異性を書くテクニック

異性を書くのは難しい。
難しいというよりは恥ずかしい。
実を言うとKDPで最初に出した『火星へ行こう君の夢がそこにある』では、映子さんというオペレーターの女性が出てくる予定だったのだが、どうしても書けなくて没になった。
もし、一郎とのメールのやりとりに女っぽさを感じたのなら、それは幻の映子さんだと思ってください。私もそのつもりで書きました。


それを克服するために書いたのが『ドアノッカー』で、最初から女性三人が出てくる。男は一人もいない。
あそこを書くために大分本を読んだし、テレビも見た。
今考えると冒頭の会話はやり過ぎたかなと思う。
サンプルダウンロードでもその部分は読めるから、気になった人は読んでほしい。


『グッドライフ高崎望』ぐらいからは、ある考えに至った。
世の中には混じり気無しの純粋100%の男はいないし、男みたいな女もいる。誰の中にも男と女が存在している。それだけではなく赤子から老人まで存在している。
その証拠に歌舞伎には女形があるし、宝塚にも男役がいる。
子供だってお遊びでじいさんばあさんの真似をするじゃないか。
つまりは、これは女だと思って書けばそれは女になるし、これは男だと思えば男になる。
そう考えると非常に楽になった。

こいつ女なのに言葉の端にすね毛を感じるだなんて気にしないでもいい。だって現実にそんな女は存在するんだから、かえって現実味が出てくるかもしれない。少し前にはおっさん女子という言葉があったしね。

異性を書く書くテクニックという題だが、結局はテクニックなんかないという結論になってしまった。要は書き慣れるのが大事ってこと。
でもやっぱり異性を書くのはまだ恥ずかしいな。


やっとやっとで書き終わり、冒頭が。

 やっと冒頭が書き終わった。
 初っ端から書き詰まって苦しい思いをしたが、やっと冒頭を書き終わった。

 書き始めたのが10月なので、あれっまだ冒頭なの? という感じだがそうなのである。別にいつもに増して長いわけじゃなくて、延べ平均で一日千字にも満たない量をちびちびと積み重ねてきただけ。

 毎回書けない書けないと愚痴をこぼしているが、今回はマジ。本当に書けない。でも食らいついてやるのさ。一度書き始めてしまったら結末を書くまで満足に眠れなくなる呪いがかかっているから。

 それにひょっとしたら、もう解決策を見つけてしまったかもしれない。勘違いかどうか一週間様子を見てやろうと思う。

エイジオブエンパイアⅡで考える ~何故テロリストは非戦闘員を狙うのか~

 エイジオブエンパイアⅡとはマイクロソフト社が作ったリアルタイムストラテジーゲーム。1999年発売だが面白すぎて今でもやっている(しかも、バージョンはage of kings 。分かる人には分かるだろう・・・aocはあったがdiscがぶっ壊れた)。

 プレイヤーは町の人や兵士を動かして文明を発展させ、世界の覇権を握るか、文化的勝利を目指す。
 基本的にこのゲームのユニットは町の人と軍事ユニットに分けられる。

 やることは簡単で、まず町の人を使って資源を回収し、それを元手に町の人を増やしたり、家を建てたり、テクノロジーの研究をさせて町を発展させていく。

 戦士育成所などを作ると資源を使って軍事ユニットを生産できるようになり、軍備が整えば相手の町へ攻めこんでいく。
 相手がよっぽど呑気じゃなければ、当然向こうにも軍事ユニットがいて戦争が起こる。

 このゲーム。ストラテジー(戦略)が売りなだけあって色々な作戦をとることができる。
 例えば、速攻で軍事ユニットを作って相手の体勢が整わないうちに攻めこんでいく速攻戦略。あるいはその逆に軍備に回す資源を内政に使って、速攻でテクノロジーを発展させて強ユニットを揃える戦略。
 その中の一つに町の人を殺すという戦略がある。

 町の人を狙うメリット。
○軍事ユニットvs町の人 では一方的な殺戮になる。これは相手方がテクノロジーで上回っていても同じ。
○町の人を減らせば資源の回収ができなくなるので、相手の内政を止めることができる。
○基本的に相手の軍事ユニットとは戦わない。勝てそうな相手なら返り討ちにするので軍事ユニットの損耗が少ない。

 これに対するデメリットといえばプレイヤーの操作量が増えることぐらい。しかも嵌まれば超強力で相手がお馬鹿なコンピューターだとこれだけで倒せてしまうほどだ。
 相手にこの戦略をとられるとかなりムカつく。ということは有効な戦法だということ。

 さて、テロリストといえば貧乏で装備が貧弱と相場が決まっている。
 最近勢いが良い"イスラムの国"は現地勢力が持っていたアメリカの武器を奪ったので現地勢力では良い装備を持っているし、油田を支配下に置いているので資金も潤沢だそうだ(余談だが、ここ最近原油の値段が下がっているのは、欧米諸国が水面下でイスラムの国を兵糧攻めしてるのではないかと疑っている。まあそうでなくてもガソリンの値段が下がるのは良いことだ。90円/lまで下がらないかな。子供の頃はそれぐらいだった記憶があるんだけど?)が、欧米諸国が相手と考えれば可愛いものだ。
 イスラムの国に限らず、どこのテロリストでも正規軍を相手に正面切って戦えば、半日もかからずに殺されるのは明白。 
 それじゃあどうするか。勝てる相手と戦えばいい。
 エイジオブエンパイアⅡでいえば町の人。
 ゲームだと数十人の規模だが、現実だと何万、何億という数なので皆殺しは無理でも相手の社会にダメージを与えることはできる。
 私が考えるにテロリストが民間人を狙うのは恐怖を与えるためではなく、正面切っては戦えない彼等が戦いに勝つためにとる一つの戦略なのではないだろうか。
 
 でもやっぱりテロはいけないと思うな。非戦闘員を殺されると相手に対しての憎しみが増していく。敵も増えていくだろう。
 ゲームでもそう思うんだもの。現実じゃもっと憎むだろう。
 最近じゃテロリスト相手に敵討ちをしたというニュースがあった。

逞し過ぎるアフガニスタンの母親 射殺された息子の敵討ちでタリバン25人射殺/NAVER 

 軍事的クーデターが成功することはあるが、テロで国を奪還もしくは支配できた例ってあるんだろうか?


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