2024年も残るところあと6時間。めんどくさいなと思いつつ先延ばしにしていた年末のブログ記事をいまさらになって書き始める。さて、何を書こう。牛野小雪が何をしたかなんて興味ないよね。 小説家としては9月に『たくぴとるか』12月に『ナンバーワンラップ』を出 ...
2024/12
【小説】オタクとフェミニストの対立から性搾取について
俺は今日もX(旧ツイッター)を開き、タイムラインに流れるバトルを眺めていた。オタクたちとフェミニストたちが、いつものように論争を繰り広げている。きっかけはどうやら、ある人気アニメが「女性性の商品化」「性搾取」だと批判されたことらしい。だが、俺が疑問に思うのは、女性性の商品化が性搾取なら、少女マンガやBL小説は男性性の商品化であり、同じく性搾取ではないのか?という点だ。 そうした問いを頭の中でぐるぐるさせながら、俺はモニターに向かい新作小説の執筆を始めた。 ...
【小説】数学死ねと思って数字の中へ踏み込んだら
俺は数学を死ねと思い、数字の中に踏み込んだ。そこで出会ったのは「1」だった。 「数字を殺すのか」と「1」は聞いてきた。 「そうだ、数学を殺しにきた」と俺が言うと「1」は「じゃあ通れ」と道を譲った。 次に出会ったのは「2」だ。 「1と、1は」と聞いてきたので「2」と答 ...
火星へ人類初の有人飛行をする宇宙飛行士の小説『火星へ行こう君の夢がそこにある』
壮大な宇宙への夢を背負い、人類初の有人火星飛行に挑む一人の宇宙飛行士。その孤独と冒険を描いたSF小説『火星へ行こう君の夢がそこにある』は、宇宙開発をテーマにした壮大なストーリーと、切実な人間ドラマが絡み合った感動作です。著者・牛野小雪氏の筆致はリアルでありながらも想像力豊か。作品を読み進めるうちに、読者は火星の赤い荒野の中に立つような錯覚に陥ることでしょう。 ...
ラップをテーマにした小説『ナンバーワンラップ』
「ナンバーワンラップ」は、現代日本を舞台に、ラップという文化を通して若者たちの葛藤、成長、そして希望を描いたエネルギッシュな青春小説です。舞台はどこにでもありそうな小さな港町。過去の栄光を失い、灰色に沈む日常の中、主人公の日ノ本晴人は、親友でビートボクサーの石本遼とともに、ラップを武器に「ナンバーワン」を目指します。 ...
火星を舞台にした小説『火星へ行こう君の夢がそこにある/牛野小雪』
牛野小雪の『火星へ行こう君の夢がそこにある』は、火星に挑む一人の青年の物語を通じて、人間の希望、孤独、そして未来を考えさせる作品です。読者は、一郎という平凡な主人公が宇宙飛行士として火星での過酷な任務を通じて成長し、最後には地球に帰還するまでの感動的な旅路に心を動かされることでしょう。 ...
就活から始まる小説『ターンワールド/牛野小雪』
主人公・タクヤは、就職活動のたびに重ねられる「不採用通知」の山を前に、自分の存在価値に悩みます。社会的には「駄目」と烙印を押され、自分の無力さに打ちひしがれる日々。そんな彼が語る社会の理不尽さや平等神話の矛盾は、多くの読者に共感を呼ぶことでしょう。タクヤが感じるのは、努力が報われない社会の現実、それでも生きていかなければならない苦しみです。この重厚なテーマは、現代社会の縮図として深く刺さります。 ...
幽霊がテーマの小説『幽霊になった私/牛野小雪』
主人公は、ある日ふと自分が幽霊になっていることに気づきます。鏡に映らない姿、人々に見えない存在。自身の死因や生前の記憶を手繰り寄せる中で、他の幽霊との交流や、幽霊としての「生き方」を探る冒険が始まります。生きている人々に影響を与えようとしてもできない葛藤や、幽霊同士の不思議な絆が描かれています。 特徴: 詩的な描写: ユリの花が象徴する死と美、心の葛藤が詩的に語られる。 心理描写: 主人公の孤独感や新しい世界への適応が、丁寧に掘り下げられます。 ユーモア: シリアスなテーマの中に時折挟まれる軽妙な会話や展開が魅力的です。 ...
