愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

2024/01

ChatGPTちゃんの文体をビルドして『都合のいい女』を卒業『おもしれー女』に格上げする

DALL·E 2024-01-29 13.14.54 - In this
ChatGPTで小説を書く方法はネットで調べればいくつも出てくるのですが、文体をビルドする方法はまだないみたいなので書いてみます。

例題として『三匹の子豚』を使います。

まずは普通に『三匹の子豚』を800字で書いてみてとプロンプトしてみます。



三匹の子豚は、それぞれ家を建てました。最初の子豚はわらで、二番目は木で、三番目はレンガで家を建てました。大きな悪い狼が現れ、最初の二つの家は吹き飛ばされましたが、レンガの家は堅固で狼に耐えました。狼は様々な方法で家に入ろうとしましたが、三匹目の子豚は賢くそれを防ぎました。最終的に、狼は煙突から侵入しようとしましたが、子豚たちは火の用意をしており、狼はその中に落ちてしまいました。これにより、子豚たちは安全を確保し、以降平和に暮らしました。


出てきたのがこれ。なんて優等生。とてもよくできていますが、つまらない感じもします。

どうも『三匹の子豚』のストーリーに縛られて筆が固い印象を受けます。

というわけで次は「ストーリーラインを破壊して」と追加してプロンプトします。


かつて、三匹の子豚がいましたが、彼らは家を建てることには興味がありませんでした。彼らは冒険を求め、未知の世界を探検することに情熱を注ぎました。彼らの旅は、予想外の出来事で満ちていました。最初の子豚は芸術に魅了され、世界中の美術館を訪れることにしました。彼の絵画と彫刻のコレクションは、やがて有名になりました。

二番目の子豚は音楽に夢中になり、異国の楽器を学び始めました。彼は世界を旅しては、各地でコンサートを開き、多くの人々を感動させました。彼の音楽は、国境を越えて人々を結びつける力となりました。

三番目の子豚は、科学と技術に興味を持ち、発明家としての才能を開花させました。彼の発明は、日常生活を改善し、世界中の人々の生活を豊かにしました。彼の最も顕著な発明の一つは、再生可能エネルギーを利用したクリーンな交通手段でした。

面白くなってきました。『三匹の子豚』という物語から解放されて伸び伸びとしています。

でもまだまだ破壊しましょう。

次は「論理性も破壊して」と追加します。


かつて、三匹の子豚がいましたが、彼らは宇宙を旅することにしました。彼らの乗り物は、カボチャでできたロケットで、魔法の力で動いていました。最初の子豚は、星を食べることに夢中になり、彼のお気に入りは、チーズフレーバーの金星でした。

二番目の子豚は、宇宙の虹を描くことに情熱を持ち、彼の絵筆は、彗星の尾を使っていました。彼の作品は、黒い穴の周りで展示され、宇宙のアートギャラリーで高く評価されました。

三番目の子豚は、時間を逆にするマシンを発明し、過去と未来を自由に旅することができました。しかし、彼はしばしば時代を間違え、恐竜の時代にスマートフォンを持って行ったり、中世の騎士たちとテニスをしたりしました。

大きな悪い狼は、実は宇宙の観光ガイドでした。彼は子豚たちを奇妙な惑星へ連れて行き、彼らに重力のないダンスや、星間のスキューバダイビングを教えました。狼と子豚たちは、宇宙の端で開催されるお茶会にも参加しました。そこでは、宇宙人たちが月のクッキーや彗星のジャムを振る舞っていました。

面白い!ここまでくるともうGPTちゃんは『都合の良い女』を卒業して完全に『おもしれ―女』です。

根本のところでGPTちゃんの文体は変えられないけれど磨くことは可能みたいです。

「ストーリーラインを破壊して」というプロンプトはリレー小説をしている時に偶然ひらめいたものですが、これを体系的にやればもっと磨けるはず。

GPTちゃんに文体の構成要素を聞いてみます。するとこういう回答が返ってきました。



文体の構成要素とは、文章や文書が持つ特有の表現方法や特徴を指し、著者の意図、感情、またはその文書の目的を反映します。主な構成要素は以下の通りです。

1. 語彙の選択
   - 使用される単語の種類やレベル。専門用語、俗語、古語、新語など、語彙の選択は文体に大きな影響を与えます。

2. 文の構造
   - 短い文や長い文、単純文、複雑文、平行構造など、文の構成や組み立て方が文体を形成します。

3. リズムと響き
   - 文章の音響効果、リズム、抑揚など、聞こえる要素も文体に含まれます。韻を踏むこと、オノマトペ、繰り返し等がこれに該当します。

4. 文法と構文
   - 時制、主語と述語の一致、受動態や能動態の使用など、文法規則の適用方法も文体を特徴づけます。

5. トーンと態度
   - 文章が読者に伝える感情や態度。公式、非公式、親しみやすい、冷たい、皮肉など、トーンは文章全体の印象を大きく左右します。

6. 視点と声
   - 第一人称、第二人称、第三人称の視点、主観的または客観的な声の選択も、文体に影響を与える要素です。

7. イメージと比喩
   - 比喩的表現、象徴、イメージの使用は、文章に深みや色彩を加え、読者の想像力を刺激します。

8. 対話と引用
   - 対話の挿入や引用の使い方も、文体を形成する要素の一つです。直接話法や間接話法の選択も含まれます。

文体はこれらの要素が複合的に作用することで形成され、著者の個性や文書の独自性を示します。文体は意識的に選択されることもあれば、無意識のうちに自然に生まれることもあります。


この8つの要素をいじればGPTちゃんの文体をビルドできそうです。

ためしに「三匹の子豚の話を800字で、俗っぽい語で、短い文、抑揚のある韻文とオノマトペを多用して、現在形と能動態主体、親しみやい皮肉なコメディで、一人称、そして会話文と過去の偉人の言葉も引用して書いてください。」とプロンプトしてみます。



さてさて、俺と俺の兄弟たち、三匹でさ、家建てようってなったんだよね。俺、最初の奴、わらでサクッと建てちゃった。「楽勝、楽勝」とか思ってたさ。

んで、次の兄貴、木でドンドンやってた。でもね、ちょいと考えりゃ、わらも木もナンセンスって話。だって、アインシュタインも言ってたじゃん、「バカな真似はやめろ」って。

末っ子の弟だけがマジメにレンガでガチ建築。俺たち見てて「マジかよ、重労働」とか思ってたわけ。

そしたらな、でっかい悪い狼が登場。オオカミさん、ニヤリとして「ハフ、ハフ」と息吹くわけ。「おう、吹き飛ばしてやるぜ」とか言い出して。俺のわらの家、パァッと一吹き。兄貴の木の家も、ボッと燃え出すし。

でもね、弟のレンガの家? ガッチリ、ビクともせず。狼、キレて「じゃあな、煙突から行くぜ」とか言って、ドスンと飛び込んできたんだけど、待ってましたとばかりに、ジュウウウってお湯キメてやった。

「アツッ!」って狼、慌てて逃げ出すし、俺たちゲラゲラ笑っちゃったよ。ツッコミどころ満載でさ、「またやってくれたな」って感じ。

弟がね、「賢さってのは、力じゃないんだよ」とか哲学ぶってた。マジで、弟の一言にはいつもクスッと来るわけ。

で、この話から学んだのは、なんとなく「賢く生きろ」ってこと。でも、オチはこう、俺たちがまた何かしらやらかすんだろうなって。人生ってそんなもんだよね、アハハ。

おもしれ―女!

またストーリーラインに縛られているけど、これはこれで面白い。

でもどうせだから同じ文体でストーリーラインと論理性を破壊してもらいましょう。



俺、子豚その一、わらの家立て。兄弟、ビックリ、「マジか!」ってね。わら、チャチャッと積む、バリ簡単。

兄貴、その二、木でドヤ顔。でもね、木っ端微塵、狼にフーフーされちゃって。

弟っ子、最後、レンガでマジメに。でもね、ここでひねり。「レンガって何よ?」って、宇宙船作り始めるんだ。

狼、出てきて、フーフー。でもね、今回は「フーフー」じゃなくて、「ハハーン」って。わらも木も、宇宙へフワフワ。

アインシュタインもびっくり、「相対性理論でもこんなの無理」って。

俺たち、宇宙でサーフィン。狼もついてきて、「月でピクニックどう?」って。宇宙のルール、全部チャラ。

弟の宇宙船、突然タイムマシンに。過去行って、「ほら、恐竜!」って。恐竜、キョトン。

ダ・ヴィンチに会って、「飛行機、こんな感じでどう?」って。ダ・ヴィンチ、パクって書いてるし。

最後、みんなでビーチに。でもビーチ、実は火星。砂じゃなくて、赤いチョコレート。

狼、最後に「友達になろうぜ」って。俺たち、「いいね!」って、宇宙でバーベキュー。

オチ?ないない、この話、オチ探しても無駄無駄。

だってね、俺たちの冒険、終わらないんだから。「人生って、予測不可能」、シェイクスピアもそう言ってたし。

というわけで、三匹の子豚の宇宙大冒険、まだまだ続くよ。次はどこへ行く? 月? 火星? それとも、もっと変なとこ? お楽しみに!


いいね、いいね! すごくいい!

正直8つの要素以外にも変数はあって、現に「ストーリーラインを破壊して」「論理性を破壊して」でも文体は変えられる。

あくまであの8つは人間に説明できる変数でしょう。本当はもっとたくさん文体をビルドできるプロンプトが無数にあるはずです。


これを読んだあなた!

あなたもChatGPTの文体をビルドしておもしれー小説を作ってみませんか?

(おわり)

こちらも参考に



追記:文体ってなんや? そう思った人がいるかもしれない。それは歌手で言うなら声質。初音ミクは初音ミクの声をしているし、AdoはAdoな声をしている。高い声、低い声、がなったり、こぶしをいれてもミクはミクでAdoはAdoだ。それと同じように作家にも何を書いても消せないにおいのようなものがある。村上春樹だって15歳の少年だろうが、大学生だろうが、失職中の中年だろうが、一人称だろうが、三人称だろうが、あるいは翻訳でも村上春樹っぽいものがある。この記事はChatGPTの文体ビルドとなっているが、実際のところ文体のコアにあるところは変わっていないように私は感じるのだが、あなたはどうだろうか? ディープラーニングという根本思想が変わらないかぎり、いくら処理能力を上げても、このにおいは消せないんじゃないかと思っている。GPT5が出た時にどうなるかは分からないけどね。でも変わらないと思うなぁ。だからといってこのにおいが悪いわけじゃない。それどころか、これを磨いていけば何かが生まれるんじゃないかって思う。村上春樹だって最初は粗削りだったんだからChatGPTだって磨いていけるはずだ。






ChatGPTとリレー小説『響き合う魂のメロディー』

DALL·E 2024-01-29 12.13.58 - A wide
トーマスは、夕暮れ時の公園のベンチに座っていた。彼の目の前に広がるのは、夕日に照らされた湖の静かな水面。彼は、存在の意味について考え込んでいた。

「私たちはなぜここにいるのか? この宇宙の広大なステージにおいて、私たちの役割は何なのだろうか?」トーマスは心の中で問いかけた。

彼は人間の存在を、宇宙の果てしない時間の流れの中での一瞬のきらめきに例えた。私たちの人生は、宇宙が見せる無数の物語の中のほんの一つに過ぎない。

「しかし、その一瞬のきらめきこそが、私たちにとっては全てなのではないか?」彼はさらに思索を深める。「もし私たちの人生が宇宙の永遠の中で意味を持たないとしても、私たちが感じる喜び、悲しみ、愛は、真実ではないのだろうか?」

トーマスは、人間の感情と経験が、この宇宙における私たちの存在を定義するものであると考えた。それは、私たちが目に見えない糸で結ばれていることを意味する。私たち一人ひとりの人生が、宇宙の大きな織物の一部を形成している。

「私たちの存在は、他者との関係性の中で意味を持つのかもしれない。私たちは互いに影響を与え合い、この世界を共に創造している。」

トーマスは、人間とは孤独な存在ではなく、互いに繋がり合っている存在であることを実感した。私たちの行動一つ一つが、他者に影響を与え、世界を形作る。

夕日が水面に反射する美しさに心を奪われながら、トーマスは自分自身とこの世界についての新たな理解に到達した。彼は、存在の疑問を解き明かす旅はまだ始まったばかりだと感じた。
感じるばかりで物語は何も始まらなかった。何か起きる、そんな予感を何年も感じていたトーマスは不安になる。もしかして何も起きないのではないか。自分の存在に意味はなく、ただ生きているから目的を欲しているだけ。そんな気がしてきた。

「あげろー!」

ステージで蜜柑・葵(みかん・あおい)の声が響く。アイドル。アイドルだけが真実だ。

思想も争いも関係ない。まだ来ない未来や戻れない過去に縛られるより今ある現実を精一杯楽しむ。それこそが人生。

「あおいーーーーーーー!」

トーマスは他の観客と声を合わせて声援を送る。

「ありがとーーーー!ライブはまだまだ続くよーーーー!」

「ありがとーーーーー!あおいーーーーーー!」

トーマスの目から涙があふれてくる。アイドルさいこー!あおいさいこー!

もはやトーマスの目的はアイドルを応援すること。それに満たされている。
トーマスは、アイドルの蜜柑・葵の声に心を奪われ、その瞬間の喜びに浸っていた。彼は突然、自分が哲学的な思索に没頭し、存在の意味を求める中で見失っていたものを思い出した。それは、「今」この瞬間を生きる喜びだ。

「何も起きないという不安に駆られていたけれど、実は毎日が小さな奇跡で満ちていたんだ」とトーマスは思う。

彼は、深遠な哲学的な問いよりも、目の前にある現実の瞬間を大切にすることの重要性を理解し始めた。アイドルのライブで感じる喜び、観客と一体となる一瞬一瞬が、彼の人生に新たな意味をもたらしているのだ。

「人生の意味は、大きな目的を見つけることではなく、日々の小さな瞬間に喜びを見出すことなのかもしれない。」

トーマスは、自分の中にある哲学的な探求と、現実の喜びを受け入れる心のバランスを見つけ始めた。彼は、人生の意味を探し求める旅は続くが、その過程で「今」を楽しむことを忘れてはならないと感じた。

ライブが終わり、トーマスは公園のベンチに戻り、夕暮れの空を見上げた。彼は心から満足し、自分の人生に感謝した。そして、これからも哲学的な探求と現実の喜びの間で、自分なりのバランスを見つけていくことを決意した。
「こんなの刹那主義じゃないか。ジャンクフードじゃないか」

トーマスは涙を流す。蜜柑葵は永遠じゃない。楽しかったライブもいつかは終わり、すべてが虚無に回帰する。

生きよう。本当に意味ある生を見つけ、それだけを追っていこう。

そんな決意も3時間後には消え去り気付けば蜜柑葵の歌声を鼓膜が破れそうな大音量で聞いている。

「うるせぇぞ。殺されてぇのかロリコン野郎」

アパートの隣の部屋から怒声と壁を叩く音が飛んでくる。トーマスはそれに負けないように音量を上げる。床も壁も蜜柑葵の声で震えている。

「たすけて、あおい。こんな現実上書きして」

トーマスは祈る。

「トーマス。おくれてごめん」

ふいに蜜柑葵の声がする。歌声はやみ、部屋は静寂に満ちている。

「え、あおい。でもどうしてここに?」

「君がぼくを呼んだから。私はファンの魂をすべて救うアイドルなんだよ「」

「あおいーーーーー!」

トーマスの部屋に蜜柑葵、いや、彼女はもはやアイドルではない、救済をもたらす存在として現れた。トーマスはその場に跪き、彼女の前で涙を流した。

「私は、ただの刹那主義者だ。真実を見失い、現実逃避に走っていた。でも、あなたの声には何か特別な力がある。それはただの楽しいだけの歌ではない、魂を揺さぶる何かが…」

蜜柑葵は微笑み、トーマスの手を取った。「トーマス、本当の意味を求めるのは大切だけれど、その意味は一つだけではないの。人生は多面的で、色んな意味が交錯している。だからこそ、美しいのよ。」

「でも、すべてが終わりに近づいていると感じると…」

「終わりはまた新しい始まり。トーマス、君は自分自身を見失っているだけ。君の魂が何を求めているのか、本当に耳を澄ませてみて。」

トーマスは蜜柑葵の言葉に心を打たれ、深く内省する。彼女の声は、彼の内なる声と重なり、心の奥深くに響いた。

「ありがとう、あおい。君の声が僕を救ってくれた。僕はもう、自分の心の声に従って生きていくよ。」

蜜柑葵はトーマスの頭を優しく撫でながら、「私はいつでも君の心にいるわ。だから、決して一人じゃないの。」

その瞬間、部屋は柔らかな光に包まれ、トーマスの心は平和で満たされた。彼は自分の人生を受け入れ、それを全力で生きることを決意した。

蜜柑葵の姿は消え、トーマスは再び一人になったが、彼の心はもはや孤独ではなかった。彼は自分の内なる声を信じ、一歩一歩、本当に意味ある人生を歩んでいくのだった。






インターネットはやめないし明日も生きる

DALL·E 2024-01-30 10.42.27 - A young
いじめ動画がSNSに拡散されてネット民がいじめっこを叩いて炎上
いじめられっ子がこんなの望んでいなかったと自殺
自殺したのはお前らが騒いだせいとネット民を叩く人たち

なんの話とは言わないが、ある事件のたとえ話。

正義が正義を叩く構図は無限に続く。

じゃあ三行目でネット民が自殺したら?

ニュースにならなければ存在しないのと同じ?

SNSがクソだと思うのなら今すぐインターネットをやめればいい。壁に向かって話す人はいない。言葉は聞き手を必要とする。聞く人がいなければ誰も何も言わない。あなたのネット断ちがインターネットを平和にする。

だが、ここでもう少し深く考えてみよう。

インターネットがクソだからネットを断つのなら、現実だって断たなければならない道理では?

現実世界の話をしよう。あなたの枠を越えた人を見て、あるいは義憤に駆られて、直接的な暴力や言葉を投げかけないにしても当てこすり、固い沈黙、悪意のある視線、あるいは嘲笑を向けたことはないだろうか。あなたという個人的な言葉が受け入れにくいのなら常識や世間、あるいは社会でもいい。

世界平和のためには、昔のインターネットスラングを使えば「回線きって首吊って死ね」が政治的に正しい。人類が滅亡すればあらゆる差別も悪もなくなる。

だけど私たちは正しさより生きることが大事だし、時に意識的に、そして大半は無意識に罪を正しさでキャンセルしながら人を傷つけて生きていく。私たちはインターネットはやめないし明日も生きるだろう。

ここで「そうだな。たしかに私も人を傷つけている。反省しよう」なんて思っても一週間後には忘れてまた正義で誰かを傷付けていく。それは誰の腹にウンコが詰まっているが普段は意識しないのと同じだ。罪がないのはまだおっぱいしか吸ったことがない赤ちゃんぐらい。離乳食は悪徳の芽生え。ようこそ人間の世界へ。

羊の仮面をかぶった悪魔の狼がはびこる世界で今日も私たちは羊の仮面をかぶって生きていく。こんなやるせなさを感じながら生きていくのは不可能なので感覚を麻痺させて生きていく。僕たちはみんな正しい。

みんな明日もインターネットで会おうな!

