ヒッチハイクを書いてから色んな人に「暑さが抜けたら書きます」と言っていたのだが、もう暑さが抜けてきたので嫌になっている。暑さが抜けたらとは言ったけど、何となく10月あたりを思い浮かべていたので全然書く気がしない。一応ノートは机の上に置かれているが、ただそれだけ。本棚の埃を払ったり、部屋の模様替えばかりしている。お陰で部屋はきれいに整った。でもやっぱり書く気はしない。そんな今日は執筆の話。
KDPに出す前は一日で書ききれる様な物しか書いてこなかったので必要なのは勢いだけだったが、一ヶ月以上も執筆となると体力と気力が続く限り書けるだけ書くというやり方では身が持たないとすぐに気付かされた。『蒲生田岬』の時はそれで限界がきて一ヶ月ぐらい筆が止まった。警察署を出たあたり。本当に長かったので今でも覚えている。
未だにこれというものは掴めていないが、肌感覚ではいつ書くかより、いつ書かないかを決める方が良いような気がする。
ある作家は毎日原稿用紙で最低二枚書くと決めているそうだが、私の場合は二枚どころか一枚ですら書けないときがあるので、少し考えて最低二時間書くことにした(これはのちに一時間に変わる)。こちらだと書けても書けなくても必ず終わりがくる。そこまで書いてまだ書けそうなら書くし、書けないなら書かない。最高は4時間。そこまで書いたらまだ書けそうでもぱったりやめる。余力が残っているなら次の日に残す。どうせ一日だけ頑張っても後日書けなくなったらたら元も子もない(MPを回復させるにはMPが必要な気がする)。
それで『蒲生田岬』は無事書けたのだが『ターンワールド』ぐらい長い物を書いていると、どうもこれも無理っぽいぞとまた気付かされた。
それで一週間の内で書かない日を決めたのだが、こちらはあまりうまくいかなかった。やっぱり書いている期間で不調が出てくる。
今度は1時間に1回休むことにした。これはわりとうまくいって、また進むようになった。ふと思い付いて1時間の中に書かない時間を細切れに入れてみると、もっとうまくいった。
さて、休むとは一口にいっても何をするのか。色々と試してみたが、見ざる書かざるのが一番いいようだ。具体的にはキーボードから手を離し、その手で目を覆う。それだけ。後に知ったことだが、この行為には目の何とか腺を暖める効果があってドライアイにいいらしい。視力もけっこう戻った。
タイトルの執筆における1時間の時間割だが具体的にはこうなっている。
0~18分 執筆
18~19分 見ざる聞かざる
19~20分 知恵の輪を解く(最近は組木)
20~38分 執筆
38~39分 見ざる聞かざる
39~40分 何か飲む
40~58分 執筆
58~59分 見ざる聞かざる
59~60分 筋トレする
書かない時間が増えた事で一日に書ける字数は落ちたように感じたが、一週間二週間で振り返ってみると実は増えていた。物凄く書ける日は無くなったが、物凄く書けないという日も少なくなる。書けなくなってもそれが一ヶ月以上続くということがなくなった。
まぁこれは偶然でジンクスみたいなものかもしれないが、今のところは効果があるものと信じている。もしこれが駄目になったらもっと書かない時間を増やすだろう。
字数だけで質はどうなんだ? 書けばいいってもんじゃないぞ?
さあ? でも世界陸上で10種競技とかを見ていると早く走れる人は高く遠くへ飛ぶこともできる。それと似たような物でたくさん書ける時は良い文章が書けている気がする。詰まりながら書いたところはあとで消すか、書き直すことが多い。だから一日で書いた字数はそのまま執筆のバロメーターになるんじゃないかな。
下のグラフは2014年10月20日から翌年3月19日にターンワールドの初稿が上がるまでの一日に書いた字数の棒グラフ。12月、つまり50辺りから一時間内で細かく休むようにした。だいたい5万字ぐらいで、ちょうどタクヤが異世界へ行ったところだ。一区切りついたので習慣を変えたのだろう。
73がへこんでいるのは書けなかったのではなくて書かなかったから。この辺りはお正月で大晦日から1月5日まで休んだ。
マイナスの値はその分消したから。書いて消しているので実際には倍の字数を消している。ショックはあったがその後の何日かはよく書けるようになるらしい。だからといって無闇に消そうとは思わないけど。
グラフを入れる
初稿までの累計字数 (71から78。つまり正月を境に傾きが目に見えて上向いている。127辺りで傾きが落ちたので50日に1度は1週間書かない日を設けた方が良いのかもしれない。今度長い物を書く時は試してみる。ヒッチハイクはそれほど長くないので50日ぐらいで書けた)

七日平均の線グラフ (分かりづらいが縦の値は400字を1としている。七日間の合計執筆字数/7/400で計算。右端は落ち込んでいるが執筆は横軸150ぐらいで終わっているので関係無し。73までの平均値は3.0。全執筆期間での平均値は4.8。横軸55あたりからグラフの変動が少なくなっているのがよく分かる。ちなみに真論君家の猫が平均6.9で、蒲生田岬が4.1。ヒッチハイクと高崎望は不注意でファイルを消してしまったが、その間ぐらいだろう。できればこれを10にまでもっていきたい。一度だけ10に届いているがこの時はむしろ一番楽に書けていたので、できないはずはない。書くこと自体はそれほどつらいことではないのだから。つらいのは書こうとして書けないときであって、これを如何に解消するのかが問題だと考えている。)
書ける場所から書いているという人もいるけれど私の場合は最初から順に書いている。短編だと一息で書けてしまうし、長編で試すのはちょっと気が引ける。試す気にはなれないなぁ。まぁそういうやつもいるということで。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
(2015年8月29日 牛野小雪 記)
補足;ここでのMPはマジックポイントではなくてモノガタリポイント。
増減するイベントは以下の通り
●小説を書く(MP消費-小)
●書こうとして書けない(MP消費-大)
●書いていないし書こうともしていない(MP回復-中)
●寝る(MP回復-睡眠の質によって増減;小~大)
●やっべー! 今、超凄いの書いてる!(MP消費-なし)
●書いた小説に物言いがつく(MP消費-特大+ステータス異常;怒りで書けなくなる)
●書いた小説に好意的なレビューがつく (MP回復-特大+ステータス異常;嬉しすぎて書けなくなる)
こんなところでしょうか。 他にもあるかもしれません。枝豆を食べるとか。
(おわり)