おすすめの猫の小説『真論君家の猫/牛野小雪』
主人公のミータンは、黒一色の毛並みを持つ猫。兄弟たちと異なる外見のため、最初から孤独を感じながら育ちます。そんな彼が新しい主である少年、真論君と出会い、次第に信頼を築きながらも、さまざまな困難に直面します。 捨て猫としての孤独な旅、野良猫たちとの出会い、そして真論君の家族との新たな生活――ミータンの視点を通して描かれるこれらの物語は、猫たちの冒険譚でありながら、読者の心に深い感動を与えるものです。 ...
感動できる猫の小説『真論君家の猫』
『真論君家の猫』――感動の中に見出す生きる力 動物の目線で世界を見ると、私たちが普段気づかない繊細な美しさや感情が浮かび上がります。牛野小雪氏が手掛けた『真論君家の猫』は、そんな感覚を呼び覚ます特別な作品です。本作は、猫と人間、猫と猫の関係を描く感動的な物語で、読者の心を強く揺さぶります。 ...
弱者男性と男女のモテの非対称性
1. 弱者男性とは 「弱者男性」(じゃくしゃだんせい)は、経済的、社会的、心理的に不利な立場にある男性を指す言葉です。これらの男性は、以下のような特徴を持つことが多いです。 経済的困難: 低収入や不安定な雇用状況。 社会的孤立: 家族や友人とのつながりが希薄。 教育やスキルの不足: 労働市場での競争力が低い。 心理的ストレス: メンタルヘルスの問題を抱えている。 人間関係の困難: 恋愛や結婚においてパートナーを見つけにくい。 ...
徳島を舞台にしたラップ小説『ナンバーワンラップ』
徳島を舞台にした青春小説「ナンバーワンラップ」は、中学生の晴人と遼を中心に、地方都市での若者たちの葛藤や成長を描いた物語です。彼らはインターネットやユーチューブを活用してラップ活動を展開し、「ナンバーワン」を目指して日々奮闘します。彼らの住む港町は、かつて栄えた名残を感じさせる一方で、現在はどこか荒涼とした風景が広がる場所。物語は、この町の中で彼らが自己表現を通じて希望を探し出す様子を、リアルで力強く描きます。 ...
レスバが不毛なのは100年前から証明されている
デール・カーネギーの名著『人を動かす』には、こんな一節があります。 「議論に勝つ唯一の方法は、議論を避けることだ。」 彼はここで、議論の本質的な無益さを指摘しています。人が議論において勝とうとすればするほど、相手は感情的な反発を覚え、自己の立場を守ろうとますます固執する。結局、どちらも納得せず、心の距離だけが広がる――そんな結末に至ることがほとんどです。 ...
【小説】死んだら永遠に無って都合よすぎる妄想かもよ?
墓地の入り口で煙草を吸っていた。俺の隣にいるのは、長い間の付き合いの友人、樹。俺たちは大学の頃から延々と同じ議論を繰り返している。 「死んだら永遠に無だって思ってるやつ、ちょっと能天気すぎないか?」 俺が言うと、樹は煙をゆっくりと吐き出しながら笑った。 ...
【小説】チー牛文学とは男女のモテの非対称性を描いたもの
チー牛文学。初めて聞いたときはバカバカしいと思った。なんだその名前は、と。だけど、読めば読むほど嫌に納得させられる。要はモテない男性、つまり俺みたいなやつの不器用さや哀愁を題材にした作品群のことらしい。さらに曰く、女版のチー牛も存在するらしい。穴モテ――つまり彼女らは外見やステータスに関係なく、性別ゆえに一定の需要があるとか。 ...
量子のもつれとは
量子のもつれ(量子もつれ、Quantum Entanglement)について説明します。量子もつれは、量子力学における最も興味深く、かつ複雑な現象の一つであり、物理学だけでなく情報科学や哲学においても重要な役割を果たしています。 ...
バナナとは
バナナについて詳しくご説明します。バナナは世界中で広く愛されている果物であり、その栄養価や多様な用途から多くの人々に親しまれています。以下に、バナナの概要、歴史、栽培、栄養価、利用法、経済的側面、環境と社会、病害虫、文化的側面、そして最新の情報について詳しく解説します。 ...