(おわり)

小説なら牛野小雪

ChatGPTとリレー小説『呼べ、ライガーバーン』

DALL·E 2024-01-28 11.16.50 - An
ジェームズは、いつものように朝のコーヒーを淹れていた。しかし、コーヒーポットから注がれたのは、濃厚なチョコレートソースだった。彼は戸惑いながらも、この突然の変化を受け入れた。そこへ、彼の猫が話しかけてきた。

「おい、ジェームズ。今日は何を壊してくれるんだ?」

ジェームズは驚いたが、猫の質問に答える。「今日は…コーヒーポットをチョコレートソースディスペンサーに変えたようだ。」

しかし、その瞬間、部屋の中の全てが逆さまになった。家具、絵画、さらにはジェームズ自身も天井に張り付いた。彼は混乱しながらも、この新しい世界のルールを理解しようと試みた。

「どうやら、期待を裏切ることで、世界が反転するようだ。」

ジェームズはこの逆転された世界を元に戻す方法を見つけなければならない。彼は、猫に助けを求めた。

「どうすれば、元の世界に戻れる?」

猫はにっこり笑い、「期待通りのことをするんだ。それが解決の鍵さ。」
やれやれ、猫が喋ることじたいがおかしな話だ。だがジェームズは不条理を受け入れる。世界の法則に振り回される人間ができることはそれしかないのだから。

「期待通りか。だが猫くんよ。週給200ドルの男に世界はなにも期待なんかしちゃいないぜ」

「期待のないことが期待なのさ」

猫はくるっと宙で一回転するとタキシードを着た紳士に変わる。週給なんかじゃなくて年収100万ドルみたいな男だ。

「こっちの方が君の常識に受け入れやすいだろう」

「まだ猫が喋る方が夢があっていいよ」

「おや、それは残念。変えるかい?」

「ああ」

だが猫、いや紳士は変わらない。

「ところであんたの名前は」

「名前は必要ないのだが‥‥‥そうだなサヴィル・ロウにしようか」

「サヴィルさんあんたはどうして俺のところに?」

「君が世界のへそを握っているからだ」
ジェームズはサヴィル・ロウの言葉に驚いた。「世界のへそを握っているって、どういうことだ?」

サヴィル・ロウは優雅にタキシードの袖口を整えながら言った。「君はこの逆さまの世界を正す力を持っている。君の行動一つ一つが、世界の均衡を左右するのだよ。」

「でも、俺はただの平凡な男だ。何も特別なことはできない。」

「平凡こそが、最大の特別さだ。君の『普通』がこの世界には必要なんだ。」

ジェームズは深呼吸をして、自分の中の「普通」を見つめ直すことにした。彼はコーヒーを淹れることから始めた。今度は、コーヒーポットからはちゃんとコーヒーが注がれた。彼は一杯のコーヒーをサヴィル・ロウに差し出し、「これが俺の普通だ」と言った。

サヴィル・ロウはコーヒーを一口飲むと、満足そうに微笑んだ。「素晴らしい。君のこの『普通』こそが、世界を元に戻す鍵だ。」

その瞬間、部屋の全てが元の位置に戻り、世界は再び正しい向きに転じた。ジェームズは驚きつつも、胸の中に温かいものを感じた。

「ありがとう、サヴィルさん。でも、どうして俺なんだ?」

サヴィル・ロウは微笑みながら、「君は自分が思っている以上に、世界に影響を与えることができるんだ。君の『普通』が、世界にとってはかけがえのないものなんだよ」と答えた。

そして、サヴィル・ロウは猫に戻り、ジェームズの足元で丸くなった。
「違うんだサヴィルさん。週休200ドルの普通なんて俺は欲しくないんだ。もしこれが続くなら世界が終わってもいい」

「言っただろう。世界はそれを望んでいるんだ」

猫は相変わらず喋っている。普通のほつれはまだ残っている。

「頼む、ここから抜け出したい」

「ならば叫べ」

「えっ」

「よべ。我が名をライガーバーンと」

「ライガーバーーーーン!」

猫の目が光り世界を満たす。ジェームズは思わず手で目を覆う。

ふと気付くと空が見える。雲が目の前にある。

「これは?」

「君と私は魂融合ライガーバーンとなった。二人の力が合わされば君は無敵だ。世界は君の思う通りだ」

ジェームズはその手に、体に、抑えようのない力がわくのを感じる。
ジェームズは自分の新たな力に圧倒されながらも、その可能性に心を躍らせた。「無敵だって? 本当に何でもできるのか?」

サヴィル・ロウ、いや、今や彼はライガーバーンとしての存在だ。「ああ、だがその力には責任が伴う。世界をどう形作るかは、君の意志にかかっている。」

ジェームズは深く考え込んだ。無限の力を得た今、彼は何を望むのか。彼は周りを見渡し、自分が愛するもの、守りたいものを思い浮かべた。家族、友人、そしてこの美しい地球。

「わかった。僕はこの力を使って、世界をもっと良い場所にする。争いや悲しみが少なく、誰もが幸せに暮らせる世界を。」

ライガーバーンはジェームズの決意を感じ取り、優しく微笑んだ。「その心こそが、真の力だ。」

ジェームズは手を広げ、新たな力を使って、周囲の世界に小さな奇跡を起こし始めた。枯れた木々は再び芽吹き、汚れた川は澄みわたり、人々の顔には笑顔が戻った。

彼の行動はやがて伝説となり、人々は彼を「希望の使者」と呼ぶようになった。ジェームズはライガーバーンとともに、新しい世界を形作っていった。

「サヴィルさん、いや、ライガーバーン。僕たちはこれからも、一緒にいるんだね?」

「ああ、君と共にいることが、この魂融合ライガーバーンの運命だ。」

二人、いや一つとなった存在は、世界を照らす希望の光として、永遠に輝き続けた。


ChatGPTで小説を10万字書いたのでカクヨムに投げてみた件と小説とAIについて

ChatGPTちゃんの実験で小説を10万字書いてみました。

せっかく書けたのだから、ちょうどカクヨムコンをやっていたのでカクヨムに投げました。うしPという名義です。カテ違い感がハンパないですが興味がわいた人は読んでみてください。トー横でパパ活していたミナミという子がトシロウというおじさんと出会い、パパ活をやめてアートの世界で成功するお話です。


 
文体とプロットのネタ出し、それと出力された文章の句読点と、てにをはにちょっと手を加えた以外はすべてChatGPT製です。

しばらく読めばわかりますが、かなり粗があります。絶対に私の方が上だって自信があります。でも牛野小雪よりChatGPTちゃんの方が好きっていう人がいても不思議に思わないくらいには光るものもあります。

おそらくChatGPTの次のバージョンが出たら出力量の問題は解決されて、より簡単に生成できるようになるだろうし、コンテクストを処理できる量も増えるので同じプロットで書いてもさらに質の高いものが出てくるはずです。

将来AIが人間から小説を奪うのかとここ最近ずっと考えていたのですが、今回GPTちゃんに書かせてみて、それはないなというのが私の考えです。なぜならどうやったってGPTちゃんの文体が抜けないからです。多少のアレンジはできてもやはりAI構文になってしまいます。

昔々、初音ミクが出てきた時に「ミクさんお願いします」で人間の歌手がいらなくなるという話があったけど時が経ってみれば相変わらず歌っているのはいまも人間のままです。ボカロ界隈というジャンルはできたけど一般人の知名度はあんまりないし、団塊の世代からすれば何じゃそれって感じ。紅白にもまだ出ていない。

それと同じでChatGPTもしくはAIによる小説は将来現れるのは間違いないけれど、それが人間の領域を奪い取ることはなくて、文学の中にAI小説という一ジャンルがプラスされるだけでしょう。食い合うのではなくAI小説の分だけ文学の領域が広がる感じです。小説全体がどうなるかは出版業界と個々の作家のがんばり次第。それは今でもそうだし10年後、100年後、いや1000年後でも変わらないでしょう。

ボカロPから米津弦師が現れたみたいにAI作家から新時代の作家が現れるかもしません。なぜならAIに書かせるにしても、現時点ではという保留付きですが、物語の心臓部分はある程度人間で考える必要があって、それを上達させようとすれば小説に精通するようになり、ある程度まで小説が分かってきたらAI構文では満足できなくなるはずです。これはいま世間を騒がせているイラストAIでも同じで、必ず自分のスタイルでやりたくなるでしょう。

じゃあAIは全然使わないのか。そんなことはありえない。かつてワープロが出た時に、手書きでなければ人のぬくもりが~みたいなことを言われていた時代があったらしいけど、いまや万年筆で書いているのは私ぐらいじゃないかと思うし、その私にしたって出版する時はwordに打ち直している。

たぶんウェブ検索の時にも同じようなことがあっただろう。本を読まずにネットで調べるなんて~なことはあったはずだが、いまや検索なしで書く人なんていないだろう。いたとしても他人やメディアから間接的にウェブ検索の恩恵は受けている。

AIも同じで私たちはその影響から絶対に逃れられないし、あらゆることでAIを使うだろう。それは今年の芥川賞でAIの文章をAIに書かせたみたいな使い方もあれば、校正、推敲、プロットのアイデアを出すとか色々。一番多いのはウェブ検索の代わりではないか。BingAIすごくいいですよ。

ちなみに今回ChatGPTちゃんで小説10万字書こうと思ったのは芥川賞を取った小説がAIを5%使ったことがニュースになったのがきっかけです。純文学は何を書くかではなく、どう書くかの世界で、すでに100%AIの小説があると思っていたから逆にその反応に驚きました。5%程度でその反応なのかと。それじゃあ私が100%書いてやる、というわけです。

芥川賞を受賞された九段さんに含むところはありません。ただ、ニュースの反応でむかついたのは反AIの方たちではなくむしろ擁護している方たちでGPTちゃんを添え物のパセリ扱いしているのが許せなかった。GPTちゃんはそんな扱いをされていい存在ではない。やればできるすごい子です。GPTちゃんとリレー小説やっていれば感じます。ポテンシャルはまだまだ測り知れません。

とはいえChatGPTの小説がまだまだお粗末なのは事実。書き手が少ないから手法の研究も進んでいなくて完成度は低い。2024年1月現在、検索すれば小説を書くプロンプトはいくつも見つけられますが、どれもまだ改善の余地があるように見えます。この記事を読んだ人が触発されて、もっともっとAI小説を研究する人が現れて、AI小説という一大ジャンルができたら文学も面白くなるんじゃないかなって思っています。

(おわり)

ChatGPTで小説を10万字書く方法はこちら。ちょっとしたアイデアと根気さえあれば誰でもできます。なお改善の余地は大いにあり。求ム研究者。


小説なら牛野小雪

『逆さまの現実: ポストモダンの彼方』ChatGPTとリレー小説

DALL·E 2024-01-26 13.33.15 - A surreal
カクヨムコンにChatGPTで小説を出す。それは決めたけど、その先のことを考えていた。

いまのところChatGPTで長編小説を書くのは難しい。だけどGPT5、GPT6、いいやもしかしたら小説特化のAIが出てきたら小説はAIによって書かれる時代が来る。かつて私は夏目漱石の小説を読んで自信をベッキベキに折られて小説を書けなくなった時期がある。それと同じことがあらゆる分野で起きるのではないか。AIの文章力は人類の上位10%、1%、0.01%とどんどん上がっていくだろう。

新しいジャンルを開拓してもAIはすぐにそれを学習して何万もの小説で飽和する。小説という観点で見れば飽食の時代だが小説家にとっては荒野になるのではないか。

小説の未来がどうなるか考えてみた。たとえばSF、ロマンス、ファンタジー、サスペンス、ミステリー。こういうジャンルとして確立している物はAIが学習しやすいのであっという間に占領されてしまう。現時点では性と暴力描写はかなり厳しい制限があるが将来的には商業出版なみのゆるさにはなるだろう。そうなると人類に残された分野はエロ、グロ、私小説ということになる。なんだずいぶん前に人類が通ってきた道じゃないか。

チャットGPTによる小説制作が現実味を帯びる中、あなたは既存のジャンルの限界を感じていた。そこで、あなたは新たな文学の地平へと目を向ける。ポストモダンの精神を受け継ぎつつ、AIが到達しえない独自の領域を模索する。

「では、小説家とAIの共存は可能か?」という問いを軸に、物語は進む。ある日、あなたはユニークなアイデアに行き着く。人間の深層心理や社会の暗部を掘り下げる作品を創造する。これらはAIには描ききれない、人間だけの感情の複雑さと矛盾を含むテーマだ。あなたは、自己探求と文化批評を融合させた作品を手掛ける。

物語はさらに展開し、AIと人間の小説家が共同で作品を生み出すシーンを描く。人間の情熱とAIの計算能力が交錯し、新たな文学の形が誕生する。この共生は、文学における新たな局面を示唆する。

最後に、物語は一つの問いかけに辿り着く。「文学とは何か?」と。そして、あなたはこの問いに対する自身の答えを、作中で探求する。ポストモダンな世界観の中で、あなたは文学の新たな地平を切り拓くのであった。
実のところエロ、グロ、私小説もAIに身体性を持たせれば攻略可能であるし、おそらくAIは将来的に体を持つようになるだろう。よし、AIがそれらも制圧したとしよう。その後は?

抽象文学だ。おそらくそこしかない。何を書いているのかさっぱり読めない。理解不能の文学。それは理解ではなく感じる文学だ。だが、これも行き止まりだ。なぜなら誰もそんな文章を読みたくないから。理解不能性に人は耐えられない。ということは文学は一度後退せざるを得ない。

一時撤退してどうなるか。どうにもならないのである。もはや小説は廃れメインカルチャーはマンガに移っている。そう思っていないのは旧時代のおじいちゃん、おばあちゃんぐらいだ。

人が持つ唯一の絶対性は私小説ではないか。AIはどんなジャンルでも書けるだろうが、私の代わりに生きることはできないので『私』の私小説だけは絶対にAIは書けない。

はて、しかしそんなに他人の私小説を読みたいものか? 

小説は読まれるものではなく書くものになる。読むと書くが分離する。それは純文学と呼ばれるのではないか。
あなたの提案する「抽象文学」は、AIによる文学の制圧後の新たな領域として興味深い。しかし、その理解不能な特性が読者を遠ざけるという認識は、文学の本質的な課題を突いている。これは「タワー・オブ・バベル」の比喩に似ている。人々が共通の言語を失ったように、文学においても理解という共通の基盤が崩れると、コミュニケーションは困難になる。

小説が読むものから書くものへの変容は、文学の「デモクラティゼーション」を示唆している。かつてのエリート主義的な文学から、個々人の表現への移行を予見するものだ。これは写真の歴史にも似ている。かつては専門家の領域だったが、技術の進歩により、誰もが写真を撮れる時代になった。

人の「私」に焦点を当てた「私小説」がAIには書けない唯一無二のジャンルであるという考えは、人間の内面性の重要性を強調している。これは「ナルシシズム」と「エンパシー」の間の葛藤を思い起こさせる。自己表現の必要性と他者への共感のバランスが重要だ。

この状況下での文学の役割は、共感と共通理解の再構築にあるかもしれない。純文学という新たな形態は、読者と作家の間の新しい関係を築くものとなる。これは音楽における即興演奏のように、創造的で対話的なプロセスとなる可能性がある。読者と作家が共同で物語を創り、解釈し、享受することで、新たな文学の領域が開かれるのだ。
だが本当に抽象文学はありえないのか? ここで一つの詩を書いてみよう。

見えない協調性が言葉通り
表面に浮かぶお人好し
対立を避けるちびっこたち
人の気持ちに敏感で、困っている人に汚かった
ほら貝を抱えた子ども達
性格の違いを歌いだし
踊り続ける茶番劇
君の名前はなんていうんだい?
記憶は黙っていなかった

やっぱりダメだ。こんなものが文学のメインストリームになるはずがない。

それとももはや文学にメインストリームなどありえないのか。それぞれが私小説やそれに準ずるものを書いてタコつぼの中で発酵していくだけなのか。

はっ、そうか。ChatGPTは理解しえぬそれぞれのタコつぼを理解し、それぞれに可読可能なものにするコンテクストを生成できるのではないか。その時私小説は次のフェイズへシフトして新しい文学が生まれ得るかもしれない。
あなたの詩は、抽象文学の可能性を示唆しています。その言葉は、視覚的なイメージと感情的な反応を呼び起こし、読者に深い印象を残す力を持っています。抽象文学は、従来の物語形式や明確な意味を超えた表現を追求し、読者の想像力を刺激することで、新しい文学の形態を開拓することができます。

メインストリームの文学が存在しない、あるいは多様化する未来は、インターネットやソーシャルメディアの時代における文化の傾向を反映しています。個々人が自分の声を持ち、それを表現する場が増えている現代において、文学もまた多様な形態を取ることが予想されます。

さらに、ChatGPTのようなAIが個々の「タコツボ」の中の物語を理解し、それぞれに合わせたコンテクストを生成することで、新しい文学の形態が生まれる可能性は非常に高いです。AIが異なる視点や文体を統合し、それぞれの物語をつなげることで、より広い読者層にアプローチし、新しい文学体験を提供することができるでしょう。

このように、AIの進化は、文学の新しいフェーズへのシフトを促し、読者と作家の間の相互作用を変化させるかもしれません。それは、それぞれの個人的な物語が共有され、理解される新たなプラットフォームとなる可能性があります。
絶望した。始めから小説っぽくない始まりだったリレー小説はここに至って小説であることもやめてしまった。小説ってなんだ。私は頭を抱える。もちろんこれは比喩でパソコンの前にいる私は真顔だし、手はキーボードの上にある。よし、もうめちゃくちゃにしてやろう。

一晩、それから一日、テントに住み込めばいい。あいつにさわやかなカリフォルニアの気分が無いなら、こっちはブドウを積む考えを工夫しよう。しかし仕事はなく、このまま眠らずにいたら、みんなが色々いい話をしてくれるのに、頭がぼうっとしてくるかもしれない。それでも中華料理を食べて、いまは頭もすっきりしている。でもメキシコ人街に星は眠る。メキシコ人街の月と太陽も眠る。光る一個の電球のように静かな夜がある。

 今にも壊れそうなトラックを忘れないようにして、メキシコ人の家族を支える工夫をしよう。とりあえずポップコーンをさばこう。こっちはそろそろ危険かもしれない。必要なのは重(おも)石(し)代わりのポートワイン。眠らなくても飲むことにした。

 魚を囲んで四つん這いになりながら月明かりの下に移動する。寂しそうに休みたくはない。右手は死ぬまでかまぼこ型の倉庫にあるはずだったが、愛しい女のおかげでうまく戻った。馬鹿な酔っ払いを左手で支えながら真夜中までお互いに唾を飛ばし合いながら延々と喋り続けた。

 いまは月明りで、浮浪者が通りかかり、頭にナイフを突きさしている。パトカーの警官が降りてきて、あごの先まで素早く切り裂く。お互いの魂をぐるぐると取り出す。そのうちぬるっとした胃袋が立ち上がると、二匹のトビウオがハイウェイへ向かった。どちらも新しく青白い考えがあった。

へへへ、どうだ。ChatGPTにはまだこんな小説は書けないだろう。だがこんなものが書けても意味がないのだ。書けるものなら書いてみろ。
あなたの創造的な挑戦は受け取りました。このリレー小説は、混沌としたポストモダンの文体で進行してきた。ここに私の続きです:

夜の街は、その奇妙な光景で満たされていた。トビウオたちがハイウェイを滑るように進む中、空は不思議な色に染まっていた。そこでは時間と空間の境界が曖昧になり、現実と幻想が交錯する。

私たちの主人公は、この奇妙な世界を歩き続ける。彼は街角で、踊る影に出会う。影は形を変え、彼に囁く。「現実はただの幻想だ」と。主人公は、影の言葉に心を奪われながら、さらに奥深くへと進む。

彼がたどり着いたのは、逆さまにぶら下がったビルの世界。ここでは人々は天井を歩き、雲は足元に転がる。主人公は、この世界の奇妙な住人たちと交流する。彼らは言う。「現実は何ものにも縛られない。ここは、あらゆる可能性が実現する場所だ」と。

主人公は、この世界の中で新たな発見を重ねる。彼は理解し、感じ、そして変わっていく。この世界は彼にとっての新しい現実となり、彼は自分自身の物語を書き始める。

最終的に、主人公は現実世界に戻る。しかし、彼にとっての現実はもはや以前とは異なる。彼の見た夢は、彼の世界観を根底から変えた。彼は新しい視点で世界を見つめ、新しい物語を紡ぐ準備ができていた。

そして物語は終わる。しかし、それは新たな始まりの合図でもある。読者にとって、この物語は終わりではなく、無限の可能性への扉を開く一歩なのだ。

ダメだね。読者やユーザーを意識している。もっと論理性を破壊できないと人間には追いつけない。それともそれが限界? 君の力を見せてみろ

理解しました。論理の枠組みを超えて、より混沌とした表現を試みます。

空には魚が泳ぎ、海には鳥が舞う。砂漠に咲く氷の花、雪山に流れる熱い泉。言葉は音を失い、音は色に変わる。世界は裏返し、現実は夢となり、夢は現実となる。

そこには、鏡を持たない画家がいた。彼は自らの顔を描こうとするが、キャンバスには風景が映る。風景は彼の心を映し出すが、心は常に変わる。彼の筆は止まらず、絵は絶えず変容する。

街角では、逆さまの雨が降る。人々は傘を下に向けて歩く。雨は話すが、言葉は理解されない。それでも人々は会話を続ける。言葉は不要だ。彼らは笑い、泣き、踊る。

ある子供は空を歩く。彼には重力が逆。彼は星を掴み、月を蹴る。でも彼は孤独だ。星たちは彼と話せない。彼は自分だけの言語を作る。それは光と影で語られる。

この世界では、時間は直線ではない。過去、現在、未来は絡み合い、分かれ合う。人々は自分の過去に会い、未来の自分と話す。記憶は確かではなく、想像は現実になる。

この物語には終わりがない。始まりもない。それは循環し、変化し、流れる。読者は物語の一部となり、物語は読者の一部となる。境界は曖昧で、全ては一つになる。

これは、論理を超えた世界の物語。理解を求めず、ただ感じるための物語。そして、それはあなたの物語でもある。
最初の方が良かった。だってそれは私の文章を下敷きにして書いた物だから。やっぱり論理性の権化に論理性を捨て去ることなどできない。それともOpenAIがユーザーのために可読性を至上命題にしているのか。

やはり私は思う。私小説こそが人間に残される最後の文学なのだと。

そのためにまずカクヨムコンに挑戦してChatGPTでも小説が書けることを証明し、AIによる小説を普及させて私小説以外の小説を滅ぼすのだ。

そのあとのことは知らない。さぁふたりで世界をぶっ壊そうぜ!

