愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

2025/04

もし牛野小雪が芥川賞を『たくぴとるか』で取ったらAmazonで最初につく☆1レビュー




星1つ。文学の終焉、あるいは読者を舐めているだけの作品。


正直、読むのにものすごく時間がかかった。
というより、読むたびに「自分がバカになっていく」感じがした。
それでも芥川賞受賞作だというから我慢して読み通したが、読後に残ったのは“虚しさ”と“呆れ”だけだった。


小説としての体を成していない

まず、プロットが存在しない。
起承転結? なし。
物語? ない。
主人公が何を目指しているのか、なぜそれを目指すのか、それすら読者に委ねられている。
説明責任ゼロ。考察の余地ですらない、ただの“放置”である。


ポイ活、ピザ、ソシャゲ、内輪ノリの哲学

作中で延々と繰り返されるのは、「ピザを焼く」「ポイ活でポイントを稼ぐ」「広告をスキップする」「歩く」「バス停に現実禁止の標識が立つ」「哲学ごっこ」――これの繰り返し。

たとえば、

「ヒキニートは動詞じゃなくて在り方」
「ハワイへ行く資格がない」

……もう、“自分に酔った人のTwitter”を長文化しただけの読書体験である。


芥川賞は“文学”の賞ではなくなったのか?

この作品が芥川賞を受賞したことで、「文学」や「小説」という概念そのものが溶け始めているように思える。
以前は「語られないもの」「描かれないもの」に価値を見出していたはずなのに、
今は「描く気のないもの」にすら賞が与えられるのか?

もしそうなら、この作品の存在自体が“文学に対する侮辱”ではないか。


読者を置いてけぼりにして、それを「最先端」と呼ぶのか?

文学は読者に媚びる必要はない。
だが、最低限の“対話”は必要だと思う。

本作にはその姿勢がまったくない。
「分からない?じゃあ結構」「これが現代なんで」
そんな声が行間から聞こえてくるようだった。


で、結局なにが言いたかったの?

「現実がクソなので“現実禁止”って言って逃げてます」
「でも私は愛されたいし、炎上しても構いません」
「あとパイナップルとハワイについて語りたい」
要約するとこれである。

これで300ページ超の小説なのだから恐れ入る。


最後に:芥川賞の選考委員に問いたい。

これを文学と呼ぶなら、もう何でもアリだ。
“ピザを焼いてるだけの人生”も、“ポイ活で稼ぐだけの思考”も、“哲学っぽい言葉を並べるだけのノイズ”も、
すべて“文学”なのだと。

だったら私が書いてるこのレビューも文学にしてくれ。
頼む。


【星:★☆☆☆☆】
おすすめしません。
読み終えたあと、自分が何かを失っていることに気づきます。




もし牛野小雪が芥川賞を『たくぴとるか』で取ったら




『たくぴとるか』が“芥川賞を受賞した世界線”のパロディレビュー。
文芸誌の巻頭特集とか新聞文芸欄に載ってそうな、半分マジ・半分狂気の“受賞後書評”スタイルでお届けします。


【第○○回芥川賞 受賞作】

『たくぴとるか』牛野小雪

――“現実禁止”を宣言した小説、現実に勝つ。


「これが芥川賞か?」という疑問が噴出した。
それでもこの作品が“いま最も文学的な問いを投げかけた小説”だったことは疑いようがない。


◆ ポイ活・ピザ・ソシャゲ・自撮り・ヒキニート

本作に登場する要素は、文学の棚に置いてはいけないとされてきたものばかりだ。
だが作者は、その全部を“現在(いま)”として正面から描き切った。

受賞会見で牛野氏は語った。

「現実がバグってるのに、小説だけ整ってるのはおかしいでしょ?」

これこそが『たくぴとるか』の真髄だ。


◆ 物語ではない、“関係性の記録”

この作品には起承転結がない。
事件も、カタルシスも、成長もない。
ただ、“たくぴ”と“るか”が、
だらだらと、鋭く、壊れそうに、共依存しているだけ。

それなのに、涙が出る。
愛でもなく、友情でもない、
「存在してしまった者たち」だけが持つ謎の濃度。
文学にしか描けない空気を、文学を破壊するスタイルで描いてしまったのだ。


◆ “現実禁止”の標識は文学の墓標か、予言か。

作中で何度も出てくる「現実禁止」の看板。
読者はそれを笑いながら読む。
だが気づけば、その言葉は、
現代という国そのものへのレクイエムになっている。

「仕事」「家族」「社会」「選挙」「才能」――
それらの中で生きることに疲れた読者のために、
この小説は“禁止区域”を作った。
一時避難所としてのフィクション。
それが『たくぴとるか』だったのではないか。


――賞をあげてしまった。

審査員のひとりはそう洩らしたという。

だが、それこそが答えだ。
文学は、“あげてしまった”と思う作品にしか、時代を更新する力は宿らない。


文芸誌『文學界』特集より抜粋
タグ:#第○○回芥川賞受賞 #文学の新種 #ヒキニート×哲学×ポイ活で世界更新




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