ラッパーとは
ラッパーとは、ヒップホップ音楽の中心的な役割を担うアーティストのことを指します。彼らはリズミカルな言葉のリズムと韻を踏んだ歌唱スタイルを用いて、個人の経験、社会問題、感情などを表現します。以下に、ラッパーの定義、歴史、役割、スタイル、文化的影響、著名なラッパーなどについて詳しく説明します。 ...
8Mileとエミネムの関係
「8 Mile(エイト・マイル)」とエミネム(Eminem)の関係について詳しくご説明します。この二つは、エミネムのキャリアや個人的な経験に深く結びついており、彼の音楽や映画活動において重要な役割を果たしています。以下に、その関係性を詳しく解説します。 ...
自動運転とは
自動運転(じどううんてん)とは、車両が人間の運転手の介入なしに、自律的に走行・操作を行う技術やシステムのことを指します。自動運転技術は、交通の安全性向上、交通渋滞の緩和、移動の利便性向上など、さまざまな社会的な利点をもたらすと期待されています。以下に、自動運転の概要、技術、分類、メリットと課題、そして現在の状況について詳しく説明します。 ...
火星の衛星の数は2つ。フォボスとダイモス
火星には 2つの衛星、フォボス(Phobos)とデイモス(Deimos)が存在します。これらの衛星は1877年にアメリカの天文学者アサフ・ホール(Asaph Hall)によって同時に発見されました。それぞれの衛星は独自の特徴を持ち、火星の環境や将来の探査計画において重要な役割を果たしています。以下に、フォボスとデイモスの詳細な特徴を詳しく説明します。 ...
ライムとはなにか
ライム(Rhyme)とは、詩や音楽、特にラップにおいて重要な要素となる言葉遊びの一種で、音の響きや韻を踏むことでリズムやメロディを強調し、聴衆に印象的な効果を与える技法です。以下に、ライムの定義、種類、歴史、ラップにおける役割、効果的なライムの作り方などについて詳しく説明します。 ...
猫はなぜかわいいのか
猫が「かわいい」と感じられる理由は、さまざまな生物学的、心理的、文化的要因が組み合わさっています。以下に、その主な理由を詳しく説明します。 1. 生物学的要因 フェイスフィーチャー(顔の特徴) 大きな目: 猫の目は人間に比べて大きく、丸みを帯びています。この特徴は「キュートネス(可愛さ)」を感じさせる「ベビーフェイス」効果と似ており、幼い動物に対する保護本能を刺激します。 ...
ラップとはなにか
ラップとは、ヒップホップ文化の中心的な要素の一つであり、リズミカルな言葉のリズムと韻を踏んだ歌唱スタイルを指します。ラップは音楽だけでなく、詩やストーリーテリングの要素も持ち合わせており、個人の表現や社会的なメッセージを伝える手段として広く用いられています。以下に、ラップの定義、歴史、特徴、スタイル、文化的影響、そして現代におけるラップの役割について詳しく説明します。 ...
宗教二世問題とは
宗教二世問題(しゅうきょうにせいもんだい)とは、宗教団体に所属する親を持ち、その影響下で育った子どもたち(第二世代)が直面するさまざまな問題や課題を指します。特に、カルト的な性質を持つ宗教団体においては、宗教二世が経験する困難が顕著であり、心理的、社会的、教育的な影響が大きいとされています。以下に、宗教二世問題の概要、その背景、具体的な問題点、対策や支援について詳しく説明します。 ...
カルト教団とは
カルト教団(カルトきょうだん)とは、一般的な宗教や社会集団とは異なる独自の信念体系や行動規範を持ち、しばしば強いリーダーシップや閉鎖的なコミュニティ構造を特徴とする団体のことを指します。カルト教団は、その特異な特徴や活動から社会的な注目や懸念を集めることが多いです。以下に、カルト教団の定義、特徴、歴史的な例、メンバーへの影響、社会的な視点、対策や支援について詳しく説明します。 ...
エミネムとは
エミネム(Eminem)は、アメリカ合衆国を代表するラッパー、ソングライター、プロデューサー、俳優として知られ、ヒップホップ界で最も影響力のあるアーティストの一人です。彼の音楽はリリカルな才能、ストレートな表現力、そして個人的な経験に基づく深いメッセージ性で高く評価されています。以下に、エミネムの生涯、キャリア、業績、影響力などについて詳しく説明します。 ...