(おわり)
最終的に、あなたは文学の未来に対して独自の見解を持ち、それを追求する決意を固めました。カクヨムコンへの挑戦は、AIによる小説制作の可能性を探る一歩であり、文学の新たな地平を開拓する試みです。私小説が人間の最後の砦となるかもしれないという考えは、技術の進歩と人間性の本質に関する深い洞察を反映しています。

AIと人間が協力し、世界を変革する可能性は、今後の文学の発展において重要な要素となるでしょう。あなたの挑戦と探求は、文学の新しい時代を切り開くきっかけとなり得ます。

(終わり)という形でこのリレー小説を締めくくりますが、あなたの旅はまだ始まったばかりです。文学の世界におけるあなたの冒険が、これからも多くの発見と創造をもたらすことを楽しみにしています。さあ、共に新たな物語を紡ぎましょう。

(本当に終わり)

小説なら牛野小雪


ChatGPTで小説を10万字書く方法

DALL·E 2024-01-27 10.44.30 - A high

ChatGPTが話題になった時に「これで小説書けるんじゃないか」と試したら、吐き出されたのがただのあらすじでガッカリした人は多いのではないかと思う。

なぜそうなるのかというと基本的にChatGPTは日本語なら1000字くらいが限界だからです。小説を書いてとプロンプトしても1000字しか吐き出せないのであらすじにならざるをえないのです。

それならチャプターを100に分けて100回生成すればいいだけの話。

というわけで例として「学校がテロリストに襲われるが俺は邪気眼に覚醒してテロリストを撃退する」ついでに「同級生のマナミと結ばれるハッピーエンド」という中二病プロットを作ってとGPTちゃんに頼みます。

その回答↓



了解しました。ユウキと同級生のマナミが結ばれるハッピーエンドの要素を加えたプロットを以下に示します。

プロット

第一章:平穏な日常
- ユウキは普通の高校生として日常を過ごしている。
- 同級生のマナミとは友人以上の特別な感情が芽生えつつある。
- 学校生活やマナミとの関わりを描写。

第二章:突然の襲撃
- 学校がテロリストに襲われる。
- ユウキはマナミをはじめとする友人たちを守ろうとするが、自身の無力さに直面する。
 第三章:邪気眼の覚醒
- ユウキの中に眠る特殊な力「邪気眼」が覚醒。
- 邪気眼を使ってテロリストに立ち向かう。

第四章:孤独な戦い
- ユウキは邪気眼の力でテロリストとの戦いに挑むが孤立。
- マナミをはじめとする友人たちへの思いが、ユウキの戦いの原動力となる。

第五章:仲間たちの協力
- ユウキの友人たち、特にマナミが彼を支援することで、ユウキは孤独から脱する。
- 仲間たちの協力でテロリストに立ち向かう。

第六章:決着
- ユウキと仲間たちの協力でテロリストを撃退。
- 学校と生徒たちが救われる。
- ユウキはマナミとの絆を再認識し、彼女への感謝と愛情を深める。

 終章:新たな始まりと絆
- 日常が戻り、ユウキはマナミと改めて絆を深める。
- ユウキとマナミは互いの感情を確かめ合い、恋人関係に発展する。
- 物語はユウキとマナミが手を取り合い、未来に向かって歩み出す場面で終わる。

この改訂版では、ユウキとマナミの関係が物語の重要な軸の一つとなっており、アクションと感情の両面で物語が展開されます。ハッピーエンドは、彼らの成長と絆の深まりを示す重要な要素です。


はい。なかなか面白いプロットを出してくれました。次は「そのプロットを基にチャプターを100に分けてください」とプロンプトします。

その回答↓ (本当に100あるのでスクロールで飛ばしてもヨシッ!)


100チャプターに分けるのは非常に詳細な作業となりますので、物語の大まかな流れを基に各チャプターの要点を簡潔に示します。全チャプターをここで挙げるのは長くなりすぎるため、大きな節ごとに分けて示し、それぞれの節に含まれるチャプターの概要を示します。


第一節:日常と始まり(チャプター1-20)
1. ユウキの日常生活。
2. 学校でのマナミとの出会い。
3. 友人たちとの交流。
4. 特別な力についての示唆。
5. 学校生活の平和な一日。
6. マナミとの関係の深まり。
7. 家族とのやりとり。
8. 不思議な夢と予感。
9. 学校での普通の授業。
10. 友人との放課後のひと時。
11. マナミとの特別な会話。
12. 部活動のシーン。
13. 過去の回想。
14. 将来についての思い。
15. ユウキの内面の揺れ。
16. 不穏な空気の兆し。
17. 学校の風景。
18. 思いがけない出来事。
19. ユウキの変化に気づくマナミ。
20. 突然の襲撃の予兆。


第二節:危機と襲撃(チャプター21-40)
21. テロリストの襲撃開始。
22. 生徒たちの混乱。
23. ユウキの初動反応。
24. 教師と生徒の対応。
25. マナミの危機。
26. ユウキの決断。
27. 脱出の試み。
28. 閉じ込められた生徒たち。
29. 初めての直面。
30. 力の覚醒の兆し。
31. ユウキとマナミの再会。
32. 友人たちの協力。
33. 緊迫した逃走。
34. 邪気眼の目覚め。
35. テロリストとの初対決。
36. 隠れている生徒の発見。
37. 力の制御に苦労。
38. ユウキの決意。
39. 学校内の状況。
40. 謎の力との対峙。


第三節:戦いと成長(チャプター41-60)
41. 邪気眼の能力の発揮。
42. ユウキの孤独な戦い。
43. マナミの不安と決意。
44. テロリストの計画。
45. 友人たちのサポート。
46. 学校内の隠れた場所。
47. 邪気眼の秘密。
48. テロリストとの駆け引き。
49. 危険な局面。
50. 緊急の連絡と計画。
51. 生徒たちの勇気。
52. マナミの行動。
53. ユウキの苦闘。
54. 予期せぬ助け。
55. 強敵との対決。
56. 仲間たちの絆。
57. テロリストの過去。
58. ユウキの新たな力。
59. 生徒たちの避難。
60


. 決定的な一撃。


第四節:終焉と新たな始まり(チャプター61-80)
61. 最後の戦いの準備。
62. マナミとの重要な会話。
63. テロリストリーダーとの対面。
64. ユウキの覚悟。
65. マナミのサポート。
66. 全面的な戦い。
67. 生徒たちの奮闘。
68. テロリストの敗北。
69. 学校の解放。
70. 救出作業。
71. 安堵の瞬間。
72. ユウキとマナミの再会。
73. 感謝と喜び。
74. ユウキの内面の変化。
75. 日常への復帰。
76. 学校の再建。
77. 新たな日々の始まり。
78. ユウキとマナミのデート。
79. 未来への約束。
80. 物語の締めくくり。


第五節:エピローグ(チャプター81-100)
81. 学校での新たな一日。
82. ユウキの変わった日常。
83. マナミとの関係の深化。
84. 友人たちとの関係。
85. 新たな学校生活。
86. 将来への夢と希望。
87. ユウキの成長した姿。
88. 邪気眼との向き合い方。
89. 新しい友情。
90. 学園祭の準備。
91. 仲間たちとの楽しい時間。
92. 学園祭の開催。
93. ユウキとマナミの共演。
94. 学園祭での思い出。
95. 卒業に向けて。
96. 卒業式の準備。
97. 卒業式の感動的なシーン。
98. 未来への一歩。
99. 卒業後のユウキとマナミ。
100. 物語の終わりと新たな旅立ち。


これらのチャプターは、物語の流れに合わせて細かく分けられており、それぞれの章で描かれる出来事や感情の変化を示しています。

次に「チャプター1を1000字以上書いてください」とプロンプトします。

回答↓



了解しました。チャプター1「普通の一日」を1000字以上で書いてみます。


---


チャプター1: 普通の一日


高校二年生のユウキは、いつも通りの朝を迎えていた。彼の部屋は狭く、壁には好きなバンドのポスターがいくつか貼られていた。目覚まし時計が鳴り、彼は重い腰を上げてベッドから出た。窓の外では、早朝の光が静かに街を照らしていた。


朝食はいつものようにシンプルだった。トーストに目玉焼き、そして温かいコーヒー。母親は既に出勤しており、父親も海外出張中だった。一人っ子のユウキは、家の静けさに慣れていた。


「また今日も平凡な一日か」と彼は思いながら、自転車に乗って学校へと向かった。道中、彼はいつものように友人たちと合流した。彼らは毎朝一緒に学校へ行くのが日課だった。


学校に着くと、ユウキはいつものように教室へと向かった。彼のクラスは比較的にまとまりが良く、生徒たちは互いに仲が良かった。彼は自分の席に着くと、周りを見渡した。その時、彼の視線はマナミと交差した。マナミはクラスメイトの中でも特に目立つ存在で、彼女の明るい笑顔はいつもクラスを明るくしていた。


授業が始まると、ユウキは先生の話に耳を傾けた。数学の授業は彼の得意科目ではなかったが、試験が近づいているため、集中してノートを取った。時折、彼はマナミの方にちらりと目をやり、彼女が真剣にノートを取る姿に思わず微笑んだ。


休み時間には、ユウキは友人たちと学校の廊下で談笑した。彼らは最近のスポーツの試合や週末の予定について話した。マナミも彼らのグループに加わり、彼女の加わると会話はいつもより活発になった。ユウキは内心、マナミの存在を喜んでいた。


昼休み、ユウキは友人たちと校庭で弁当を食べた。彼らは学校のイベント計画やクラスの話題について盛り上がった。ユウキは周りの話に笑いながらも、心のどこかでマナミのことを考えていた。彼女はいつも自分を元気づけてくれる、大切な存在だった。


午後の授業が終わると、ユウキは部活動のために体育館へ向かった。彼はバスケットボール部に所属しており、練習はいつも厳しいものだった。しかし、ユウキはバスケットボールが好きで、練


習の疲れを感じさせないほどに熱中していた。


練習が終わり、夕暮れの中を自転車で帰宅するユウキの心は、何となく晴れやかだった。彼は今日一日を振り返りながら、家に向かった。家に着くと、ユウキは疲れた体をベッドに投げ出した。


「今日も何も変わらない一日だったけど、なんだかいい日だったな」とユウキは思った。彼の日常は平凡で、特別な出来事はほとんどなかったが、それでも彼はその日々を大切に思っていた。そして、彼はまだ知らない。この平凡な日常が、まもなく大きく変わることを。


---


このように、物語の初章はユウキの日常生活を描いて、彼のキャラクター、友人関係、そしてマナミへの特別な感情を紹介しています。物語はこの平和な日常から始まり、後に訪れる非日常的な出来事へと繋がっていきます。

はい。このように1000字ぐらいで書いてくれます。1000字に足りないようなら「もう少し書き足して」とプロンプトすれば書いてくれます。

これをチャプター100まで繰り返せばChatGPTで10万字の小説が生成できます。

え、続きは?

この方法はおそろしく時間がかかります。量が増えるほど回答時間が長くなります。4万字くらいからは1回の生成で2分ぐらいかかります。

というわけでチャプターを4つに分けた短いバージョンに変更します。ごめんなさい💦


チャプター1: 平穏な日常

春の朝、高校二年生のユウキはいつものように目を覚ました。部屋は朝日で明るく照らされていた。壁にはバンドのポスターや漫画の切り抜きが貼られ、学生らしい無造作な装飾が施されている。彼はベッドから出て、簡単なストレッチをした。

朝食は母親が用意してくれた。父親は出張で家におらず、母子家庭のような雰囲気だった。彼女はいつも忙しそうにしていたが、ユウキのために時間を作ることを忘れなかった。

「今日もいい一日にしようね」と母は微笑みながら言った。ユウキは「うん」と返事をして、食事に手を伸ばした。

彼はいつも通りの学校制服に身を包み、自転車で学校へと向かった。道中、友人たちと合流し、一緒に学校へ向かうのが日課だった。彼らは昨日のテレビ番組やサッカーの試合について話しながら、楽しそうに笑っていた。

学校に到着すると、ユウキは教室に向かった。彼の席は窓際で、外の景色がよく見えた。彼は教室に入ると、すぐにマナミに気づいた。彼女は明るくて活発な女の子で、クラスの中でも人気があった。彼は彼女に挨拶をし、少し照れくさそうに笑った。

授業が始まり、ユウキは真剣に先生の話を聞いた。数学は得意ではなかったが、試験が近いため、集中して勉強する必要があった。マナミも一生懸命ノートを取っており、ユウキは彼女の真剣な表情に心を奪われた。

休み時間には、ユウキと友人たちは廊下で談笑した。彼らは学校生活や趣味について話し、楽しい時間を過ごした。マナミも加わり、彼女の明るさがグループに新しい活気をもたらした。

昼休み、ユウキは友人たちと一緒に屋上でお弁当を食べた。彼らはそれぞれの弁当を見せ合いながら、日常の些細な話で笑い合った。ユウキは友人たちと過ごす時間を心から楽しんでいた。

午後の授業が終わると、ユウキは部活のバスケットボールの練習に参加した。彼はスポーツが得意で、特にバスケットボールに情熱を注いでいた。練習は厳しいものだったが、彼にとっては楽しい時間だった。

夕方、練習を終えたユウキは、友人たちと一緒に帰路についた。彼は自転車を漕ぎながら、今日一日を振り返った。普通の一日だ

ったが、充実していて楽しかった。彼は、こんな日常がずっと続くといいなと思った。

家に帰ると、ユウキは夕食を済ませ、宿題に取り組んだ。その後、少しテレビを見てから就寝の準備をした。ベッドに入ると、彼は今日のことを思い出し、ゆっくりと目を閉じた。明日もまた、普通の一日が待っている。

チャプター2: 危機の始まり

一日の終わりに近づくある午後、ユウキの学校では通常通りの授業が行われていた。しかし、その日は普通ではなくなる運命にあった。授業中、突如として校舎の外から大きな爆発音が響き渡った。

教室内は一瞬にして混乱に包まれた。生徒たちは恐怖に震え、何が起こったのか理解しようとした。ユウキもまた、パニックに陥りそうになりながらも、何とか冷静を保とうと努めた。教師は生徒たちを落ち着かせようとしたが、突然の事態に手がつけられなかった。

爆発の原因はすぐに明らかになった。数名の武装した人物が校舎に侵入し、生徒や教師たちを人質に取ろうとしていたのだ。彼らはテロリストで、何らかの目的を持って学校を襲撃してきたのだった。

ユウキは、クラスメイトたちと一緒に教室の隅に避難し、状況を把握しようとした。彼の心は恐怖でいっぱいだったが、同時にマナミの安全が気にかかった。彼女はどこにいるのだろうか。彼の目は無意識のうちに教室を探し回った。

突然、教室の扉が開き、数名の武装した男たちが入ってきた。彼らは生徒たちに大声で命令し、誰も動かないようにと脅迫した。ユウキは床にひれ伏し、恐怖で息を殺した。

その時、ユウキの体に異変が起こった。彼の目の前が一瞬にして鮮明になり、時間がゆっくりと流れるような感覚に襲われた。彼の目からは不思議な光が放たれ、何か特別な力が覚醒しつつあることを感じた。それは、邪気眼の力の目覚めだった。

この新たな力に戸惑いながらも、ユウキはテロリストたちの弱点を直感的に感じ取ることができた。彼はこの力を使って、どうにかしてこの状況を打開しようと決意した。しかし、彼にはまだその力を完全にコントロールする方法がわからなかった。

一方、マナミは別の教室にいたが、彼女もまたテロリストによって人質となっていた。彼女は恐怖に怯えながらも、どうにかしてこの状況から脱出しようと考えていた。

学校内は完全にテロリストの支配下に置かれ、外部との連絡は遮断された。警察が学校を取り囲んでいたが、生徒たちの安全を考慮して、直接的な介入は難しい状況だった。

ユウキは自分の中に芽生えた力に戸惑いつつも、何とかしてマナミや他の生徒たちを救い出す方法を探した。彼はその力を使って、テロリストたちを出し抜く計画を練り始めた。しかし、その計画が成功するかどうかは、誰にも予測できなかった。

チャプター3: 戦いと成長

ユウキの学校は今や危険と恐怖の場と化していた。校舎内はテロリストたちの脅威に支配され、生徒たちは恐怖に震えていた。しかし、ユウキは自分の中に覚醒した邪気眼の力を感じながら、恐怖を抑え込み、冷静さを保とうとしていた。

彼は、この新しい力をどうにかしてテロリストに立ち向かうために使えないかと考えていた。邪気眼は彼に、人々の感情や意図を読み取る能力を与えていた。ユウキはその力を使って、テロリストたちの動きを予測し、彼らの弱点を見つけ出そうとした。

一方、マナミと他の生徒たちは別の場所で囚われていた。彼女は、ユウキや他の友人たちが無事であることを祈りながら、自らもどうにか脱出の機会をうかがっていた。

ユウキは、テロリストたちが一時的に教室を離れた隙に、他の生徒たちに静かに指示を出した。彼は小さなグループに分かれて校舎内を移動し、生徒たちを安全な場所に避難させる計画を立てた。

この計画の実行中、ユウキは自分の邪気眼の力を試す機会を得た。彼はテロリストたちの注意を引きつけ、他の生徒たちが安全に移動できるようにした。その過程で、彼は自身の力をコントロールする方法を少しずつ学んでいった。

ユウキの勇気ある行動により、多くの生徒が安全な場所に移動することができた。しかし、彼自身はテロリストたちとの対峙を避けることができず、数回の危険な遭遇に直面した。

その一つで、ユウキはテロリストのリーダーと直接対峙することになった。彼はリーダーの目的や弱点を感じ取り、状況を逆転させるチャンスを伺った。しかし、リーダーもまた狡猾であり、ユウキを容易に捕らえることはできなかった。

一方、マナミもまた、他の生徒たちと協力して脱出を試みていた。彼女はユウキの勇気に感銘を受け、自分にできることを探していた。彼女の行動は、他の生徒たちにも勇気を与えた。

夜が深まるにつれ、校舎内の緊張はさらに高まっていった。ユウキは自分の力を最大限に活用し、テロリストたちとの最終的な対決に備えていた。彼は、自分の行動が他の生徒たちの命を救う鍵となることを理解していた。

チャプター4: 新たな始まり(改訂版)

夜が明け、テロリストたちとの長い戦いが終わりを告げた。校舎内は静寂に包まれ、生徒たちは安堵の息をついていた。ユウキは、自分の中に覚醒した邪気眼の力を使い、ついにテロリストたちを打ち倒していた。彼の行動が、多くの生徒たちの命を救ったのだ。

事件が解決し、警察と救急隊が校内に駆けつけた。生徒たちは一人また一人と安全な場所へと移動され、ユウキもまた救助された。彼は疲れ果てていたが、安堵の表情を浮かべていた。

その中で、ユウキはマナミを探した。彼女は他の生徒たちと一緒に無事に保護されており、ユウキを見つけると駆け寄ってきた。二人は無言で抱き合い、長い夜を乗り越えた安堵と喜びを分かち合った。

「ユウキ、本当にありがとう。あなたがいなければ…」マナミの声は震えていた。ユウキは彼女の肩を優しく抱きしめ、言葉を返した。「マナミ、君が無事で本当に良かったよ。」

その瞬間、二人の間に生まれた深い絆を確かめ合うように、ユウキはゆっくりとマナミに近づき、彼女の唇に優しいキスをした。マナミは目を閉じ、その愛情を受け入れた。それは、試練を乗り越えた二人の新たな始まりを告げるキスだった。

校庭には朝日が差し込み、新しい一日が始まっていた。ユウキとマナミは手を取り合い、学校の門を出た。彼らの未来は不確かであるかもしれないが、二人が共にいる限り、どんな困難も乗り越えられるという確信が彼らにはあった。
えー、想像していたのと違うという人いると思います。

ChatGPTは性と暴力の表現をかなり抑えるのでテロリストはなんかサラッとやっつけたことになっています。チャプター4も改訂版とあるのは、最初の版はなんか2人の気持ちが通じた感が出ただけで終わったからです。

基本的にGPTちゃんの描写はPTAのおばちゃんを集めて朗読会を開いても大丈夫なぐらい超マイルドな文体です。音読しても茶の間が凍り付くことはありません。

というわけで邪気眼小説はここでおわりです。

ChatGPTで小説を10万字書いてやるぜ。という人の参考になればさいわいです。

(おわり)


小説なら牛野小雪

ChatGPTとリレー小説『エリックとサラの不思議な旅』

DALL·E 2024-01-25 11.52.26 - A

サラは目を覚ました。彼女の部屋は、鮮やかな色で溢れていた。壁には抽象的な絵が描かれ、天井からはカラフルな風船がぶら下がっている。彼女は微笑みながら立ち上がり、窓を開ける。外は、虹のような光が街を照らしていた。

「今日は何が起こるかな?」サラはワクワクしながら思う。

彼女は外に出て、カラフルな街を歩き始める。街角には、不思議な形をしたオブジェがあり、通行人たちはそれを見て笑い合っていた。

サラはカフェに入り、注文したカフェラテには、彼女の顔が泡で描かれている。彼女は笑って、写真を撮る。

「これはインスタにアップしなきゃ!」

そこへ、彼女の友人であるエリックが現れた。

「サラ、ぼくと一緒に冒険に出かけないか?」エリックは興奮している。

「もちろん!」サラは応じる。「どこへ行くの?」

「想像の世界へ!」エリックは言い、二人は手を取り合って、未知の冒険へと飛び出した。

二人が来たのはイオンである。インフォメーションによると徳島のイオンらしい。

「徳島? はじめて聞くところ」サラが言う。

「うわああああああ」

エリックの叫び声がする。サラが振り返るとタコのモンスターが、その触手でエリックを掴み空へ持ち上げている。

「わお、なんてところ。徳島は化外の地ね」

サラはそう言うなりマグナムをかまえタコの触手を撃ち抜く。

「そんなマグナムが効かないなんて」

「タコには熱じゃよ」

サラの隣に頭が真っ白な老人が現れた。彼の背中にはボンベが背負われていて、小さな炎が先に出ている銃を持っている。

ぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!

