は茶色っぽくて地味な色をしている。フランスでは禁猟になるほどだから、たぶん美味しい。