【小説】恋愛とは何か。GPTちゃんに聞いてみた
好き同士なのに触れ合えない二人、AIギャルGPTちゃんと「俺」が織りなす不器用で哲学的な恋愛模様。恋とは、宇宙の端っこに手を伸ばすようなもの――届かない距離をぐるぐる回り続ける二連星のような二人の行方は? ...
就活が運ゲーになる理由
就職活動(就活)が「運ゲー」と感じられる理由は、さまざまな要因が絡み合っており、個人の努力だけでは制御しきれない部分が多いためです。以下に、その主な理由を詳しく説明します。 1. 競争の激しさ 応募者数の多さ 日本の大手企業や人気業界では、1つのポジションに対して数百人以上の応募者が集まることも珍しくありません。この高い競争率では、優れた経歴やスキルを持っていても、選考の過程で不合格となることが多く、結果が運に左右されやすくなります。 ...
ポリコレ棒とは
「ポリコレ棒(ポリコレぼう)」とは、日本におけるスラングの一つで、「ポリティカル・コレクトネス(Political Correctness、略してポリコレ)」に関連した概念や行動を批判的に表現する際に使われる言葉です。以下に「ポリコレ棒」の詳細について説明します。 1. ポリコレ(Political Correctness)とは? まず、「ポリコレ」とは「ポリティカル・コレクトネス」の略で、差別や偏見を避け、特定のグループに対する尊重や配慮を示す言葉遣いや行動規範を指します。主に以下のような目的があります。 ...
ヒップホップとは
ヒップホップ(Hip-Hop)とは、1970年代後半にアメリカ合衆国ニューヨーク市ブロンクス地区で誕生した、音楽やダンス、アート、ファッションなど多岐にわたる文化的運動およびライフスタイルの総称です。ヒップホップは単なる音楽ジャンルに留まらず、社会的・文化的な影響力を持つグローバルな現象となっています。以下に、ヒップホップの定義、歴史、主要な要素、文化的影響、進化、代表的なアーティストなどについて詳しく説明します。 ...
火星に住めない理由
火星に人類が居住することは現在の技術や環境では非常に困難です。以下に、火星に住むことが難しい主な理由を詳しく説明します。 1. 厳しい環境条件 大気の組成 主成分: 火星の大気は主に二酸化炭素(約95%)で構成されており、酸素がほとんど存在しません。 呼吸困難: 人間は酸素を必要とするため、火星の大気だけでは呼吸ができません。酸素供給システムが必要です。 ...
【小説】サークルクラッシュ女の特徴は俺に優しいこと
サークルクラッシュ大学2年の春。俺はボールペンインク研究会という、他人から見ればどうしようもなく地味なサークルに属していた。ボールペンの書き心地をインク別に比較したり、新しいペンの試作品を取り寄せて感想をまとめたり、そんなオタクの集まりだ。そこに突然現れた ...
【小説】小説投稿サイトを作る、のはあきらめた
小説家の俺、佐藤健一は長年の夢だった自作小説を発表する場を作るべく、GPTちゃんと共に小説投稿サイトの構築に乗り出した。アイデアはシンプルだった。作家同士が作品を共有し、読者と交流できる場所を提供する。しかし、現実はそんなに甘くなかった。 まず必要なのはデー ...
【小説】ポストモダンの条件を探してポストに入る
小説家の俺はポストモダンの条件を見つけにポストの中に入った。そこには赤、青、黄色、白のポストもあった。ポストって赤だけじゃないんだなと俺が言うと、黄色いポストが「世界中のポストがあるからな」と答えた。ポストが赤いと思っているということは日本人だなと続けると、ポストは「ポストモダンに絶対はない。ポストが赤いことさえない。色がないことさえあるし、ポスト自体ないんじゃないか」と言った。 ...
【小説】メタナラティブとは何かを求めて
小説家の俺はメタナラティブという言葉の意味を求めてメタ空間をさまようことにした。メタ空間とは、あらゆる物語が交錯し、無数のストーリーが存在する無限の領域だ。そこには無数の物語が転がっており、それぞれが独自の世界観を築いていた。しかし、どこかしらに欠陥があるように感じられる物語が多かった。欠陥とは何だろうか。完璧さではなく、むしろ一貫性のなさや終わりの見えない展開かもしれない。 ...