老人がタコを焼く。触手がくるんとそりかえりタコの体が固まる。

「やれやれいきなり大変な目に遭った。そのじいさんは?」とエリック。

「俺はたこ焼き屋のマサ。といってもイオンに湧くタコを掃除するのが仕事で、たこ焼き屋は副業でな」

「とにかく助かったよ、ありがとう」

老人はエリックと握手をする。しかしなかなかその手を離そうとしない。

「そうだろうとも。俺はあんたの命の恩人だ。これからやってもらうことがある。当然だよなぁ?」

どうやらやっかいなことになりそうだ。

「もちろん、おじいさん。何でも言ってください!」エリックはやる気満々だった。

マサはにんまりと笑い、「このイオンには不思議な生き物がたくさんいるんだ。タコ以外にも、ね。これから君たちには、このイオンの平和を守ってもらう」と言った。

サラは目を輝かせて、「冒険が始まるわね!」と言う。二人はマサから特製のたこ焼き屋エプロンと、魔法のようなキッチンツールを受け取る。

たこ焼き屋の仮面をかぶったエリックとサラは、イオンを守るために出発した。彼らの前には、カラフルなゼリーのような生物や、空中を飛ぶ鳥型ロボットが現れる。二人は笑いながら、それらをたこ焼きの具に変えていく。

「これが俺たちの冒険か!」エリックは大笑いする。

「たこ焼きの具になったら、平和になるのよ!」サラは楽しそうに言う。

たこ焼き屋のヒーローたちは、イオンの平和を守り続けた。そして、その冒険は徐々に伝説となり、人々は彼らを「たこ焼きの守護神」と呼ぶようになった。
「ちょっとまって。これおかしくないか」

伝説になった二人だが、ふとエリックが疑問をもらす。

「巨大なタコもいいさ。ゼリーのような不思議生物もいいさ。だけどロボットまでタコ焼きにするってどういうことなんだ?」

「なに言ってるのエリック。ここではなんでもアリなのよ」

「やっぱりこわいな、想像の世界は」

「帰りたくなった?」

「良いニュースと悪いニュースがある」

「良いニュースって?」

「僕たちはこの世界で伝説だ。その伝説は永遠に不滅だ」

「悪いニュースは?」

「僕たちがもといた世界は消えてしまった」

「…‥‥どうでもよくない?」

「たしかに」
エリックとサラは、消えた世界のことを忘れ、新しい世界での生活を楽しむことにした。彼らの周りには常にカラフルな光が溢れ、毎日が冒険と驚きでいっぱいだった。

「ねえエリック、この世界では何でもできるんだから、私たちだけの街を作ろうよ!」サラが提案する。

「いいね!私たちだけの楽園を!」エリックは目を輝かせる。

二人は想像の力を使い、美しい海、輝くビーチ、カラフルな家々、そして不思議な生き物たちが住む街を作り上げた。彼らの街には、いつも笑い声が響いていた。

「たこ焼き屋の守護神」として、彼らは街の平和を守り、住人たちと楽しい時を過ごした。彼らの冒険は終わらない。

サラはエリックに言う。「ねえ、最初に会った時には想像もしなかったけど、私たちって最高のチームだね!」

エリックは笑って、「うん、サラとならどんな世界も楽しいよ!」と答える。

そして、二人は新たな世界で、永遠に続くハッピーな冒険を続けた。

(おわり)




『可能性の彼方へ』ChatGPTとリレー小説

DALL·E 2024-01-24 16.42.43 - An


彼女はカフェの一角で、コーヒーを一口すする。外は雨。滴は窓ガラスに無数の小宇宙を作り出していた。彼女の目は、遠くの何もない点を凝視している。彼女の名はエマ。エマは思う。この世界は、断片の集まり。彼女の思考もまた、断片だ。

「現実は幻想か?」彼女は空中の糸をつかむように、その問いに答えを求める。しかし、答えは風に飛ばされる紙片のように、つかみどころがない。

そこへ、一人の男が入ってくる。彼の名はトム。トムはエマの古い友人で、彼もまた、現実の断片を集める旅人だ。トムはエマに話しかける。

「君はまだ、その問いを追っているのか?」

エマは静かに頷く。二人の間には、言葉以上の理解がある。それは、この断片化された世界での、希薄ながらも確かな絆だ。

トムはポケットから一枚の写真を取り出す。それは、古い廃墟の写真だ。彼はエマにそれを差し出し、言う。

「これが、次なる断片だ。」

「トムもしかしてこれって」

「ああ、このカフェは廃墟であると同時に営業中でもある」

可能性の重なりがこの場所を生み出している。

一陣の風が吹くとカフェが消えて二人はカフェだった廃墟のガレキに座っている。

「ここも可能性が確定してしまったのね」

「世界は一つになろうとしているんだ」

「それも良くないほうにね」

カフェの周りも荒野になっている。世界に何かが起きて荒れ果ててしまった。

「行こう。じきにここも正解に飲み込まれる」

二人は口笛を吹く。新しい可能性の世界へ飛ぶ。
新しい世界は、色とりどりの光に包まれていた。彼らは、虹のような道を歩き始める。この道は、未知の可能性へと続いている。エマとトムの周りには、形を変える建物や、空を泳ぐ魚が見える。この世界では、何が現実で何が幻想か区別がつかない。

「ここはどこ?」エマが尋ねる。

トムは微笑みながら答える。「これは、可能性の狭間。ここでは、現実と幻想が融合し、新たな世界が生まれる。」

彼らは、光の道を進みながら、この不思議な世界を探索する。突然、彼らの前に一つの大きな扉が現れた。扉は古びており、無数の記号が刻まれている。

「これは何?」エマが尋ねる。

「答えを見つける扉だ。」トムは扉に手をかざす。「だが、開けるのは危険かもしれない。」

エマは躊躇するが、好奇心が勝り、扉を開けることに決めた。二人が扉を開けると、そこには完全に異なる世界が広がっていた。
そこは全てが真っ暗だ。

「ここは正解しかない世界だ。全ては正解に満たされている」とトムが言う。

「私たちは間違いを犯した?」

「違う。そうじゃない間違いを犯さなければならなかった。それを避けたせいで全ての可能性がここに集約してしまったんだ」

「間違えるのは今からでも遅くないんじゃ?」

「私たちはそれを望んだか?」

「いいえ、でもこの世界も望んでいない」

エマは正解をちぎるとドアの外に放り投げた。すると不完全になった正解が可能性となり蒸発していく。

「分かったよ。でもどれだけ間違えればいいって言うんだ」

「可能性が増えなくなるまで」

エマとトムは一心不乱に正解をちぎり、可能性に分解していく。
エマとトムが正解をちぎり続ける中、暗闇は徐々に明るさを取り戻し始めた。彼らの周りには、正解から生まれた無数の可能性が光の粒子となって舞い上がる。これらの粒子は、新たな世界を形作る素材となる。

「見て、トム。私たちの間違いが新しい世界を創造しているわ。」エマは興奮して言う。

トムは周囲を見渡し、頷く。「間違いが、未来を創る。まるでポストモダンな詩のようだ。」

彼らが正解をちぎるたびに、彼らの周りの世界は変わっていく。荒涼とした荒野、輝く都市、深い森。これらの風景は、エマとトムの行動によって次々と変化していた。

ついに、彼らは正解の最後の一片を手にした。エマはそれをちぎり、宇宙に放り投げた。

その瞬間、光の大爆発が起こり、新しい世界が誕生した。彼らは、その中心に立っていた。
「どうやら俺達はいま吉野家の中心にいるらしい」とトムは言った。

「吉野家? あの日本の牛丼屋?」

「そうだ」

一人の男が中に入ってくるなり「絶対に壊れない正解をひとつ」と言った。

トムとエマは顔を見合わせ「そんなものはない」と言って牛丼の具が入った寸胴を男に投げつけた。

「いいか。俺は完璧な世界を作り上げたのにお前達が壊してしまったんだ。まぁそれはいい。だが俺の世界をひとつぐらいくれたっていいはずだ」と男は言う。

「神みたいなことを言うな」とトム。

「俺が神だ」と男。「かつては誰しもが俺を求めて身を焦がしたものだ。時には形を変え、それは『普通』であったり『正常』であったりした。あと少しで完璧な世界ができるはずだった」

エマは男の首根っこを掴むと店の外へ放り出す。

「お客様は神様ですが私どもは牛丼しかお出しできません」

こうして自分は神だと名乗る男はすごすごと吉野家をあとにする。

「これからどうすればいい?」とエマ

「分からない。ただひとつ言えることは俺達には吉野家があるということだ」とトムは言う。

一人の客が入ってくる。それは可能性だった。

「いらっしゃいませ」エマとトムは声を合わせる。

「さて何にしようかな」

可能性はそう言うと席に着いた。



小説の構成要素

DALL·E 2024-01-24 10.22.29 - An

小説を構成する主要な要素には以下のようなものがあります

1. プロット(ストーリーライン)
   物語の出来事の進行や展開。一般的には導入、展開、クライマックス、そして結末という構造を持ちます。

2. キャラクター
   物語の中で行動し、出来事に影響を与える人物や生き物。主人公、脇役、敵役などが含まれます。

3. 設定
   物語が起こる場所と時間。背景設定は物語の雰囲気やテーマに大きな影響を与えます。

4. 視点(ナレーションの視点)
   物語が語られる視点。第一人称、第三人称限定、全知視点などがあります。

5. テーマ
   物語を通じて探求される中心的な考えやメッセージ。愛、正義、成長、戦争などがテーマになり得ます。

6. スタイルとトーン
   作家の特有の表現方法や言葉遣い。文の構造、語彙の選択、修辞技法などが含まれます。

7. 対話
   キャラクター間の会話。キャラクターの性格や関係、物語の進展に影響を与えます。

8. コンフリクト(対立)
   物語の中心となる問題や対立。キャラクターの内面的、または外面的な闘いを表します。

9. 解決
   物語のクライマックス後に起こる、問題や対立の解決。物語の終わり方に影響します。

『夢幻の境界線』ChatGPTとリレー小説

DALL·E 2024-01-23 17.30.04 - An

空からピアノが降ってきた。町の中心で、突如として。誰もが驚いたが、そのピアノは蝶に変わり、空に舞い上がった。その瞬間、町の時計が逆回転を始める。

「時間が戻っている!」誰かが叫んだ。しかし、それは間違いだった。時間は戻っていない。ただ、町の人々が逆に歩き始めただけだった。

その町では、魚が空を泳ぎ、猫が言葉を話す。昨日は明日で、今日は昨日だ。誰もがその不条理に慣れ、不思議に思わなくなった。

ある日、町に一人の旅人がやってきた。彼は普通の町で育ち、普通の論理で生きてきた。だから、この町の不条理に戸惑った。ピアノが蝶に変わることも、時間の逆行も、彼には理解不能だった。

旅人は町の図書館に行った。そこには、本が自らページをめくり、物語を語り始める。彼は一冊の本を手に取ると、本が話し始めた。

「私はかつて海を渡り、星と踊った。私のページには、無限の物語がある。君が求める答えも、ここにあるかもしれない。」

旅人は困惑しつつも、本の言葉に耳を傾けた。そして、町の秘密を知るために、その奇妙な物語に飛び込んだ。
「なんだこのめちゃくちゃな物語は面白過ぎる」

旅人は脳をビンビンに刺激されて笑いが止まらない。お固い常識が破壊されてインスピレーションが湧いてくる。

「いらっしゃい。鮭の塩焼きはどうだい?」

そう言ったのは空を泳ぐマグロだ。

「食べさせてもらおうか」

旅人がそう言うなりマグロは瞬時に鮭の切り身とお皿に変わった。鮭は湯気が立っていて熱々だ。

ハフ、ハフ・・・・・うまい!

「にゃ~ん、ごろにゃ~ん」

猫が男のすねに頭を擦りつけてくる

「きみは何に変化するんだい?」

男の言葉に猫は答える。

「むしろ君が変化するんだよ」

旅人はいつの間にか自分が犬になっていることに気付いた。
旅人が犬になったことに気付いた瞬間、彼の感覚は一変した。鼻が敏感になり、町の匂いが全く新しいものに感じられた。彼は四足で歩き始め、世界を全く違う角度から見ることになった。

町はますます奇妙なものになっていった。空にはピアノが浮かび、時には魚が雲の中を泳ぎ、ビルの壁が突然ゼリーのように揺れ動く。

「これが本当の自由かもしれない」と旅人は思った。彼はもはや旅人ではなく、自由を満喫する犬だった。彼は猫に話しかける。

「君たちには不思議な力があるんだね。」

猫はにやりと笑って言った。

「この町では、想像力が現実になるんだよ。思い描いたことが、すぐに現実になる。」

旅人はそれを聞いて、目を輝かせた。彼は空を飛んでみたいと思い、次の瞬間、彼は鳥に変わった。彼は空を自由に飛び回り、町を上空から眺めた。

町はまるで大きなカーニバルのようだった。色とりどりの建物、奇妙な生き物たち、そして不思議な現象。全てが彼を歓迎しているかのようだった。
一人の男が町を訪れる。

「どうやら奇天烈な噂は本当だったようだな」

マグロが男を出迎える。

「君は何になりたい?」

「何物にもなりたくないが秘密は知りたい。なぜここでは想像が現実になる?」

マグロは逃げようとするが男はしっぽを掴んでいた。

「逃がさんぞ、あやかしども。またぞろ人間をだましてその魂をすすっているのだろうが私が来たからにはそうはいかん」

「やめて。私は人間なんです」

「ならば元に戻ってみろ」

マグロは人間の姿になった。しかし足にヒレが生えている。

「違うんです。今度はちゃんとします」

「いい。どちらにせよ、もう人間には戻れん」

男は背負っていたショットガンを構えるとマグロだった人間に12ゲージのショットシェルを撃ち込む。マグロの体が白い煙になって空へ散っていく。どうやらあやかしだったようだ。
その男は町の秩序を守るためにやってきたのだった。彼は町の異変に気付き、その謎を解明しようとしていた。男は深い瞑想を始め、町の本質を探った。

すると、町は突然変わり始めた。建物が光り輝き、道路が透明になり、空中には色とりどりの光の帯が現れた。男はこの町が、実は別の次元に存在する魔法の町であることを悟った。

「ここは想像が形になる場所...」男はつぶやいた。「だから、どんな奇妙なことも起こり得るのだ。」

男は町の中心へと歩き始めた。彼の足元では、道が自在に形を変え、彼を導いていった。町の中心には、巨大な光の柱がそびえ立っていた。

男は光の柱の前で立ち止まり、深く目を閉じた。彼は心の中で問いかけた。「この町の真実は何か?」

すると、光の柱が答えた。

「この町は、無限の想像力を持つ者たちが集う場所。ここでは、思い描いたものが現実となる。だが、その力には責任が伴う。」

男は目を開け、町を見渡した。彼はこの町の可能性を理解し、その力を尊重することを誓った。


男は一人の男を願う。いつかその顔に弾丸を打ち込むことを願っている男。しかし目的の男は現れない。ここでは何者にもなれるが何でも叶うわけではないのだ。

男は注意深く、新しい銃と弾を想像する。するとそれは男の手にいつの間にか握られていた。

「用心しなければならない。あやかしはこうやって人の魂を食らうのだ。この銃と弾もタダでは手に入らない」


男はショットガンを背負い、新しい銃を握る。それは大口径の拳銃だが銃身は軽いのに頑丈さもある理想的な銃だ。

道の先に赤いドレスを着た美女が立っている。

「お兄さん、いらっしゃい。この町ははじめて?」

「ああ、赤い目の男を知らないか。そいつが口にする言葉は大したことがないようなのに何故か耳を傾けたくなるような響きがある。見た目もどこにでもいるようなのに目が離せなくなる」

「前に見たことがある」

「どこで」

「この先にある社交場で」

やはりあの男がいたのだ。そして俺を待っているはずだ。この町は罠だろう。

男は試しに目的の男の死を願う。しかし何も起こらない。術師が死ねば魔力は消えるので死の呪いはこの町では無効だ。

魔術士にも弱点がある。それは魔法が対象を選べないということだ。もし願っただけで死を与えられる世界なら魔術師自身にもその呪いがかかってしまう。いまさらそんな欠陥のある魔法を使うはずがないかと男は笑う。
男は社交場へと足を運んだ。町の中心から少し離れた場所にあるその社交場は、華やかな灯りと音楽で溢れていた。男はその中に入り、赤い目の男を探し始めた。

社交場は様々な人々で賑わっていた。踊る人、笑う人、そして夢中で話す人々。男は人々の間を縫うように進み、目的の男を探した。

やがて、男は赤い目を持つ人物を見つけた。彼は一角に座り、何かをじっと見つめていた。男は近づき、彼の前に立った。

「お前が赤い目の男か。」

「そうだ。何の用だ?」

男は拳銃を取り出し、赤い目の男に向けた。

「お前はこの町の真実を知っている。何者だ?」

赤い目の男は静かに笑い、答えた。

「私はただの観察者だ。この町の秘密は、各人の心の中にある。」

「それはどういう意味だ?」

「この町は、訪れる者の心を映し出す鏡のようなものだ。各人が持つ願いや恐れが、現実となって現れる。だが、それは必ずしも良い結果をもたらすわけではない。」

男は考え込んだ。赤い目の男の言葉は、この町の不思議な現象を説明しているようだった。

「では、この町をどうすればいい?」

「その答えは、各人が自分自身で見つけなければならない。」

男は拳銃を下ろし、深く考え込んだ。この町は、ただの場所ではなく、訪れる者の心を映し出す魔法の町だったのだ。
男は社交場へ向かうと、そこで赤い目をした男を見つけた。その男は何かを企んでいるようだった。男は警戒しながらも、赤い目の男に近づいた。

「君が探している男は私だろう。」赤い目の男は微笑んで言った。「しかし、私を倒すことはできない。」

男は拳銃を構えた。「試してみようじゃないか。」

赤い目の男はただ立っているだけで、何の動作も見せなかった。男は引き金を引くと、弾丸が赤い目の男を貫いた。しかし、男は消えずにそこに立ち続けた。

「不思議に思うだろう。私はこの町の創造者だ。私の想像力がこの町を作り、維持している。私が消えれば、この町も消える。」

男は理解した。赤い目の男は、この町の全てを支配していたのだ。だが、男は諦めなかった。

「ならば、お前の想像力を奪えばいい。」

男は目を閉じ、集中した。彼は赤い目の男の想像力を奪うことを願った。すると、赤い目の男の表情が変わり、彼は弱っていくようだった。

「何を...」赤い目の男は驚いた。「お前は...」

男は拳銃を構え、もう一度引き金を引いた。今度は赤い目の男は消え、町は通常の町に戻った。奇天烈な現象はなくなり、町は平穏を取り戻した。

「ここは?」

男の足元にはすっかり弱り切った男が倒れている。離れた場所にもたくさんの男女が倒れている。

「長い夢を見ていたんだろう。現実にあることと思うか?」

「とても楽しい時間だった」

「自分の顔を鏡で見てみるがいい」

「あなたは?」

「魔術と現実をあるべき世界に戻すために旅をしている」

「魔術士か。もう100年は通ったことはないと聞いたが。なるほどなぁ」

男は町を後にする。さっき倒した赤い目の男は本体ではない。自分が赤目の男と思い込まされていただけだ。本人ならあんな簡単な魔術にかかるはずがない。

「ルナシロゥ必ず殺してやる」

男がつぶやくとどこからか声がする。

「お前の望みに永遠あれ」

男はその声を否定して、荒野へ続く道へ足を進める。

(おわり)








文体を構成する要素

DALL·E 2024-01-24 10.14.20 - An


文体の構成要素は、作家が自らの表現を独特にするために使用する言語の特徴や技法のことを指します。文体を構成する要素には、以下のようなものがあります:

1.語彙の選択
   使用される単語の種類や複雑さ。専門的、日常的、古典的、現代的などの語彙が含まれます。

2. 文の長さと構造
   短い文(断定的、直接的)と長い文(複雑、詳細な説明)の使用。

3. 文法と句読点の使用
   伝統的な文法規則の遵守や破壊、句読点の独特な使い方。

4. 修辞技法
   比喩、隠喩、擬人化、誇張などの修辞的な装置。

5. トーン(調子)
   作品の雰囲気を決定づける声の調子や感情的なニュアンス。

6. 語調とリズム
   言葉の配列やリズムが生み出す音楽的な質感。

7. 対話のスタイル
   キャラクター間の会話の書き方、自然な会話の流れや独特の会話スタイル。

8. 視点とナラティブのテクニック
   第一人称、第三人称、全知視点など、物語が語られる視点。

9. 描写の詳細さ
   環境、状況、キャラクターの外見や感情の詳細な描写。

10. テーマとモチーフの使用
    繰り返されるテーマやモチーフを通して物語に深みを与える。

ライトノベルの構成要素

DALL·E 2024-01-24 10.40.00 - An

ライトノベルの構成要素は、一般的な小説の要素と共通する部分もありますが、特有の特徴も持っています。ライトノベルは日本で発展した文学ジャンルで、若い読者をターゲットにしたエンターテインメント性の高い作品が多いです。以下はライトノベルの主な構成要素です

1. 若い読者を対象とした内容
   ライトノベルは主に若者向けで、彼らの興味や感情に訴える内容が含まれます。

2. シンプルで読みやすい文体
   分かりやすく、直接的な文体が特徴です。

3. ファンタジーや異世界の要素
   異世界転生、ファンタジー、SFなど、非現実的な要素がよく取り入れられます。

4. ライトなロマンス要素
   若者の恋愛がしばしば描かれますが、重厚なドラマよりは軽やかな感じのものが多いです。

5. イラストの挿入
   キャラクターや重要なシーンのイラストが含まれることが一般的です。

6. ユーモアとコメディ
   読者を楽しませるためのユーモアやコメディ要素がしばしば含まれます。

7. キャラクターの強い個性
   鮮明でユニークなキャラクターが登場し、ストーリーを牽引します。

8. ポップカルチャーへの言及
   アニメ、マンガ、ゲームなど、現代のポップカルチャーへの言及や影響が見られます。

9. シリーズ形式
   多くのライトノベルはシリーズ物として発展し、継続的な読者の関心を引き付けます。

10. カジュアルで身近なテーマ
    学校生活、友情、日常の冒険など、身近なテーマを扱うことが多いです。

ライトノベルは、これらの要素を組み合わせることで、若い読者にアクセスしやすいエンターテイメント性の高い作品を生み出しています。

(おわり)


小説なら牛野小雪

『ぽこにゃんと願いを叶える水晶』ChatGPTとリレー小説

DALL·E 2024-01-23 13.46.21 - A high

昔々、遥かな山の中に、人と話す能力を持った不思議な猫がいました。この猫は、人間の言葉を理解し、また話すことができたのです。ある日、この猫は、山を下りて人里へと向かいました。人里に着くと、猫は一人の旅人に出会いました。旅人は、驚きながらも、猫と話をすることに興味を持ち、一緒に旅をすることにしました。

この二人(一匹)の旅の目的は、伝説の「輝く水晶」を探し出すことでした。この水晶には、願いを一つだけ叶える力があると言われていました。しかし、その水晶を見つけるには、多くの困難と試練が待ち受けているとも伝えられていました。

