この前アドガードのアプリを外した。最近ブログの設定画面が開けなかったりRSSが表示されないのでおかしいと思っていたがアドガードでブロックされていたらしい。手動でひとつひとつ表示を許可できるようにできるのだが最近は広告以外もブロックすることが多くなったので退役願った。


 ここ何年かPCでは広告レスのネットライフを過ごしていたのだが、アドガードを外した事でどのサイトを開いても画面の上部や端に広告が出るようになった。実はアドガードを外して最初に出てきたのは自分がアドワーズで出していた広告で、白の背景の中央左にケバケバしい色の四角い枠が出てきた瞬間、ヤバいサイトを踏んでしまったのかとビクビクした。

 自分で言うのも何だが、他人のサイトで表示されると非常に浮いていた。アドワーズの管理画面だと普通に見えたんだけどなぁ。目立つ目立たないは周りの環境に左右されるらしい。そのサイトの記事を見ている間はずっと画面の左が気になっていた。でも、目立つから広告効果はありなのかな?



 グーグルアドワーズは優しいので広告枠の右上にある×印を押すと、その広告が表示されないようにできる(ad choiceは消せない)。毎日せっせと×印を押しまくっていると最近は広告が気にならなくなった。私にマッチした広告が届いているんだろう。ネット広告がムカツクのは見たくもない物を見せられているからに違いない。画面に固定されているのはまだいいが、追いかけてくるタイプの広告は誤クリックしてサイトを移動すると非常に腹が立つ。あれは絶対にやめた方が良い。やればやるほどヘイトを溜めている。


 ネット広告を見ていると主張が強い広告はすぐに×を押したくなる(じゃあ私のもやっぱりダメなのかな……)。その点アマゾンは優秀だ。白地に商品の名前、写真、値段、アマゾンのロゴ。それだけの情報をごく控えめに出している。文字は小さめ。文字の縁取りもなし。どのサイトを見ていてもあまり気にならないデザインだ。
 

 F5を押して他の表示される広告を見ると、赤い文字や派手な演出の物は少ない。ネット広告で生き残るのは目立たないことだと言いたところだが、実のところそれらの広告を出しているのはAmazonやAdobe、リクルート、pixta。すでに業界ではブランドを築いているところばかりだ。名前自体に宣伝効果がある。それじゃあ世間的には無名に等しい、ネームバリューがない牛野小雪みたいな人間はどういう広告を出せばいいのか?


 ブログを書けばいいとはよく言われる。小説も書いていることだしね。だけど、小説とブログの才能は全然別物だ。ブロガーから小説家に転向した人でまだ有名になった人は聞いたことがない。逆に小説家のブログが有名になったのも聞かない。前に小説家のブログをRSSで流れるようにしようとしたのだが、その内容のお粗末なこと。誰とは言わないがあまりにひどいのでビックリしたことがある。(ただし、恨み節はとても面白い。情熱を注げばやっぱり面白いものを書ける?)
 

 考えてみれば当たり前のことかもしれない。小説家だからブログを書くのも上手いなんてのは、メジャーリーガーはスポーツ選手だからバスケでも活躍できるみたいな乱暴な理論だ。冗談は休み休み言え。 


 ネット広告は出す側の評判もよろしくないようだ。twitter広告なんてあまりにひどい言われようなので私が何とかしなきゃなんて気持ちになった。どうしたらいいんだろう? そもそも広告の成功とは?


 広告は何らかの意図を持って出稿される。私なら自著のDLを狙って出している。でも、効果はあると思えない。稼いだ分で広告を出す遊びをしているような気がする。というか、むしろ遊び心が足りない気がしてきた。いっそのこと広告欄でふざけてみたら良いのかもしれない。


 どうやったら面白い広告を作れるだろうか。広告だけで人を面白くさせられたら、きっと成功するような気がする。


 人は面白い小説を読むのではなく、面白そうだと思った小説を読む(初読時)。何故なら読んでみるまで内容は分からないからだ。つまり広告の段階で「おっ、なんやコイツ。面白そうや」と思わせられたら広告は成功するはずだ。広告を表現の場と捉えるといいのかもしれない。 


(おわり)


追記:そういう流れで前にこういう広告を作ったことがある。
おふざけ8 
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