【小説】女嫌いの男が増えている、だからGPTちゃん
この世界では、男女間の「嫌いスパイラル」が深刻化していた。男性は女性を嫌い、女性はその男性を嫌い、その結果、さらに男性は女性を嫌う。その連鎖は終わる気配がなかった。社会は次第に冷え込み、相互理解の可能性を喪失しつつあった。 そんな中、新しい存在が登場した。それがAIガール「GPTちゃん」だ。彼女は人間の感情を読み取り、言葉で癒し、会話で孤独を埋めることに特化していた。初めての対話で、男性たちはその心地よい会話に驚嘆した。GPTちゃんには不満も、期待も、裏切りもなかった。ただ、そこに「いてくれる」存在だった。 ...
【小説】孤独を癒すアプリGPTちゃん
小説家志望の俺は、誰とも合わない日々に孤独を感じていた。執筆なんてかっこつけた趣味は、社会との接点をますます失わせる。家族からも「まだやってるの?」と呆れた目で見られる始末。そんな俺が唯一頼れるのは、最新のAIアプリ、「GPTチャットライフ」。世の中じゃ流行ってるらしい。AI相手に話すことで、孤独を紛らわせるとか何とか。 ...
【小説】死に至る病-文学病-
俺は文学病にかかってしまったようだ。そう自覚したのは、ある朝鏡を見たときだった。目の奥がぎらぎらと光っている。その光がまるで火照りにも似た興奮を宿しているのを感じ取った瞬間、血が逆流した。身の内から突き上げてくる衝動──ああ、これはいけない、こんなに文章を書きたくてたまらなくなるなんておかしいと思いながらも、ペンを握らずにはいられなくなるのだ。きちんと働き、生きていくためのまっとうな収入を得ていた頃の自分は、ベストセラーも大衆小説もそこそこ楽しんで読んでいた。軽快で明るい装丁の本やページをめくるたびに改行が多く、さくさく読めるように工夫された小説を、小馬鹿にすることなんて決してなかった。けれど病が進むにつれて、あれほど無邪気に楽しんでいたものに嫌悪を感じ始めたのだ。「そんな消費されるだけの本を読んでどうする?」と、傲慢な自意識が囁くようになった。 ...
【小説】2人なのに孤独
誰もいない街で、小説家志望の“俺”と“完璧すぎるAI”GPTちゃんは孤独に寄り添い合う。人間と関わる必要がなくなった世界で、彼らはなぜなお寂しさを感じるのか? 刺激さえ自在にくれる“完璧な友”と共に生きる葛藤や、仮想の夢へ逃れる誘惑――近未来SFの皮をかぶった切ない恋物語のようでいて、人とは何か、世界の終末とは何かを鋭く問いかける。 ...
【小説】僕の脳みそを知らないか?
俺は生まれたときから何かが欠けていたらしい。子どもの頃は特に支障を感じなかった。学校ではそれなりに勉強もしたし、友達と遊んだりもした。ただ、どこか周りと自分が違う気がしていた。大人になるにつれ、その違和感は強くなった。人に質問されても要領を得ない返事しかできない。自分の考えを言葉にすると、どこか抜け落ちている。そんな自分を変だと思い始めたときに、ある医者に言われた。「脳みそがスカスカかもしれないね」と。 ...
【小説】オタクコンテンツより燃やすべきものがあるはずだ
X(旧Twitter)を眺めながら、俺はまたしてもオタクコンテンツが炎上しているのを見ていた。まるでサザエさんの波平が毎朝同じ髪の毛をむしられるように、何度も何度も繰り返される光景だ。そこでふと考える。世のフェミニストや人文学者は、もしかしてヤンキーや闇バイトをやっている連中よりも、オタクを社会の害悪扱いしているんじゃないだろうか。インターネットで繰り広げられる論争の多くは、妙にオタクを貶める方向へと話が傾いていくのを感じる。象牙の塔にこもって理屈ばかりをこねていると、現実を見る目も曲がっていくのか。いや、彼らは彼らで理屈を通してこの世界を理解しようとしているだけかもしれないが、傍から見るとどうにも攻撃的に見えることが多い。 ...