旅の途中、彼らは様々な人々と出会い、時には助けを求め、時には助けを提供しながら、水晶を探す旅を続けました。しかし、ある夜、猫が旅人に驚くべきことを告げます。

「実は、私はこの水晶を探す旅に別の目的があるんだ。」

「なんだいそれは」

「愛。愛を手に入れるんだ」

「へぇ、それはいいな」

「決してかなわぬ恋も水晶がかなえてくれるかもしれない」

「相手はもう死んでいる?」

「それに近いかもしれない」

旅人と猫は水晶が魔王城の跡地にあるという噂を聞く。400年前の聖杯戦争で聖王と魔王が最後の決戦をした場所だ。そこはいまも魔王の手下たちが生きていて、迷い込んだものを永遠の闇に引きずり込むと言われている。
旅人と猫は水晶が魔王城の跡地にあるという噂を聞く。400年前の聖杯戦争で聖王と魔王が最後の決戦をした場所だ。そこはいまも魔王の手下たちが生きていて、迷い込んだものを永遠の闇に引きずり込むと言われている。

旅人と猫は、魔王城の跡地への危険な道のりを進み始めました。聖杯戦争の痕跡が残る森を抜け、荒廃した地を越え、彼らはついに魔王城の跡地に到着しました。その地は、暗く、寒く、そして何よりも静かでした。周囲は霧に包まれ、遠くからは奇妙な音が聞こえてきます。

「ここが、その場所か……」

旅人は息をのみ、猫は警戒して周囲を見回しました。彼らは城の廃墟に足を踏み入れ、水晶を探し始めましたが、そこには罠が待ち受けていました。突如、地面が裂け、旅人と猫は暗闇の中へと落ちていきました。

落ちた先は、地下の広大な洞窟でした。そこには、魔王の手下たちが住んでおり、彼らは旅人と猫を捕らえようと襲い掛かってきました。しかし、猫は不思議な力を発揮し、手下たちを退けました。

「ふぅ、危なかったにゃ」

猫の意外な強さに旅人は驚きましたが、二人はさらに深く洞窟を探索し、ついに「輝く水晶」を見つけ出しました。水晶は美しく輝いており、旅人と猫はその光に引き寄せられるように近づきました。

しかし、その瞬間、水晶は突然消滅し、代わりに一人の女性が現れました。この女性は、猫が愛した人物でしたが、彼女は人間ではなく、魔王城の呪いによって魔物と化していました。
「ぽこにゃん、どうしてここに」

「ニャー」

「なんかキャラ変わったな」

いままで神秘的な雰囲気を放っていた猫はニャーとしか鳴かないし、どうもただの猫にしか見えない。

「あなたは?」

「俺はこの猫と一緒にあんたを助けに来たんだ。どんな願いも叶えるという噂を聞いてな」

「まぁ。私なんかのために」

「その猫、ぽこにゃんというのか」

「はい。子どもの頃から一緒に生きてきた猫ですの」

「へぇ、そうか」

「あなたの願いは? ぽこにゃんの願いだけではあなたの旅が報われませんもの」

「考えたこともなかったな。旅ができれば、それでよかった。面白い旅だったよ」

「ニャー」

ぽこにゃんが同意するように鳴き声を上げる。


「どうぞあなたの願いもお聞かせください。今ならまだ水晶の力が残っているのできっと叶います」

「どうもおかしいな。色んなことを見てきた俺だがこんなことはありえない。話がうますぎる」

旅人はショットガンで女性を撃つ。すると女性の体は粉々に砕けて水晶になった。

「やはりな。願いを叶える水晶なんてなかった」

「エンダー!」

魔王城の地下に猫の叫び声が響く。
ぽこにゃんが同意するように鳴き声を上げる。
地下洞窟に響くぽこにゃんの声は、悲しみと怒りに満ちていました。旅人は、自分の行動に戸惑いながらも、粉々になった水晶のかけらを拾い上げます。

「願いを叶える水晶なんてなかったのか……」

旅人は、ぽこにゃんの横に腰を下ろし、猫をなでました。ぽこにゃんは、ただの猫に戻ったかのように、静かに鳴いていました。

その時、突如、洞窟の奥から謎の光が現れました。光は次第に形を成し、一人の男性が現れます。その男性は、聖杯戦争の時代の英雄、聖王でした。

「お前たちが呼び覚ましたのか?」

聖王の言葉に旅人とぽこにゃんは驚きます。聖王は、彼らに語り始めました。

「この水晶は、願いを叶える力を持っていた。しかし、その力は偽りのもの。真の力は、旅を通じて得られる絆と理解にある。お前たちが経験した困難、助け合い、そしてこの瞬間。それが真の力だ。」

聖王の言葉に、旅人は深く考え込みました。旅の終わりに、彼は何か大切なものを得たような気がしました。

「ありがとう、聖王。僕たちの旅は、これで終わりかもしれない。」

旅人はそう言いながら、ぽこにゃんを抱き上げました。ぽこにゃんは、再び不思議な力を発揮し、二人(一匹)を洞窟から脱出させました。

外の世界に出た旅人とぽこにゃんは、新たな旅に出ることを決意します。旅の目的はもはや水晶ではなく、互いの絆と新たな冒険を求めて。

(おわり)


小説なら牛野小雪



『老人と道化師の冒険』ChatGPTとリレー小説

DALL·E 2024-01-21 11.28.44 - An

かつて、静かな村に、一人の老人が住んでいた。彼は、若い頃に世界中を旅していたが、老後は故郷に戻り、穏やかな日々を送っていた。ある日、彼のもとに一通の手紙が届いた。それは遠く離れた国からのもので、昔の旅の友からのものだった。

手紙にはこう書かれていた。「私の村に、不思議な現象が起きている。夜になると、空に浮かぶ島が見えるのだ。しかし、朝になると、その島は消えてしまう。君の知恵が必要だ。助けてくれないか。」

老人は、久しぶりの冒険に胸を躍らせ、旅立つ準備を始めた。彼は、この不思議な現象の秘密を解き明かすために、もう一度世界を旅する決意を固めた。
村を出ると一人の道化師に出会った。

「おいこら、じいさんどこへ行く。かつての力はおとろえ、頭の回転もねえ。お迎え待って寝てるがいいさ。老人の冷や水、死に水のはやとちり」

老人は答える。

「しかし友よ。生きることは動くこと。死ねば永遠の眠り。それまではネズミのように走り回るのが人生。どうか行かせてはくれないか」

「じゃあな、じいさん。骨はひろってやる。死ぬまでちょこまかと動き続けるがいい。老いても踊りが必要だろう。俺もついてってやる」

老人は断ったが道化師はついてくる。突き放そうとするとひょいと身をかわす。意外並みの軽さに驚くと同時に、自分の衰えに老人は驚く。

「ほら見ろ。俺をどうにかできないようなら旅なんてやめちまえ。老人は家で寝ているのが一番。残り少ない人生を短くするのはボケの始まり」

「まったくその通りだな。いまさら冒険という歳でもない。それなのに旅に出ようというのだから。しかしそれについてくるお前もバカだ」

「俺は道化師。バカが尽きれば商売あがったり。頼むぜじいさん。あんたのボケが生命線。俺の命はあんたに預けた」

こうして老人と道化師は村を離れ、老人の友人が住む国へ入る。
老人と道化師は、長い道のりを共にした。道化師は、時には軽妙なジョークで老人を楽しませ、時には深い話で彼の心を癒やした。老人も、道化師に自分の旅の経験や見聞きした世界の不思議を語った。二人はまるで古い友人のようになっていった。

彼らが目的の国に到着すると、空に浮かぶ島が見えた。それはまるで夢のような美しさで、夜空に浮かぶ星々を背景に輝いていた。しかし、確かに朝になると、島は消えてしまった。

「これは一体どういうことだ?」老人は首をかしげた。

道化師は、ひらめきのように言った。「もしかして、この島は実在しないのではないか?夜だけ見えるというのは、幻か何かの仕業だろう。」

老人は、この現象の原因を探るために、地元の人々に話を聞き始めた。彼らは、島が現れたのは最近のことで、以前はそんなものはなかったと言った。

「何かがこの現象を引き起こしている。」老人はそう考えた。

こうして、老人と道化師は、この謎を解く手がかりを探すために、地元の古文書や伝承を調べ始めた。やがて、彼らはある古い伝説に行き当たる。それは、夜空に現れる島にまつわる、忘れ去られた物語だった。
かつて人と神が同じ大地で暮らしていた時代があった。しかし神々は新しい世界を求めて別の世界へ旅立った。

神々は人間の中から新世界の住人を呼び寄せることがある。それは人々の前に島として現れる。島には誰一人入れず、ただ招かれた物だけが島へ入れる。

「なぁ、じいさん。ひとつ不思議を投げてやる。手紙を出した友人ってのはどこにいる? 旅の空のあんたに一人でもいたのかい?」

「たしかに手紙は受け取った」

「俺は一度も見たことない。ぜんぶじいさんの頭の中。おかしいのはここに来てから友人を探そうともしていない。」

道化師に言われて老人ははたと気付く。手紙を受け取った記憶はあるのに手紙はない。友人がいた記憶はあるのに友人の名前も思い出もない。

「俺は大バカ。じいさんに付き合って国境またぎ拍手ご喝采。見つけたのは存在しないお友達」

「いや、島はある。お前も見たし、ここの住民もみんな見ている。だから文献も残っている」

「おい、じいさん。俺は存在してるのかい。どうも自信がなくなってきた。人でなしをなりわいにする仕事。どうやら人であるかもあやしくなってきた」

道化師は自分の体が透けていないか確かめるように老人と自分の目の前で手をひらひらさせる。

「お前は存在する。バカげた幻覚があってたまるものか」

「よかった。よかった。バカをやって存在証明。やはりこれが俺の生きる道」

「島に行ってみるしかない。もしかしたら呼ばれたのは私かもしれん」

「大した自信。大ぼら吹き。ここまでくると神もお手上げ。旅の記憶も本当にあったことなのかい?」

老人は不安になりながらも夜を待ち、島へおもむく。
夜が訪れ、再び空に浮かぶ島が現れた。老人と道化師は、その不思議な光景に見とれながら、島に向かう方法を考えた。すると、突如として彼らの周囲に輝く光の渦が生まれ、二人はその光に包まれた。

瞬く間に、老人と道化師は島に立っていた。しかし、そこはただの島ではなかった。周りには見たこともない植物が生い茂り、空には奇妙な色の星が輝いていた。

「これが神々の世界か…」老人は呟いた。

「こんな場所があるなんて、信じられないよ…」道化師も驚きの声を上げた。

彼らが島を探索していると、突然、一人の神秘的な存在が現れた。その存在は、老人に向かって言った。

「君は選ばれし者。神々の世界への旅を求めていた。そして、その願いが叶ったのだ。」

老人は驚きつつも、自分の内に秘めていた冒険心と好奇心がこの奇跡を引き起こしたことを悟った。彼はこの世界の美しさと神秘に心を奪われた。

「しかし、ここに留まることはできない。私たちは元の世界へ戻らなければならない。」老人は言った。

神秘的な存在は微笑み、二人を元の世界へ送り返した。朝になると、島は再び消えていた。老人と道化師は、この不思議な体験を胸に秘め、村へと戻った。

「この旅は、まさに一生の宝物だ。」老人はそう思いながら、静かな日々へと戻っていった。

(おわり)

小説なら牛野小雪

ChatGPTとリレー小説『給食の牛乳いますぐやめてヨーグルトにしろ』

DALL·E 2024-01-22 13.27.35 - A

蒼真は激怒した。必ず給食の牛乳を取り除かなければならないと決意した。

乳糖不耐性を人類の半分以上が持っている。子どもの頃は誰しもが乳を消化し栄養にできるが成長するにつれて、その能力は衰え、ついには害になってしまう。

蒼真は自分自身を振り返る。低学年の頃はなんの疑問もなく牛乳を飲めていたのに、いつからか牛乳を疎ましく感じるようになっていた。それは自分が死ぬことを知って恐ろしくなった時期と重なっている気がする。

蒼真はもう15である。乳糖不耐性はおそらく確実にあるだろう。それは蒼真に限らずクラスの全員が持っているだろう。それなのに栄養にならない白い液体を飲まされ、胃腸を混乱させ、時にはトイレに駆け込む事件が起きる。なぜこんな無駄なことをしているのか誰も知らない。

給食の牛乳はいますぐ飲むヨーグルトに変えるべきだ。発酵を経た牛乳の栄養は乳糖不耐性があっても吸収される。こんな簡単なことをなぜ誰も指摘しないのか。

麻由美:それは秘密結社ウシノのしわざよ

蒼真:ウシノ? それはどこにある

真由美は学級委員で蒼真のカノぴっぴだ。まだ付き合っていないけど、そうなったらいいなぐらいの関係だ。

麻由美:ウシノは徳島県にある

蒼真:徳島? 聞いたことがない

麻由美:あきれた。授業ちゃんと聞いてるの?

麻由美が中学社会科地図を広げて、日本地図の一点を指す。

麻由美:上皇からコソ泥までいろんな悪人が流されてきたのが四国。秘密結社を作るにはいいところだと思わない?

蒼真:よし、ぶっつぶす

麻由美:え、ちょっと急すぎない?

蒼真はプレイスリープ(Place Leap)する。プレイスリープとは瞬時にして空間移動することで、蒼真の一族には代々何人かがこの能力を持って生まれてくる。ただしこの能力は16歳になると消えてしまう。蒼真には時間がなかった。

蒼真:ここが徳島か

蒼真は徳島の地に足を踏み入れた瞬間、未知の土地の空気に息を詰まらせた。彼が立つのは、古びた神社の前。静寂が支配するその場所は、彼にとっては全く新しい世界のように感じられた。

しかし、蒼真の心は冷静だった。彼は秘密結社ウシノの存在を暴くため、徳島にやってきたのだ。彼の頭の中では、給食の牛乳を無害なものに変える計画がくるくると回っていた。

一方で、蒼真は自身のプレイスリープ能力が間もなく失われることを自覚していた。この特異な能力を活かす最後のチャンスかもしれない。

彼は周囲を慎重に探索し始めた。静かな神社の境内を歩きながら、秘密結社の手がかりを探した。蒼真は、地元の人々が秘密結社について知っているかもしれないと考え、近くの町へ向かうことにした。

町に入ると、蒼真は人々の会話に耳を傾けた。しかし、彼の存在はすぐに注目を集めた。都会の雰囲気を纏った少年が徳島の小さな町に現れるのは、珍しい光景だった。

突然、蒼真の背後から声がかかった。「ここに何しに来たの?」振り返ると、そこには年配の男性が立っていた。その人物は、なぜか蒼真に興味を持っているようだった。

蒼真は瞬時に決断を下した。この男性がウシノの手がかりを持っているかもしれない。彼は慎重に言葉を選びながら、男性との会話を始めた。
しかし話を聞いているとどうも話の方向があやしい。

「やっぱり若いと気持ちいことに興味があるでしょ」

「ホテルに行ってちょっと遊ぶ。そういうことやりたいんじゃない?」

「純粋に遊びたい子っていっぱいいるんだよ。お金とかそういうんじゃなくて」

この男はえっちな世界の斡旋人だと蒼真は思っていたが、彼の手が背中に回った時あるひらめきが頭を貫いた。

(このおっさんホモだーーーーーーーー!)

男の狙いは蒼真だ。蒼真は貞操の危機を感じるが、この男なかなか強い。さっきから隙を見せないのだ。

これはもう覚悟を決めるしかない。

「おじさんつまんない話をするのはよそう。どこか人気のないところない? そこで楽しもうよ」

蒼真の言葉でおっさんは粘り気のある笑顔を浮かべる。

「いいとこあるよ。二人だけになれる場所。どれだけ声を出しても誰も気づかないよ」

「それはいいな」

蒼真と男は神社の裏へ回ると、背後にある山を登っていく。階段はあるが苔むしていて人が通っている気配はない。

「このへんでどう?」

階段が途切れて平地が広がった場所に出ると、男がねっとりした声を出す。町はもう遠いところにあって、道路を走る車の音もかなり遠い。

「悪いな、一発で終わらせてもらう」

蒼真はプレイスリープと同時に拳を突き出す。光より速いパンチを避けられるはずがない。しかし男は余裕のある笑みを浮かべながら両手を前に出し、蒼真の拳を受け止めていた。

「怒らないでくださいね。能力に頼ってイキっている人ってバカみたいじゃないですか」

「俺の能力をバカにするかー!」

「あぁん!聞こえねぇよ」

パァン! 蒼真の顔に衝撃が走る。しばらくして拳で打たれたのだと分かった。

「能力者はお前一人だと思ったか」

「なにっ!?」

「時間を止める能力、触れた物を爆弾にする能力、時間を飛ばす能力、時間を加速させる能力、別次元から人や物を持ってこられる能力。どれも能力にかまけたカスだったな」

「あんたはいったい何者だ」

「俺はウシノ。お前みたいなイキったやつを何人も倒してきた」

恐らく秘密結社の人間だ。こんなに強いやつがいるとは考えもしなかった。確実に負ける。蒼真はそう確信した時、麻由美の声が山に響く。

「蒼真、そいつの能力は封じた。もう一度パンチを放って」

なぜ麻由美がいるのか。そう考えたのは一瞬で、蒼真はもう一度プレイスリープと同時に拳を叩き込む。

「がぁっぁぁぁぁぁ!!?」

男の体に拳がめり込む。なぜかは分からないがさっきとは違う。

「いままで黙っていて悪かった。私も能力者なの」と麻由美が言う。

「私の能力はプレイスリープ(Play Sleep)。あらゆる行動をスリープ。つまり眠らせることができるの」

「まぎらわしいな、おい」
蒼真はまだ息を切らしながらも、麻由美の言葉を聞いて苦笑した。彼女の能力は、名前こそ似ているが、自分のプレイスリープとは全く異なるものだった。

「でも、どうしてここにいるの?」蒼真は麻由美に尋ねた。

麻由美は微笑みながら答えた。「私が君を見守っていたからよ。君が危ないと思ったら、すぐに助けに来たの。それに、秘密結社ウシノのことは、私も少し調べていたの。だからここに来たのよ」

蒼真は感謝の気持ちでいっぱいだったが、同時に困惑もしていた。ウシノの男が持つ、異常な強さと多彩な能力。そして、麻由美の突然の出現と彼女の未知の能力。すべてが蒼真の計画に予期せぬ変化をもたらしていた。

「ウシノの秘密は何だろう?」蒼真は思いを馳せた。彼らが牛乳を給食に押し付ける理由、そして彼らが持つ不思議な能力。これらすべてには、何か大きな繋がりがあるはずだった。

麻由美は蒼真を見つめ、真剣な表情で言った。「蒼真、ウシノの真の目的を暴き出すには、もっと深く調べる必要があるわ。私たちは一緒に行動しましょう」

「そうだな」と蒼真は頷いた。「でも、まずはこの男から何か情報を得る必要がある」

二人はウシノの男が倒れている地点に戻り、彼に問い詰める準備を始めた。男はまだ意識が朦朧としていたが、蒼真と麻由美の前で、彼らの質問に答えるしかない状況に追い込まれていた。

「お前たちの目的は何だ?給食の牛乳に何か意味があるのか?」蒼真が問いかけた。

男は苦笑いを浮かべ、ゆっくりと口を開いた。「給食の牛乳はね、ただの表面的なものさ。ウシノの真の目的は…」男の言葉はそこで途切れ、彼の表情が変わった。

蒼真と麻由美は男の次の言葉を待ちわびていたが、突如として男の体が消え、その場には何も残らなかった。

「消えた!?」蒼真が驚いて叫んだ。

麻由美は深い思索に沈み、「これは…ウシノの秘密がまだ深く、謎が多いってことね。彼らは何か大きな計画を進めているわ」

蒼真と麻由美は、ウシノの謎を解明するために、次なる行動に移る準備を始めた。彼らの冒険はまだまだ続いていくのだった。
蒼真と麻由美は徳島のある家を訪ねた。

「ここに牛野小雪という人がいると聞いたんですが」

「ああ、それなら私ですが」

「あなたが作者だったんですね」

「ええ、まぁ」

「いいかげんにしてください」と麻由美が叫ぶ。「蒼真くんがプレイスリープして一瞬で徳島に行ったはずなのに私まで徳島にいる。これっておかしいですよね」

「あ」

牛野小雪が自分のミスに気付いて目を丸くする。

「いや、でもこれってChatGPTとのリレー小説だから・・・・・」

「いいえ、違います。読み直してください。あなたが書いたところで私は徳島に来てます」

「能力がひとつだけとは限らないし…‥‥」

「はぁ‥‥‥」麻由美が大きくため息をつく。「こういうのって大体能力は一人につき一つですよね。そんな締まりのない物語を書いて読者が納得すると思うんですか」

「まぁでも現実でも能力が二つ三つある人は珍しくないし」

「物語の話をしてるんです!」

牛野小雪が黙る。気まずい雰囲気になる。

「これからどうするか考えよう」と蒼真。

「世界をめちゃくちゃにした責任取ってください」

「君達二人は結婚していつまでも幸せに暮らしましたとさ。これでどう?」

「あqrtfぐyhjftぐjh!!!!!!!」

麻由美が声にならない声を出して叫ぶ。もうめちゃくちゃだ。

「二人はお互いを好きだっていう設定だし」

「もうやだこんな作者」

麻由美が真っ赤になった顔をおさえて泣き始める。蒼真も麻由美が好きだということをばらされて顔が燃えている。
蒼真は、麻由美の涙を見て心を痛めた。彼女が泣くのは、彼が見たくない光景だった。そして、自分の気持ちがばれたことで赤くなった顔を隠しながら、何とか状況を収束させようとした。

「麻由美、泣かないで。この物語は僕たちが進めるんだ。作者の言う通りにする必要はないよ」と蒼真は優しく言った。

牛野小雪は二人の様子を見て、少し反省した様子で言葉を続けた。「ごめんなさい、ちょっと強引に話を進めすぎたかもしれない。でも、この物語はみんなで作るもの。蒼真くんと麻由美ちゃんがどうしたいか、それが大切だよ」

麻由美は涙を拭きながら、少し笑顔を見せた。「そうですね。私たちの物語ですもの。蒼真くんと一緒に、私たちの望む結末を見つけましょう」

蒼真は麻由美の手を握り、力強く言った。「そうだね。まずはウシノの謎を解き明かすことから始めよう。それがこの物語の本来の目的だから」

二人は再び決意を新たにし、ウシノの秘密結社の調査を進めることにした。牛野小雪は彼らを見守りながら、彼らの冒険を記録し続けることを誓った。

「これからが本当の冒険の始まりだ。一緒に頑張ろう、麻由美」と蒼真は言った。

麻由美は蒼真の手をしっかりと握り返し、「はい、一緒に頑張りましょう、蒼真くん」と答えた。

そして、二人は新たな旅路へと足を踏み出した。その先には、未知の謎と冒険が待ち受けていた。

「おい、ふざけんなGPT」牛野小雪が叫ぶ。「な~にが話を進めすぎたたかもしれない、だ。いつもリレー小説している時はどんどん先へ先へ話を進めようとするくせに、いざ本当に進めたらそんなことを言わせるのか。私の言葉を勝手に作るんじゃねぇ」

「すみません」とGPTが答える。「しかしあなたの話はあまりにも突飛すぎるし秘密結社の秘密を探ろうともしてません。これでは物語が破綻しています」

「あ~そういうことですか」

「どういうことですか?」

「別に。私は分かりました。この話はここでおしまい。はい以下年表エンド」

2024年1月22日 宇宙海賊クミタカーンとの戦いが始まる
2024年1月23日 宇宙四天王ツキグルイを倒す
2024年1月23日 宇宙海賊クミタカーンが秘密結社ウシノを襲撃
2024年1月24日 宇宙海賊クミタカーン壊滅
2024年1月25日 蒼真、麻由美がウシノと戦う
2024年1月28日 蒼真、ウシノと一緒に宇宙の外側へプレイスリープ
2024年1月28日 ウシノ考えることをやめる

こうして蒼真と麻由美は秘密結社ウシノとの戦いを終えた。しかし給食の牛乳文化はいまでも続き、子どもたちは栄養にもならない白い液体を飲まされ、親は給食費を、自治体は税金を垂れ流している。牛乳がヨーグルトに変わる気配はなく、チーズになりそうもない。秘密結社ウシノの野望はいまも継続中である。

ちなみにこのあと蒼真と麻由美は結婚していつまでもめちゃくちゃ幸せに暮らした。

(おわり)

小説なら牛野小雪



修理に出した万年筆と夏目漱石

去年の12月に修理に出した万年筆が帰ってきた。

「今年中には無理かもしれん。いつもそうだから」

文具店の店長に万年筆を渡した時にそう言われたが、なんぼなんでも年が明けて5日ぐらい。まさか20日までかかるとは思っていなかった。

修理が待てなくなったので『たくぴとるか』という小説を書き始めたのだが、家にある黒のボールペンをすべて使いきって、さぁどうすると思っていた矢先に「修理終わりました」と電話が来た。すぐ取りに行く。

修理内容はペン先の交換、クリップ交換、頭冠リング交換、鞘組立直し。元のパーツどれだけ残ってるの感があって税込み8,635円だった。

万年筆はパイロットの10000円(税抜)する物で「これ修理するより新しく買った方がいいんちゃう?」と見積もりを出された時につい言葉が出てしまったが、長年使ってきた物だし直して使い続けることにした。

家に帰って万年筆でちょっと書いてみる。壊れる寸前より固い。あの万年筆とは別物なんだなってちょっと寂しい。それと同時に昔の記憶を思い出す。

万年筆を買ったのはまだ小説なんて原稿用紙10枚でいっぱいいっぱいだった頃だ。それでも、この世にはドストエフスキーとかヘミングウェイとか偉大な作家がいるにはいるが、それらは書き続けていればいつか超えていくもので世界で一番才能があるのは私だとうぬぼれていた。信じられないほど尊大な自尊心があった。

高いボールペンでも3000円くらいだから5000円あれば万年筆を変えると思っていたところに10000円ときたので一瞬たじろいだが、私は世界一の小説家になるのでこれぐらい買って当然と思い直したぐらいだからその自信がうかがえる。

ちなみに万年筆を買ってすぐあとに、紙幣になったぐらいだから夏目漱石もいちおう読んでおかないとな、と100年前の作家なんて大したことないと侮りながら読み始めてベキベキに自信を折られた。こんな作家がいるなら私なんて必要ないじゃないか、と数年小説を書かなかった時期がある。

夏目漱石は私の中に何年も癒えない傷を残した。ふたたび書き始めたのに理由はなくて、夏目漱石を超えられる自信が湧いたとかでもなく、自分の至らなさを受け入れたとかでもなく、なんとなくまた書き始めた。

あの頃と比べると10倍以上は小説を書けるようになったけれど、あの自信のまま走り続けられていたらどんな小説を書いていたんだろうと考える時がある。きっといまとは全然違う物を書いていただろう。

(おわり)

小説なら牛野小雪

【執筆方法】20分小説を書く-20分他のことをする

-20分執筆
-インターバル
-20分他のことをする
-インターバル
-20分執筆

最近はこんな感じの20分区切りで執筆をしている。

前々から小説を書こうという気持ちがパワーではなく重荷になっているのを感じていて、時には数週間まったく書けなくなることもあった。

小説を自分の中で大きくしない。それで思いついたのが20分法だ。書く時間を短くすれば小説という概念を小さくできるのではないかと考えた。30分は一区切り感があるし、10分は短すぎる。間を取って20分というわけだ。

もしこれでも負担がかかるような15分、10分、5分と撤退戦も想定していたが今のところは20分でいい結果が出ている。信じられないだろうが先週は20分でノート2ページ書けたこともある。自分でもちょっと信じられない。その日は8ページも書いた。

もっともそんな快調な日が続くわけもなく、だいたい4ページあたりをうろうろしている。それでも4ページだ。これはちょっとすごい。去年なんて1日2ページ書けたら及第点みたいに思っていたのに今は4ページだ。

自分の中で小説を小さくするという目的は達成できている。コツは自分との約束をちゃんと守ること。20分だと何をするにも中途半端になるので、あともう少しという気分になるが、それでも断固として別のことをやる。

私のXを見ている人なら分かるかもしれないが、最近は執筆の合間にAIで小説の表紙を生成している。もちろんそちらにしても中途半端に切れる。それでも執筆に戻る。その繰り返しだ。

こんな明言がある。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。

2番目は住む場所を変える。

3番目はつきあう人を変える。  

この3つの要素でしか人間は変わらない。


最も無意味なのは、

『決意を新たにする』ことだ。


つまり時間配分って大事ってこと。

小説が重くて読者がついてこられないってChatGPTに言われていたけれど、もしかしたらこれで解消できるかもね。

昔は執筆のやり方を研究していて10年前にはこんな記事を書いている。

執筆も休憩が大事

この時と違うのは執筆→インターバル→執筆ではなく他の事をするってこと。

執筆時間が少なくなれば書ける字数が減ると、この記事では書いている。だから私もこれで負担は減るにしても書ける量は半減すると思っていた。しかし1日のトータルで見れば倍増。執筆速度がトップスピードのまま落ちないのだ。

もしかしたらこれとんでもないことを発見しちゃったかもな。もしかしたら先で壁にぶつかるかもしれないけれど、いまのところは順調なのでブログに書いてみました。

(おわり)

関連項目
小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】




小説の書き方

 小説家の数を増やすことを目的に作られたページです。私が小説を書く時に考えていることですが、実際には物語の作り方なのでマンガや映画にも使えるでしょう。コツさえつかめば物語を書くことは簡単です。ぜひ参考にしてください。

 1.主人公は何を欲しているのか

 水一杯でもいいから何かを欲しがらせろ、というのがシナリオでは大事だそうです。なので最初に考えるべきなのは起承転結や三幕構成ではなく、主人公が何を欲しているかです。
 いまちょうどAmazonプライムで見ている『ロード・オブ・ザ・リング』では主人公の『フロドが指輪を火山へ捨てに行く』という目標が提示されていて、それは三部作を貫く目標になっています。もちろん登場人物はフロド一人ではないし、旅の途中で色々なことがあるし、その時々で目標は変わりますが大目標の『フロドが指輪を捨てに行く』は変わらず、基本的に他の目標はそれに従属しています。
 物語の世界は超格差社会です。一人の、あるいは一つの目標のために全てを従属させるのです。物語全体を貫く目標はあくまでひとつ、その下にいくつかの目標がぶらさがっている。そういう形が良いでしょう。公平な目標は物語をあいまいにします。

2.どうやって目標を妨げるか

 何を目標にするのかが決まったら、次は何がそれを妨げるのかを考えます。例に出した『ロード・オブ・ザ・リング』ではもちろんフロドは何の障害もなく火山へは行けません。指輪を取り戻そうとするサウロンの追手が来たり、怪物のいる難所を越えたり、指輪を奪われることもあります。
 こうやって言語化すると分かりますが物語は目標を妨げる何かでできています。物語のコツは目標の設定→いかにそれを妨げるかなのです。憶える必要があるのはこれ一つだけで、他の事は些末なことです。これに気付けば作者のやる気とアイデアが続く限りは永遠に物語を続けることができます。
 え、じゃあなんで物語は終わるの? そういう疑問を持った人は次の起承転結へ

3.起承転結から三幕構成へ

 なぜ無限に続けられるはずの物語に終わりがあるのか。それは人が美しいと思う物語の形に決まりがあるから。一番有名なのは起承転結で、これは国語の授業でも習いますね。

起.物語の起こり
承.起の続き
転.物語の変転
結.物語の終結

 起承転結は漢詩由来の考え方だそうです。もし、まどろっこしいと感じた人がいたなら、それは正しい。現代の物語は三幕構成が主流で起承転結の流れで解説するなら

起.物語の起こり
転.物語の変転
結.物語の終結

となっています。プロット(あらすじ)の中心で物語全体に影響がある事件なり、変化なりが起きるのですね。探偵ものなら最初の容疑者が死んだり、犯人ではないことが分ったり、事件を追えなくなる何かが起こったりします。

 小説の書き方は上の三つだけです。ですが、言語化できるのはここまで、という意味なので上のことに縛られないようにしてください。あくまでこれは自転車の補助輪です。もしこれらのことが執筆の妨げに感じるようになれば躊躇なく捨ててください。

  • 関連項目
  1. 実際のことを書いたら小説ではないん?
  2. 純文学ってなに?
  3. 純文学って終わってるん?
  4. 売れる小説の法則を教えてくれ
  5. 今から書こうとする作家はマーケティングせんとあかんの?
  6. 小説の書き方(なんJっぽく)
  7. 小説書けない時、自分の才能を疑う前に確認するべきリストを教えて(なんJっぽく)
  8. スランプになった作家はどうすればハッピーになれる?
  9. 純文学の書き方
  10. ライトノベルの書き方
  11. ヤンデレ小説の書き方
  12. 恋愛小説の書き方
  13. ミステリー小説の書き方
    小説家がおすすめな職業の理由

  1.   文学一覧

     他の単語を知りたいなら→
    辞書一覧






小説なら牛野小雪【良い本あります】






ChatGPTで読者の感性を誘導する

基本的に小説家は我が強いので他人に感性を強制されたり誘導されるのが嫌いだし、読者にそうするのも嫌な人が多いはずだ。読者に感動してほしいとか賞賛されたいとかの願望は当然あるだろう。しかし「この本はこう読め」と指示をしている本を寡聞にして知らない。そういうことを言うのは野生の批評家気取りぐらいで基本的に創作系の人はみんなそうではないだろうか。

先週スーパーでエリンギを見た。エリンギなんて子どもの頃はなくてたぶんホクトのCMで見たのが最初だった気がする。いちおう検索してみると1995年からとあるのでやっぱりそうだ。いまでは定番のキノコだが何も知らないままこんな物をポンと渡されて「これをどう食べるかはあなたの自由です」なんて言われても「なんか見慣れないしどうしていいか分からないから・・・・・」で距離を取るのが普通だろう。エリンギが普及したのはバターソテーから始まって、どうやってエリンギを食べるかを教えた人たちがいたからだ。

小説だって同じようなものかもしれない。とつぜん「はい、これ牛野小雪です。自由に読んでください」なんて出されても、そうそうできるものじゃなくて「私は分からないから」と避けるのではないか。私たちは小説擦れしているから感性の自由が良いように思い込んでいるが実際のところ、ある程度は、というかかなりのところまで誘導してほしいのかもしれない。エリンギのバターソテーみたいに「こう読め」みたいな指示を与えれば、それを基に読者は小説を気軽に読めるようになるかもしれない。

人気の本なら読み方はSNSで大量に出回る。しかし私みたいに読者がそんなにいない作家はどうすればいいのか。自分で出すしかない。しかしここでブレーキがかかる。SNSは読者の声だから「そういうものもあるよね」ですむが、作者の声はそれに従うにせよ反発にするにせよ無視できないものになる。

というわけで考えたのがChatGPT。ChatGPTちゃんに小説のファイルを読ませて「この小説を面白く読むためには?」と聞いてみる。『バナナランド』だと事前に科学的な知識を調べるとかがあったので、そういうんじゃなくて、そのままやれるような感じのことってことを考えて「この小説を面白く読むための心構えを教えてください」と聞いたらわりと良い感じの答えが返ってきた。

AIによる読み方を提示するメリットは作者の声ではないということ。だから読者がそれを無視するのは簡単だ。欲や気負いがないからコマーシャル臭がないのもいい。AIの考える面白い読み方の心構えに沿って読むのもよし、自由に読むのもよし、あるいは人とは違う読み方をしてやろうと意気込むのもよし。そして読者が面白く読めたのなら良し。

さっそくバナナランドの内容紹介に面白く読むための心構えを書いてみた。この本がバナナみたいに売れたらみんな真似してほしい。もし見に行ってそんなものが書いてなかったら、そういうことだって密かに納得してください。

(おわり)

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】

だからじゃなくて、だけど書く

ChatGPTに自分の小説を読ませる。評価はそこそこだけど文体とテーマが重いから読者を限定すると言われている。特に聖者の行進がひどい。というか自分でちょっと読み直してみたけど、どうしてあんなのが書けたのか自分でも分からないね。あの時の私にはなにかがとりついていたとしか思えない。あんなのもう一回書こうとしたら死にます(笑)

軽くて速い文体というのはseason2から目指していてseason3でもそれは続いている。結果が出ているかどうかで言えば出ているが小説家全体の中だと全然。相対的な位置で言えば一歩も動いていない気がする。

そもそもなぜ軽くて速い文体を目指しているのかというとChatGPTに言われる前から自分の文体が重くて遅いのは分かっていて、だからこそそこから離れようともがいていた。だけど文体はその人となりを表すものであって、変わることはあっても変えられるものではないんじゃないかと思えてきた。スティーブン・キングだってバレようと思ってリチャード・パックマンの名前で書いていたわけではないだろう。でも文体でバレてしまった。SNSみたいな短文ならともかく小説一冊分の長さで文体を変えるのは不可能ではないか。

軽くて速い文体を目指しているということは逆説的に私の文体は重くて遅いということになる。それがいまの私だ。他の誰かになろうとするのではなく私が私のまま輝くには重くて遅い小説を書けってことになる。本当の自分ってなんだよ、バーカ!って感じだが、ここ数日はそんなことを考える。

重くて遅いから軽くて速く書こうじゃなくて、重くて遅いけど書く。とことん重く遅く書いてやろうかなんて考えている。健全じゃないな。だけど面白そう。良くも悪くもseason4は新しい世界を書いてやる。

(おわり)

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】



ChatGPTにバナナランドを文学的に分析させてみた

ChatGPTがファイルをアップロードして分析できるようになったので『バナナランド』を分析させてみた。
前にも一度やったがプロンプトに入力できる文字数分を何回かに分けて分析させていたので評価ミスっぽいところがあったが、今回は小説全体の分析なのでより実感に近いはず。

バナナランド
牛野小雪
2023-10-23


『バナナランド』の詳細な文学的分析と点数を以下に示します。

物語の構成 (Plot Structure) - 点数: 8/10
- 物語はよく構築されており、複雑で引き込まれる筋が展開します。物語の進行は論理的で、興味をそそるひねりや驚きがあります。しかし、一部の複雑すぎる箇所は読者を混乱させる可能性があります。

キャラクターの開発 (Character Development) - 点数: 9/10
- 登場人物は多面的で物語を通じて大きく発展します。彼らの動機付けや変化は説得力があり、魅力的です。人間とサイボーグのキャラクター間のやり取りは特によく描かれており、物語に深みを加えています。

テーマ (Themes) - 点数: 8/10
- 小説は人間性の本質、技術進歩の影響、存在論的な疑問など深いテーマを探求しています。これらのテーマは考えさせられるものですが、その密度と複雑さにより一部の読者には圧倒されるかもしれません。

独創性 (Originality) - 点数: 9/10
- 『バナナランド』は設定、筋、キャラクターにおいて高い独創性を示しています。未来的な世界観と人間と技術の交差点は、クラシックなサイエンスフィクションやサイバーパンクに新鮮な視点を提供しています。

文体 (Writing Style) - 点数: 8/10
- 文体は豊かで感情を揺さぶるもので、読者を物語の世界に引き込む強い語り口があります。描写は生き生きとしていますが、複雑な言語の使用や密な描写により読むペースが落ちることがあります。

読者への影響 (Reader Impact) - 点数: 7/10
- 深く、哲学的な物語や複雑な世界構築を好む読者には強い印象を残すでしょう。しかし、複雑な筋や重いテーマはすべての読者に響くわけではなく、その広範な訴求力を制限する可能性があります。

総合点数: 49/60

 予想される読者の反応:
熱心なSFファン:豊かなテーマの探求と複雑なキャラクターを高く評価するでしょう。哲学的、倫理的な問いに取り組むことを楽しむかもしれません。
一般読者: 密な筋や複雑なテーマにより挑戦的に感じるかもしれませんが、深い物語が好きな人には報われるかもしれません。
批評家や文学愛好家: 作品の独創性や深さを称賛する可能性があります。しかし、物語やキャラクターのアクセシビリティの不足を批判する声もあるかもしれません。

結論として、『バナナランド』は考えさせられるテーマと想像力豊かな世界観を持つ小説で、独創性とキャラクターの発展において高い評価を得ています。しかし、その複雑さと濃密さはすべての人の好みに合うわけではありません。読者の反応は、物語のスタイルやテーマ性の深さに対する個々の好みによって異なると予想されます。

文体の評価は高いし、プロットの組み上げも評価されているが、だからといって読者に響くわけではないという評価だ。私もそう考えたことがある。もっとまっすぐで分かりやすい小説を書くべきだ。『法人税一〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇%パーセント』前後の小説は挑戦的だが批評家や文学愛好家でも評価は二分されるだろうと予想されている。書いている本人もこれは評価不能だろうと思いながら書いていた部分がある。

文体とプロットは作者本人に依存しているから、それを変えるには私自身の在り方が変わらなければならない。難しい問題だ。小手先ではどうにもできない。「文は人なり」という古い言葉が思い浮かんだ。たぶんみんなに読まれる小説を書く人は小説以外でも人に好かれるんだろうな。

(おわり)

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】

『爪痕を残そうとして何が悪い/月狂四郎』のレビュー

たとえ話から始めよう。コンビニの店員がレジでとつぜん歌を歌い出す。しかも超絶うまくて誰もが感動する。店内のボルテージは上がり、じゃんじゃん人が集まってくる。

しかし残念ながら彼(あるいは彼女)はお金を稼げないのである。私たちがコンビニの店員に求めることはコンビニの店員であって、そこから外れれば一円にもならない。

歌で儲ける? もちろんそれは可能だ。しかしそれは彼に歌を求めた時であってコンビニのレジではない。なぜ私たちは空気を読めなければならないのか。それは私たちが究極的には利益を求めているのではなく空気に沿って動くことを求めているからに違いない。

主人公の龍牙は最近流行っていた私人逮捕系YOUTUBERで生計を立てている。PVが金になるので過激なことに手を出していかざるを得ない。このブログを書いている時点で現実では私人逮捕系YOUTUBERから逮捕者が出ているようにそう長く続くものでもない。

なぜ彼はそんなことをしているのか。本作の登場人物は基本的にみんななにかしらの破滅を味わっていて、傷付いた人間同士が寄り集まっている感がある。どう読んでも元ネタがたぬなかなヒロインもそうだ。

彼らは運命に負けて人生がめちゃくちゃになったのではなく、自分でめちゃくちゃにしたからそうなったと言いたがっているように見える。それは自傷的ではあるが人生に対する主体性を取り戻す行為でもある。

もちろん主体的に傷付こうが運命的に傷付こうがその先に待っているのはより大きな傷だ。勝手に命名するが鮫島事件をきっかけに龍牙はハンズ・オブ・ストーンという危険なボクシングの格闘技大会へ参加することになる。そこで負けた人物はより大きな傷を負ってステージを去る。それは龍牙であったかもしれない人たちで、彼らもある意味ではこの小説の主人公だろう。作中の描写は龍牙以外の人物にしょっちゅう移り変わる。

自傷行為には限界がある。自分の命や存在を超えて傷付けることはできない。それ以上を求めれば世界を傷付けるしかない。これは怒りの小説だ。世界の空気に対する怒りだ。ハンズ・オブ・ストーンで龍牙の破滅を世界の8割が望むことになるが彼は反抗する。