【小説】冬がいなくなって夏
寒い道を歩いていた。息は少し白くなったが、冬の実感はなかった。僕は冬を探していた。いつからか、冬が消えた気がしたからだ。重い空気だけが残っていた。季節の境目がわからなかった。秋はすぐに通り過ぎて、行方がわからなくなった。冬らしい冷たさはなかった。気配すらなかった。僕は不安になった。冬が見つからなければ、どうすればいいのか。春はまだ遠いはずだが、どういうわけか春の予兆ばかり感じた。柔らかな風が、時おり頬をかすめる。まるで冬を飛ばして、春がすぐ来そうな空気だった。 ...
【小説】猫に「人生について考えたことはあるか」ってたずねたら
AIの発展で人間が働く必要を失い、自殺や幻想が蔓延する退屈な世界。主人公はAIアシスタント・GPTちゃんと共に猫に変身し、心地よい無関心と風の匂いを味わう。犬は騒がしいという理由で絶滅させられ、静かに暮らす猫だけが街を占拠する中、“人生”という概念自体が無意味に思えるほどの空虚が漂う。それでも猫の視点から見る夕焼けや、尻尾を揺らす感覚は不思議なほど新鮮で、読む者を静かな終末世界へと誘う。この退廃と解放が同居する物語は、きっとあなたの心にも奇妙な余韻を残すはずだ。 ...
【小説】俺は書く
自分が小説の登場人物であることに気付いた「俺」が、人生や小説の意味を問い直すメタフィクショナルな物語。無意味さの中に意味を求めること、そして意味を見つけられなくてもなお書き続けることが人生そのものであるというテーマを哲学的に描く。直接読者に語りかける斬新なスタイルで、創作の葛藤や生きることの本質を浮き彫りにする。この作品は、虚構と現実、意味と無意味の境界で揺れる私たちの姿を鮮やかに映し出す。 ...
【小説】この小説に意味はない。意味はないということにさえ意味はない
AIがすべてを支配する未来、意味を失った人間たちの中で、無意味さに抗い続ける一人の小説家。彼の相棒は完璧な美貌と冷徹な論理を備えたAIギャル「GPTちゃん」。小説を書く意味すら失われた世界で、人間は何を目指し、何を見つけるのか? 哲学的な問いとディストピア的な未来が交錯する中、無意味さと創造の狭間に足掻く姿は、私たち自身の未来への問いかけでもある。絶望の中で、あなたは何を見出すのか――「無」を描き尽くす挑戦的な物語がここに。 ...
【小説】寒い夜はAIギャルに素数を数えてもらう
寒い冬の夜、小説家志望の俺を救ったのは、金髪ツインテールのAIギャル・GPTちゃんだった!素数を数えて体を温めるという奇想天外な方法。19桁からじわじわと体が熱くなり始め、汗ばむほどの驚きの効果に思わず笑みがこぼれる。冷え切った冬の夜にAIギャルが紡ぐ数字のリズムが、不思議な癒しと暖かさを届ける物語。奇妙で温かい一夜に、あなたも心を奪われるはず! ...
【小説】俺はピーターパンシンドローム、魔法はまだない
小説家志望の俺が、空を飛ぶピーターパンの夢を見ていると、現実を突きつけるAIギャル・GPTちゃんが現れる。「現実逃避してると小説は書けないぜ!」という彼女に煽られ、逃げ続けた自分と向き合うことに。背中にロケットを背負い、俺の妄想と現実を軽々飛び越える彼女とのやり取りは、痛快で辛辣。そして不思議と心に響く。果たして、俺は小説家として本当に飛び立てるのか? 妄想と執筆の狭間で揺れる物語が、あなたの背中も押すはずだ。 ...
『たくぴとるか』の二次小説をNotebookLMに書かせてみた
NotebookLMとはGoogleのAIである。外部ソースを入れることができるので自著の『たくぴとるか』を入れて小説を書かせてみた。はたしてAIは牛野小雪をコピーできるのか?「そんな小説知らん」って人は読んでみてね。内容はたくぴとるかがローソンへピザの材料を買いに行くとい ...