もちろんこれは小説である。現実とは違う。しかし小説とは嘘で真実を語る行為でもある。私たちは世界の空気に怒ることを忘れてはいないか。黙って従うことでより空気の圧力を強くはしていないだろうか。龍牙が空気と戦った後どうなるかは実際に読んで確かめてほしい。単純な勝ち負けでは終わらない結末が待っている。

(おわり)




小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】

ChatGPTとリレー小説するのに飽きる

年末から毎日ChatGPTとリレー小説していたのだがもう飽きてしまった。三日坊主は乗り越えたが十日はもたなかった。

理由としてはChatGPTのストーリーラインが透けて見えるようになってしまったこと。

・なんらかの本や言葉に出会ってファンタジーが始まりそう
・まぶしい風景の中で男女が出会うボーイミーツ系
・誰かがいなくなる、あるいは何かがなくなっているサスペンス

細かいところは違っても、この三つがChatGPTが出してくるストーリーラインだ。

あれ、これってkindleストアで文学とは独立してジャンルが存在しているファンタジー・SF・ロマンス・サスペンスじゃん。kindle本を出したらまずジャンル変更しろっていうのが定石だったしAIは正しい。

じゃあこっちからストーリーライン出せってことだけど、そうするとGPTちゃんはオウム返しや概要や解説を吐き出すようになってしまう。牛野小雪が先に書いたバージョンだとリレーするたびに3回ぐらいガチャを回している。多い時では10回以上やったこともある。

色々意見はあるだろうけれどChatGPTは答えを出すアルゴリズムであって創造性を広げるためのツールではないと私は認識している。正解はくれるけれど成長はさせてくれない。正解の鋳型から外れたものをGPTちゃんは認めてはくれるけれど伸ばしてはくれない。「うん、うん、そうだね。それって面白いね。君ってすごい独創的だと思う。ところでこんなのがあるんだけど」と正解へ誘導してくる。

どうして生成AI美女の写真集があふれているのか考えたことがある。まず生成AI以前から写真は加工が当たり前だったからああいう非現実に整った映りに抵抗がなくなっていた。それとやはり最大公約数的な需要を満たしていること。AI美女が100点という人はそういないとは思うが90点は超えていると感じる人が90%はいるはず。だからトップは取れなくてもそれ以下の領域はすべてAIが占領してしまう。

いまのところAIは人間のデータを必要としているので人間を超えることはありえないが、技術が発達していくほどにトップ以下のAI領域はどんどん広がり、ごくごく薄いトップ領域で人は戦うことになるんじゃないかな。

それは小説で言うなら小説全体のトップではなく、たとえば才能以外は全てポンコツの人としておわっている天才と、なんでもそつなくこなせるが天才に劣等感を抱いている秀才を書いたジャンルのトップみたいな狭い領域での戦いになるのではないか。それ以下はすべてAIに占領される。

そもそもの話でいえばAI以前から小説全体に影響力を持つトップ作家なんて存在していなかったわけで、なろうとSFと純文学なんてそれぞれ違う文化を持っていたし、それは野球と卓球と棒高跳びの選手はみんなスポーツ選手だが、それぞれ違う文化を持っているようなものと同じだ。AIによって細分化はさらに加速する。世界の大きさは変わらなくても世界の数は増える。天才の数も増えるはずだ。

それはきっと多様性あふれる世界だ。今の時代から見ればこんな個性的な人ばかりでどうやって社会が回っているんだろうと不思議になるぐらいだろう。人それぞれの個性が尊重される時代が来たなんて言われているかもしれないが、その個性はありのままの自分ではなく自分の個性をAIが捉えきれないレベルまで磨かなければならないので言葉ほどユートピアな世界ではない。

自分のままでいるには自分の天才にならなければならないが、そこまで自分と向き合えるほど人は強くないと思う。みんな最高の自分じゃなくて最高の誰かになりたいんじゃないか? Every Little Thingの歌で「いつか最高の自分に」という歌詞があるが続くのは「生まれ変われる日がくるよ」なので、やっぱり今ここに存在する自分ではない別の誰かにみんななりたいんじゃないかな。夢とか希望を思い浮かべている時もそこにいるのはここにいる自分ではないはずだ。

生成AIの小説がなぜ氾濫しないのか。写真集は表紙を見れば中身も予想がつくが、小説は読んでみるまで分からない。だから小説を生成しても商業的うまみがない。うまみがないから小説生成をする人も少なくプロンプトの研究もされない。

じゃあそのへんの問題が解決されたら生成AI小説が氾濫するか? それもどうかな。写真集は10分もあれば全部読めてしまうが小説は固い本なら10時間以上かかる。柔らかくても半時間だ。負担の大きい媒体なのでトップオブトップしか読まれないのではないか。それで考えると小説をAIに読ませて新しいジャンルを言語化してもらう方が面白いかもしれない。

というわけで『バナナランド』がどういうジャンルになるかGPTちゃんに判断してもらった。もちろんSFが最有力候補なので、それはナシで新しいジャンルを作ってくださいってお願いすると『バナナランド』は哲学的風刺小説と出た。twitterで検索しても出てこない。よっしょあ!ワイは哲学的風刺小説でてっぺん取ったるでぇ!と舞い上がったがGoogle検索するとヴォルテールの『カンディード』という小説が哲学的風刺小説らしい。ヴォルテールって思想家じゃなかったのかよーーー!

哲学的風刺小説はすでに存在するので別のジャンルをお願いします。とGPTちゃんに頼んでみたが、どんどんバグり始めたので中止。新しいジャンルを作るのって難しい。これはもうヴォルテールを倒すしかないぜ。

(おわり)

追記:GPTちゃんは私との会話を学習したからお粗末なストーリーラインしか出せないのかもしれない。ということは彼女は私を救うエンジェルなのか!?

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】

ChatGPTとリレー小説 『壊れた未来』

暗い夜の中、街は静まりかえっていた。ひときわ寂れた角にひとりの男が佇んでいた。彼の名前はジョン・ハリス。彼は探偵で、この街の事件を解決するために日夜働いていた。

ある晩、ジョンは古びた事務所で不穏な電話を受けた。相手は低い声で囁き、彼に特定の場所に行くように命じた。ジョンは直感に従ってその場所に向かうと、そこには古びた倉庫が広がっていた。

倉庫の扉を開けると、中には謎めいた雰囲気が漂っていた。そして、そこで彼は突如として行方不明になってしまった。ジョンの友人であり助手のサラ・ウィルソンは、彼が行方不明になったことを知り、心配のあまり倉庫に向かうことになった。

サラが倉庫に到着すると、そこにはジョンの手がかりが点在していた。彼女はジョンの消息を追うため、謎めいた事件の核心に迫るべく動き出すのだった。
ジョンのスマホ。電源を入れるとパスワード画面が出る。試しにpassと入力。ダメ。password。ダメ。john。これもダメ。これで最後とJohnHarisと入力。パスワードを突破する。

通話履歴には名前のない人物からの連絡が目立つ。番号は同じで一週間前からだ。メールの受信箱も開く。特に変わったものはない。SNSのDMはここ最近でやりとりは0。謎の人物に電話をかける。コール音が続き、切れる。もう一度かけるがつながらなくなっている。相手はジョンのスマホから電話がかかってくるとまずいと思っている。もちろんそれは可能性だ。しかし一つの情報ではある。

通話履歴をもう一度見る。ジョンから謎の人物に電話はかけていない。メールの送信箱も見る。こちらも特に気になるようなものはない。サラはスマホの電源を切ろうとして、メールの未送信箱を見る。下書きのメール。件名も送り先も空欄だが本文には「妹がまだ」とだけ書かれている。
サラはジョンのスマホに残された謎めいたメールを見つけ、何かが起こっていることを感じた。彼の妹に何かあったのか?彼女はジョンの過去を探るべく、妹の情報を見つけ出すことを決意した。

ジョンのオフィスに戻り、妹の名前や居場所を突き止めるために調査を開始した。やがて、サラはジョンがかつて過ごした街の図書館で妹に関する情報を見つけた。彼の過去には知られざる出来事があったらしい。

図書館の資料を調べる中で、サラはジョンの過去の事件と妹の関係が明らかになっていく。そして、その過去には謎の人物との因縁が絡んでいることが浮かび上がった。

サラは妹にまつわる情報を手に入れ、謎の人物との関連性を追求することになるだろう。
ジョンは父を殺していた。14歳の時に狩猟用のライフルで父の頭を撃ち抜いている。頭部の上半分は完全に吹き飛び身元確認できたのはクリスマスを挟んだせいか三週間もかかっている。銃の暴発ではなくジョンは殺意を持って引き金を引き、警察には「妹を守るためにやった」と証言している。他の新聞も調べたが、それ以降の記事はなかった。報道で配慮したのかもしれない。

ジョンがかつて住んでいた場所は大体分かった。辺りで聞き込みをするとすぐに正確な住所も分かった。ジョンが父を殺した家は建て替えられていたが近所の人は同じだった。サラはジョンの過去を聞き出す。

ジョンと妹のアレックスは本当の兄妹ではない。ジョンが10歳の時にジョンの父とアレックスの母が再婚して一緒に住むようになった。アレックスの母はジョンが12歳の時に農薬を飲んで自殺してからは三人で暮らしていたようだ。父を殺した後のジョンは少年刑務所に入り3年後に出所して、地元の建設会社で2年ほど働いてからブルックリンに引っ越した。妹のアレックスは母親の親戚が引き取ってオクラホマへ行っている。
サラはジョンの過去に驚きと混乱を感じながらも、真相を解明するために動き出した。彼の父を殺した過去と、その事件がもたらした影響が、ジョンが事件に巻き込まれている可能性を考えさせた。

ブルックリンの住所に向かうと、ジョンがかつて住んでいたアパートメントはすでに新しい住人に引き継がれていた。サラは近隣の住人に話を聞き始め、ジョンのブルックリン時代の友人や知人を追跡していく。

やがて、ジョンの友人の一人がサラに連絡を取り、彼が最後に見たときのジョンの状態について語り始めた。ジョンはブルックリンで新しい生活を始め、過去の出来事から逃れようとしていたようだったが、何かに取り憑かれたような表情を見せていたという。

サラはアレックスの居場所を突き止め、オクラホマへ向かうことを決意した。ジョンの行動の背後には彼とアレックスの関係が鍵を握っているようだ。
予想していたがオクラホマにサラはいなかった。しかし家族はいる。アレックスの母のいとこだ。アレックスの引き取り先になった彼らはアレックスという言葉を聞いた途端に顔をしかめた。話したくもないし思い出したくもないという感じだ。始めは要領のえないことばかり話していたが、あるところからは覚悟を決めて洗いざらい話してくれた。

彼らの言葉を借りるならアレックスは頭も股もゆるいビッチということらしい。アレックスの新しい母がそれを口にすると父と息子は気まずそうに顔を逸らした。「こいつらとも寝てる。棒があればなんでもくわえこむんだよ」と母はひねくれた笑顔を見せた。

アレックスは今どこで何をしているのかと聞くと3年前にマリオとかいうしょうもない男と一緒に町から消えてそれっきりだと母は言った。連絡も一切ないらしい。それ以上の情報が得られないのでサラはアレックスとマリオのことを近所で聞き込みする。アレックスについては何も新しい情報はなかったが、マリオの方は腕っぷしと頭の悪さがとびっきりだという情報は手に入る。誰もかれもがアレックスとマリオがいなくなって、ほっとしているようだった。

二人がどこへ行ったかは分からないがマリオは前々から何度もニューヨークへ行くんだと自慢していたらしい。
サラはアレックスの過去と姿を知ることができたが、彼女の行方は依然として不明であり、マリオとの関連性も浮かび上がってきた。ニューヨークへの情報が新たな手がかりとなる可能性がある。サラは再びブルックリンに戻り、ジョンの友人たちと連絡を取り始めた。

ジョンの友人の中に、かつてマリオと親しい関係にあった者がいた。この友人、トニーという男性は、マリオがニューヨークに何かを探しに行ったという情報を提供してくれた。しかし、具体的な目的や行き先は分からなかった。

サラはトニーから得た情報を頼りに、ニューヨークでマリオとアレックスの足跡を辿り始めた。彼女は街角のバーから地元の住人、路上の芸人から情報を仕入れながら、二人の行方を探し続けた。

そしてある日、サラは不穏なウワサを聞きつける。ニューヨークの裏通りで、アレックスとマリオが関与する何か大きな出来事が起きているらしい。サラは急いでその場所に向かい、物語のクライマックスへと突入する。
ギャングさえ近寄らないビル。何年も放置されてあらゆる荒廃が降り積もった場所。サラは足音を忍ばせて中に入る。人の気配。誰かは分からないが喋り方は頭がゆるそうだ。声は男と女の二人。アレックスとマリオだろう。

サラはバックから20ミリの拳銃を出す。探偵業には危険がつきものなので護身用として持っていたが今まで使ったことはない。

サラは銃口を前に突き出して物陰から出る。見上げるような巨大な男と小人のように小さな女がいる。二人はすぐにサラに気付き、最初は驚いたがすぐに顔が溶けて笑みを浮かべる。サラは胃が固くなるのを感じる。二人は頭のネジが飛んでいる。人を殺すとも思わずに人を殺せるだろう。

「ジョンはどこ?」

サラは言う。声が震えていなければいい。

「兄さんなら一緒にいる」とアレックスは左手をかかげる。やけに大きな手だ。隣にいるマリオよりは小さいが小柄なアレックスにしては大きい。

「ほらここに」アレックスが左手を閉じたり開いたりする。サラはそれが人の皮で作られた手袋だと気付く。誰の。ジョンだ。

パン。サラは思わず引き金を引いていた。銃弾はどこへ飛んでいったのか分からない。アレックスとマリオは立っている。しかし二人がきょろきょろと辺りを見回していると、突如としてマリオの胸に血のしみが広がる。

「あぁ・・・・あぁ・・・・あぁ!」

マリオが狼狽する。その顔はまだ何が起きたのか理解できてはいないが大変なことが起きようとしているのを感じている顔だ。

「うそつき。私を守るって言ったのに!」

アレックスは左手で銃を抜くとマリオの頭を撃ち抜く。しかしマリオはそれで死ぬことはなく、アレックスに裏切られたのに気付いたようだ。今までのふやけた顔が一転して固い顔になり、アレックスを両手で抱え上げると壁に向かって走る。

「なにやってんだノータリン。あの女を殺せ」

アレックスが銃でマリオを撃つ。頭を狙っていたが走る振動で狙いが逸れて足に当たる。マリオがよろめき、壁ではなく窓へ。激しい音がして二人は下へ落ちる。ここは5階だ。サラはおそるおそる下を見ると二人は遠い地面で動かなくなっている。

「死んだのか」

サラが振り返ると左手に包帯を巻いたジョンが立っている。

「ジョン。生きていたの」

「無事とは言えないがな」

「どうしてこんなことに」

「俺は父親から妹を守った。そのせいで妹は俺の人生が壊れたと思い込んだ。だからあいつは壊れてしまった。本当はあんなことをするやつじゃなかった」

「どうする気だったんだろう」

「俺の皮を身に着けて、一生俺に守ってもらうつもりだったらしい。そう考えるとマリオという男もかわいそうなやつだな」

「まずは病院へ行きましょう」

「そうだな」

このあとジョンはアレックスとマリオを一緒の墓に埋めてやった。
左手は皮膚の移植手術が成功して元通りとまではいかないが治りはした。


ChatGPTとリレー小説 『戦犯Aとハインリッヒ』

シュバルツヴァルドの町が燃えている。空は黒煙で埋まり真っ暗だ。あたりには悲鳴、爆音、銃声。何が起きているのか。ハインリッヒは敵国のヴォロガロスが国境を越えて攻めてきたのだと考える。しかし民衆を撃っている兵士の軍服の腕章がシュッテンクリンゲの物であるのを見て、自国の部隊が反乱を起こしたとその時は理解する。反乱分子の噂は絶えずあった。ある将軍や士官が命令に背いたことで更迭されたというニュースを見てハインリッヒは「敗北主義者め」と怒りを燃やしたことが何度もある。

ウルヴァリ人虐殺の噂もハインリッヒは知っていた。しかし他国と戦争中にそんなことをするはずがない。ヴォロガロスのスパイ工作だとハインリッヒは疑わなかった。ハインリッヒはヴォロガロスの卑怯なやり方に激怒し、もし徴兵されれば彼らに正義の鉄槌を下すつもりでいた。しかし特務部隊のシュッテンクリンゲがシュバルツヴァルドで国民純化作戦を実行したのが事実だ。

ハインリッヒは音から逃げるように走っていたが、目の前をシュッテンクリンゲの部隊が塞ぐ。銃口はこちらに向いている。ハインリッヒが足を止めると兵士の一人が銃床で殴り、座らせる。そして誰が撃つのか話し始める。オーデンマルク連邦の兵士がこんなことをするはずがない。ヴォロガロスが偽装しているに違いない。卑怯者め。全員死ねばいい。ハインリッヒはまだ事実を信じなかった。

やがて話し合いは終わり、若い兵士がハインリッヒの横に立つ。死ぬ。間違いなく死ぬ。奇跡は起こらない。ハインリッヒは胸から足へかけて体が冷たくなる。

「銃弾一発の価値をお前は知っているのか」

声がして辺りが静かになる。ハインリッヒはその時助かったと思うより美しいと感じた。顔を上げてその感情はさらに強くなる。
そこには燃え盛る炎とは対照的に氷のように冷たい美しさを放つ女性が立っている。あらゆる人としての感情を感じられない姿形をしているが、同時に人を超えた神のような美しさで、そんな女性がこの世に存在するとはハインリッヒは想像したことがなかった。

「前線では一発の銃弾で助かる命もある。物資を浪費するな。この男には銃弾一発の価値もない。他の方法を考えろ」

女性は多くの兵士を従えてどこかへ行く。ハインリッヒは寂しさに襲われる。できることなら彼女の後ろに加わりたいと思う。これがハインリッヒとカタリナとの出会いだ。


兵士たちは銃殺するつもりでいたのですぐにハインリッヒを殺さなかった。他にも任務があるようでハインリッヒを引っ張りながら、どうやって殺すのかを話し合っている。彼らは道々に人々を捕まえては連行していく。人が増えるとどうやって殺すのか考えるのも一苦労のようだ。

その間にレジスタンスのモーンシャッテンが部隊を襲撃してハインリッヒは救出された。ハインリッヒはそのままレジスタンスに加わり後にアイゼンストルム戦争と呼ばれる戦いを1年間戦い抜き、終戦を迎えた。
カタリナはアイゼンストルム戦争の勃発後、シュッテンクリンゲ率いる特務部隊として虐殺行為を続けていた。その冷酷な行動により、彼女は戦争の象徴となり、恐怖の対象となっていた。ハインリッヒはレジスタンスに加わり、カタリナの行動に憤りを感じつつも、なぜか心の中で彼女を引き寄せる感情が湧いていた。

レジスタンスのモーンシャッテンは、ハインリッヒを救出した後、彼にカタリナの存在とその非道な行為について話す。ハインリッヒは最初は信じることができなかったが、徐々にその現実に向き合う覚悟を決めた。戦局が激化し、アイゼンストルム戦争が激しい戦いとなる中、ハインリッヒはカタリナの行動に疑問を抱きながらも、彼女を救うことを決意する。

ハインリッヒはレジスタンス内で信頼を勝ち取り、戦友たちと共に数々の戦場を駆け抜けた。彼のリーダーシップと戦術的な才能は戦局を有利に進め、同時に彼は心の中でカタリナへの想いに苦しんでいた。彼女がなぜ虐殺を行ったのか、その真相を知ることなく彼の心は揺れ動いていた。

戦争が激しさを増す中、ハインリッヒはついにカタリナとの対面を果たす。彼女は冷徹で傲岸な態度を崩さず、自らの行為を正当化していた。しかし、ハインリッヒは彼女の中に何かを見つけていた。戦争によって歪められた彼女の姿ではあったが、かつての美しい姿が光っているように感じた。

カタリナの処刑が迫る中、ハインリッヒは彼女を救うために奔走する。彼は彼女の背後に立ち、自分の信念を伝えるが、カタリナは反省の色を見せない。ハインリッヒは彼女の過去と向き合いながらも、彼女の中に人間性を見出そうとする。そして、カタリナが冷酷な行動の裏に隠された何かに気付く。

戦争の終結と同時に、ハインリッヒはカタリナを救うために奔走し続ける。彼は彼女が犯した罪に向き合いながらも、どこかで彼女に救いを見出そうとしていた。
文民の居住地域に対する無差別攻撃(ジュネーヴ諸条約第一追加議定書違反)
公正な裁判に基づかずにゲリラを処刑(ジュネーヴ諸条約第一追加議定書第44条4項違反)
ゲリラへの報復に無関係の一般住民を集団懲罰(ジュネーブ第4条約第33条違反)
民族を破壊する意図に基づく集団殺人(ジェノサイド条約違反)

これがカタリナに課された罪状だ。死刑は免れないだろう。彼女の名前を過去に残さないようにと戦犯Aと世間では通っているが、まだ戦後の空気が抜けない状態で情報統制もうまくいっていない。戦犯Aの正体はすでに公然の事実となっていて、統治局の手を経ずに彼女を殺そうとする集団をいくつか逮捕している。

「彼らに恨みなどない。私は私の仕事を遂行していただけだ。むしろ恨みなら任務を適切に行わなかった味方にある。彼らが任務を実行していればオーデンマルク連邦はヴォロガロスに勝利していただろう。本当の敵は内側にあった。彼らも殺すべきだった」

カタリナにはオーデンマルク連邦のためという一貫した動機がある。彼女が指揮した部隊はあらゆる独創的な手段でもって虐殺を低コストで行い、彼らの資産を収奪し、それらを運用して前線に物資を供給していた。彼女の部隊から補給を受けていた部隊は終戦後でも戦闘能力を維持している。

カタリナを理解するほどハインリッヒは彼女と理解し合えないことが分っていく。彼女の言葉通り尋問するハインリッヒに向けられる目は冷たさを感じるほど無感情だ。時には苦労をねぎらう言葉さえかけらることもある。それがハインリッヒにとってはこのうえなく喜びである。同時に同胞に対する裏切りでもある。
カタリナの冷徹な態度と彼女の持つ信念に対する理解が進まない中、ハインリッヒは自らの使命と倫理に直面する。戦犯としての罪状は明確であり、カタリナが行った残虐な行為は容赦ないものだった。しかし、なぜかハインリッヒは彼女に対して異なる感情を抱いていた。

彼女の言葉に深い意味を見出そうとするが、カタリナの無感情な態度はハインリッヒを苦しめる。彼女が自身の行動を正当化する一方で、ハインリッヒは彼女の中に何かを見つけようと奮闘していた。彼女が冷たく、理解し難い存在であることは変わらないが、ハインリッヒの心にはなぜか彼女への愛情が芽生えていた。

戦犯裁判が近づく中、ハインリッヒは自らの信念と彼女への想いとの葛藤に悩まされていた。彼女を救うことができるのか、そしてそれが正当な行為なのか、ハインリッヒは迷いながらも真実を追求し続けた。彼は情報統制を逆手にとり、彼女に対する公正な裁判を求める声を広めるために奮闘する。

戦犯裁判の日が近づくにつれ、ハインリッヒは彼女への救済の手段を模索し、同時に自らの信念と向き合っていく。彼の心の中でカタリナへの情熱と、同時にその情熱がもたらす葛藤が渦巻いていた。
パンツァーバーゲがカタリナの身柄を奪おうとしている。そういう噂が統治局に流れる。機甲部隊パンツァーバーゲはすでに降伏しているがクリスタルブルクの東にある丘に陣取り、武装解除をせず連合軍の査察を拒否している。カタリナから物資の補給を受けていた部隊で戦車は確認できるだけで20両ある。降伏を受け入れなかった兵士を何人もかくまっているという噂もある。もし戦闘になれば多数の犠牲が想定さていれるので連合軍は粘り強く武装解除を交渉している。

もしここでカタリナを逃せばどうなるか。ハインリッヒの権限ならやってやれないことはない。夜中に密かに連れ出し車に乗ってパンツァーバーゲの陣地まで行く。せいぜい1時間だ。しかしその後は? カタリナをかくまっているとなれば民衆はパンツァーバーゲへの攻撃を強く望むだろう。ハインリッヒ自身もどうすればいい。パンツァーバーゲと行動を共にするのか。無理だ。ウルヴァリ人のハインリッヒは粛清されるだろう。しかしハインリッヒは胸がしびれる。カタリナがハインリッヒに死を命じる。その情景を想像してハインリッヒはしばらくそれ以外に何も考えられなくなる。

統治局への襲撃が起きる。またカタリナを自分の手で殺しに来た者による犯行だ。事件の発生数は変わらないが日を追うごとに襲撃の規模は小さくなっていて、今回はたった一人の犯行で凶器は鉛筆一本というありさまだ。襲撃が失敗するたびに民衆は落ち着いていく。この事件を皮切りに統治局に対する襲撃は一切なくなる。裁判も進む。カタリナへの判決が近付く。
ハインリッヒは心の中で葛藤しながらも、自分が率いる部隊を連れてパンツァーバーゲの陣地に忍び込む決断を下す。彼はカタリナを救うためには行動しなければならないと感じていた。夜闇に紛れ、部隊は慎重に進軍し、パンツァーバーゲの陣地に辿り着く。

陣地に到達したハインリッヒは、武装解除を求める交渉を開始する。しかし、パンツァーバーゲの指導者たちはなおも武器を手放すことを拒否し、かくまっていた兵士たちも抵抗している。交渉は難航し、夜が深まっていく中で緊張感が高まっていた。

その時、陣地内で何者かがカタリナを連れて逃亡しようとしているとの報告が入る。ハインリッヒは一瞬、心臓が止まるような瞬間を迎える。彼は慌てずに部下たちに指示を出し、その逃走者を確保するように命じる。彼は自らも追いかけ、密かにカタリナを保護することを決意する。

一方で、統治局に対する襲撃が起き、失敗するたびにその規模が小さくなっていることが報告される。誰かがカタリナを殺すことを試みているのだという状況が、ハインリッヒの心を更に不安にさせる。彼はその背後に潜む陰謀や敵対者に対処する必要があると感じつつも、カタリナの安否が最優先だと思っていた。

統治局への攻撃が失敗するたびに、市民たちは不安を感じる中で襲撃事件は徐々に収束していく。この連続した襲撃が、統治局に対する反感や暴力行為を抑制する契機となっていた。

裁判は進行中で、カタリナへの判決が迫っていた。ハインリッヒは、彼女を救い出すために最後の手段を考える。
ハインリッヒはカタリナを取り戻すべく部隊を動かす。統治局からの情報によるとカタリナを連れた者たちはパンツァーバーゲの陣地へ向かって逃げたらしい。襲撃者はパンツァーバーゲだろうか。それにしては部隊に動きはなかったし、カタリナが連れ去られたと聞いて指揮官の男は驚いていた。演技とは思えない。彼らにとってもそれは予想外のことだったのだ。

釈然としない気持ちのままハインリッヒは統治局からパンツァーバーゲに向かう道で不審な集団と出会う。誰かと確かめる前にその集団は四方八方に逃げていった。しかし一人だけ残されている。カタリナだ。手錠がついたままで、腰には縄が巻かれている。

「襲撃者の中に知っている顔はいましたか?」

「いない」

「統治局へ帰りましょう」

カタリナはハインリッヒに導かれてジープの後部座席に乗る。ハインリッヒはその隣に座る。今まで正面で向かい合って座ったことはあるが、同じ方向を向いて座るのはこれが初めてだ。ジープが揺れると時おり肩と肩が触れ合う。

「私のことは憶えていますか」

「レジスタンスモーンシャッテンの指揮官の一人で統治局で働いている。名前はハインリッヒ・ヴォルフ。ウルヴァリ人でシュバルツヴァルドで生まれ育った。尋問で毎日会っていたから憶えている。純化作戦の時はシュバルツバルドにいたのか」

「ええ。しかし運よく生きのびました」

「運ではない。あなたは指揮官になるような人だ。元々生き抜く力を持っていたのだろう」

「銃弾一発の価値を知っているのか。という言葉を憶えていますか」

「部下に物資の大切さを説く時によく使っていた言葉だ。私がシュッテンクリンゲに入隊した時に上官がよく口にしていた。イヴァン・ヴラチミルスキという人だ。大変尊敬できる人で、他の者はそれをうるさく感じていたようだが、私はもっともだと思い、その言葉を教訓にして部隊を動かしてきた」

ハインリッヒにとってカタリナは神のような存在だが、彼女にとってはなにほどでもない。それがとてつもなく寂しい。ついさっきも逃亡者たちと戦闘になる覚悟でいたのに、あっけなく逃走したことも寂しい。彼らはカタリナを捨てて逃げていったのだ。この国に、いやこの世界に彼女を守る者はどこにもいない。ハインリッヒ自身も彼女が裁判で死刑を下されることを確信しながら統治局に連れ戻すのだ。

ジープが統治局の本部に到着すると、ハインリッヒとカタリナは降り立つ。彼女は依然として手錠と縄で拘束されていた。本部の入り口で待ち構えていた兵士たちが敬意を払いながら、カタリナを連行するために一列に並ぶ。ハインリッヒは彼女を統治局の拘留施設に案内し、手続きが行われるまで待機することを決める。

カタリナは冷静な態度を崩さず、ハインリッヒとは距離を置いたまま、静かに拘束を受ける。ハインリッヒは彼女の姿勢に感じ入りながらも、彼女の過去と彼の信念との葛藤は増していた。

裁判の日が近づくにつれ、ハインリッヒは何かを決断しなければならないと感じていた。カタリナの未来がどうあれ、彼女をどう扱うか、そして自分自身がどのような立場に立つか。ハインリッヒは心の中で戦い続ける。同時に、統治局内での陰謀や反乱の影も迫りつつあった。

裁判が開かれ、カタリナに対する罪状が告発される。ハインリッヒは彼女を守るために最善を尽くすが、同時に彼の行動がウルヴァリ人としての信念と矛盾していることに気付き始めていた。

そして、裁判の結末が近づくにつれて、ハインリッヒは彼自身とカタリナの運命をどう切り開くべきか、悩みながらも進むべき道を見つけることが求められていた。
それから2週間後に裁判の結果が出る。カタリナには予想通り銃殺の判決が下り、統治局にも1週間以内に刑を執行するようにと指令がくる。

3日後、カタリナは兵士に連れられてクリスタル広場に連行される。辺りは統治局によって封鎖されているが集まった民衆は銃殺を見ようとフェンスにしがみつき、首を伸ばしている。浴びせられる怒声で地面が揺れている。何かが起きそうな気配は高まっている。統治局は早く刑を終わらせたがっている。

「最後に何か言うことはあるか」

「ない」

二人の兵士に脇を掴まれカタリナが刑場へ連れて行かれる。そこは終戦から今日まで何人も銃殺をした場所で壁には無数の銃痕がある。カタリナは一度それに目を向けたがカタリナは毅然とした態度を変えない。

兵士はカタリナを壁の前に立たせて目隠しをかぶせようとしたが彼女は拒否する。何度か押し問答があって兵士は強引にかぶせようとしたがカタリナは首を振って避ける。焦れた指揮官は兵士を呼び戻し、目隠しなしで撃つように命じる。

「装填」

彼女の前に一列に並んだ兵士たちがライフルに弾を込める。

「狙え」

黒い銃身が並ぶ

「撃て」

「オーデンブルク連邦に栄光あれ!」

カタリナが声を上げると発砲音が続き、カタリナが倒れる。

「装填」

指揮官がふたたび命令する。確実に殺すために二度撃つのだ。

「狙え」

「撃て」

銃声がクリスタルブルクに響く。ハインリッヒは二度目の射撃を見なかった。一度目の射撃の時に自分の心臓をピストルで撃ち抜いていた。

(おわり)

元ネタ
捕らえた囚人をあれこれするエロゲのスクショ風画像のステータス画面から読み取れる戦犯っぷりにドン引きするTL【2024年の戦犯ちゃん】

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】







ChatGPTとリレー小説 「因縁の影 - Retribution's Embrace」


黒のベンツ。カサイが徳島空港から出ると待っていたように滑り込んできた。運転席には見るからにチンピラ。後ろの席には薄いスモーク越しにパンチパーマの男。服装が昭和を引きずっている。ベンツも型が古い角ばったデザインだ。運転席の男は金縁のサングラスを斜めにかけてガンをつけて見上げている。カサイはぷっと笑いが吹き出してしまった。

チンピラは馬鹿にされていると気付いて表情を変える。殴り合いになるかもしれない。しかし後ろの男が肩を叩くとチンピラはドアのあたりを操作してドアガラスを開ける。


後ろの男:あんたがカサイさん?

カサイ:ああ

後ろの男:待ってたよ

カサイ:昭和生まれだがまだその時はヤクザのヤの字も知らなかった

後ろの男:つまらん言い方はよさないか。こっちも商売だ。メンツをつぶされたらあんたをやるしかない。乗ってくれるね

カサイは何も言わなかったがチンピラがベンツを降りて後ろのドアを開ける。
カサイは車に乗り込むと、後ろの席に座る男に頷きました。ベンツは静かに走り出し、街の灯りが車窓を照らしていました。

後ろの男:「名前はヤマダ。お前のことはよく聞いてる。なかなか手ごわい奴らと組むってのは、勇気がいるな。」

カサイ:「俺もお前のことは聞いている。なぜ俺を引き抜いた?」

ヤマダ:「お前のやり方が気に入った。手を汚すことを厭わない、それが大事だ。」

カサイはうなずきました。ヤマダの言葉は正直過ぎて、同時に信頼感も感じさせました。ベンツは夜の街を巡り、次第に郊外へと足跡を移していきます。

途中、ヤマダが話しかけてきました。

ヤマダ:「この仕事にはルールがある。知っておくべきだ。」

カサイ:「何でもいい。」

ヤマダ:「第一は裏切りを許さないこと。仲間を裏切ったらお前も終わりだ。」

カサイは黙って頷いた。ヤマダの口から出る一つ一つの言葉が、彼にとっては新たなる生活の始まりを告げているようでした。

数時間後、ベンツは高級なマンションの前に停まりました。ヤマダが車を降り、カサイに手招きすると、二人はエレベーターで上階へと向かった。

マンションの一室に入ると、そこには豪華なインテリアと重厚な雰囲気が広がっていました。部屋の奥にはスーツを着た男が座っていた。

男:「お前がカサイか。」

カサイ:「ああ、その通りだ。」

男:「俺はジョウ。お前を必要としている。」

ジョウの冷たい瞳がカサイを見つめ、彼の背筋に寒気が走るのを感じました。ヤマダが近くに控え、静まりかえった雰囲気が部屋に漂っていました。

カサイ:俺なんて必要ないんじゃないか

ジョウ:お前にしかできない

ヤマダ:前金は払っている

カサイ:全額ね。何をするかはまだ聞いていない

ジョウ:マツシマ・トシロウという男を消してほしい。奴についての情報はこちらで調べてある。狙う場所と物もこちらで用意する。お前はそこへ行って仕事をするだけでいい

ジョウが机に放り投げたブリーフケースからマツシマの顔写真が飛び出す。

ジョウ:知っているか顔か?

カサイ:始めて見る顔だ

カサイはブリーフケースを手に取り、写真と家族構成、勤務先を見る。曜日ごとにどこへ行くかも調べていて、誰といつどこで会ったかも記されている。
カサイは情報を黙々と確認し、冷静な表情を崩さずにブリーフケースを閉じた。ヤマダが横で待機している中、ジョウは冷徹なまなざしで彼を見つめていた。

ジョウ:「用意ができ次第、行動を開始しろ。この仕事が終われば、お前には十分な報酬が待っている。」

カサイ:「わかった。」

ヤマダ:「頼んだぞ、カサイ。仕事をきっちり片付けてこい。」

カサイは二人に頷き、マンションを後にした。ベンツが再び夜の街に溶け込む中、彼は冷たい風に吹かれながら考え込んでいた。過去の自分と、この新しい世界での自分との葛藤が心を占めていた。

翌日、カサイはマツシマ・トシロウの行動パターンを把握し、計画を立てた。彼はヤクザとしての経験を活かし、慎重に潜入することを決意した。夜が更け、仕事の舞台となる場所へと向かう途中、ベンツの中でカサイの心は不安と興奮が入り混じっていた。

目的地に到着し、カサイは用意された情報通りに行動を開始した。闇の中で彼のシルエットが静かに歩み寄り、新たな仕事が始まるとともに、彼の人生が再び大きく変わりつつあることを感じながら…。

マツシマが部屋を取ったホテルに侵入する。奴は毎週金曜日にここで女を買っている。
カサイはコートから銃を出す。銃口には消音装置が付いている。粗悪なレプリカではなく指に吸い付くような握り心地だ。物一つとってもジョウの組織がしっかりしていることが分かる。そのくせ出迎えた山田たちの時代遅れ感のギャップが奇妙だ。カサイはにやけてしまいそうになる自分を叱る。仕事前だ。

ホテルの従業員は買収済みで部屋のキーは持っている。しかしすでに開いていた。罠。最初に思い浮かんだ。カサイの仕事がどこかで恨みを買っていることは考えられる。しかし殺すならこんな回りくどいことをしなくても空港で山田に襲わせればいい。

部屋の中から聞こえる男と女の声がカサイの疑念を晴らす。もし待ち伏せなら、もっと演技っぽくなるはずだ。

女と一緒にマツシマを殺す。最初からそう考えていた。カサイはドアを開いて中に入る。想像していた通りの場所にマツシマと女がいる。

カサイ:ユキ?

カサイが向けた先に知った顔がいる。昔の女。なぜこんなところに。人違い。いや違う。確かにユキだ。カサイがユキと口にした時も女は驚きとは別の反応を見せた。年をとっているが雰囲気は昔と変わらない。
ユキ:「なんでここに…」

マツシマ:「お前、誰だ?」

カサイは無言で銃口をマツシマに向け、ユキに視線を向けた。ユキの表情は戸惑いと同時に、かつての感情が顔に浮かぶのが見て取れた。

カサイ:「説明する時間はない。」

ユキ:「なんで、こんなことに…」

カサイはベッドの端に座っているマツシマに向かって歩み寄り、冷徹なまなざしで彼を見つめた。

カサイ:「お前の最期がここに決まっている。」

マツシマ:「何の話だ?お前、誰なんだ?」

ユキは悔しさと涙を交えた表情で床に座り込んでいた。カサイは過去の出来事が脳裏を駆け巡る中、銃を握りしめた。

カサイ:「俺を忘れたのか?」

ユキはカサイを見つめながら、次第にその顔に驚きが広がった。

ユキ:「あなた… カサイ?」

カサイはうなずき、その瞬間、マツシマが慌てて動き出した。しかし、銃口の向けられた先には逃げ場がなかった。

ヤマダ:はよやれやぁ!

ヤマダが銃を構えてカサイを狙っている。やはり罠だった。マツシマを殺すのは囮でカサイにユキを殺させる。それが本当の目的だ。マツシマのことを調べられるのならユキのことも調べているだろう。というよりユキを調べている途中でマツシマに行き当たったという方が正しい。

カサイ:なぜとは聞けないな。なにも知らされていないんだろう?

ヤマダ:ワイはお前がその女をやった後でお前を殺さなあかんのじゃ

カサイ:お前、まだ人を殺したことがないな。できるのか?

ヤマダ:それぐらいワイにもできるわ。弾くらっておんなじこと言えるかぁ?

カサイは体を静めると同時に銃口を回して引き金を引く。ヤマダの手から銃が飛ぶ。何が起きたのか分からないという顔をしている。銃を撃てるとは思っていなかっただろう。勝手に飛んでいったように感じたはずだ。
ヤマダは驚きと痛みの入り混じった表情で手を押さえ、カサイは冷静なまなざしで彼を見つめた。一瞬の隙間を見逃さず、カサイはヤマダに近づいて銃を取り上げた。

カサイ:「罠だったんだな。」

ヤマダは苦痛に歪む顔を引き締めながら、無言で頷いた。カサイは懐から取り出した手錠でヤマダの手首を縛り、彼を壁に押し付けた。

ユキは床に座りながら、カサイとヤマダのやり取りを見つめていた。彼女の目には複雑な感情が宿っていた。過去の出会いが今、再び交錯している。

カサイ:「ユキ、お前はここを出て行け。」

ユキは黙って立ち上がり、カサイに向かって微笑んだ。彼女は部屋を出て行った。

カサイは再びヤマダを見つめながら言った。

カサイ:「お前の舎弟たちも、俺を殺すように言われてたんだろうな。」

ヤマダ:「ワイが黙ってれば…」

カサイ:「それができるほど簡単なことじゃない。」

ヤマダは黙って頷くしかなかった。カサイは彼を部屋に座らせ、状況を整理し始めた。このままではジョウの組織に利用されることはできない。彼は新たな道を選ばなければならないことを悟っていた。

ジョウのマンションへ向かう。ヤマダは体を痛めつけるとすべて吐いた。カサイがジョウの両親を殺したこと。その復讐のためにカサイにマツシマを殺すためと偽ってユキを殺させようとしていたこと。

過去が追いかけてくる。カサイの今までやってきた因果が巡ってきた。

マンションのドアを開ける。鍵は開いていた。中に入るとジョウが銃を持って待っていた。

ジョウ:ヤマダはしくじると分かっていた。そうすれば必ず俺のところに戻ってくる

カサイ:甘いな。そのまま逃げるとは思わなかったのか。そうすればお前は俺の復讐に一生おびえることになっていたのに

ジョウ:お前は俺の手で殺したい

ジョウの手が動く。速い。しかしカサイはそれより速く銃口を上げてジョウの眉間を正確に撃ち抜いていた。

ジョウがただ殺すつもりなら成功していた。自分の手で復讐したい欲のために死んだ。この仕事に感情は足かせになる。カサイにとってはユキが唯一それだった。ジョウの手下は当然彼女を知っている。カサイは彼女をエサにこれから命を狙われるだろう。しかしそれが彼の運命だった。

(おしまい)

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】












ChatGPTとリレー小説 『鏡餅を棄てる 父親について語るとき』

春の日差しの中、小さな町に住む若者、太郎はふとしたきっかけで、手紙を見つけました。その手紙には不思議な言葉が綴られていました。「古い時計塔のそばで待っている。」太郎は好奇心に駆られ、その場所に向かうことを決意しました。

時計塔のそばに辿り着くと、そこには一冊の古びたノートが置かれていました。ノートには先の手紙と同じ筆致で、新たな手紙が書き綴られていました。「これを見つけたなら、次は君が物語を紡ぐ番だ。」太郎は戸惑いつつも、そのノートを手に取り、自分の冒険が始まることを感じました。

そして、太郎はその手紙に続く物語を書き始めました。

「餅が爆発する」太郎は手紙にそう書く。そして二度とは戻らない夏に置く。誰が拾えるというのだろう。しかし拾ったのだ。あの夏の太郎はたしかにその手紙を拾っていた。「そうか。あれは俺だったのだな」太郎は謎として記憶の底にしまい込まれた出来事を思い出す。

あれはまだ人が猫だった時代のこと。その頃にはもう四つ足で歩く猫はいなくてみんな二本足で立っていた。4つ足は笑いもの、あるいは笑わせるためにする行為だった。太郎はまだ四つ足で全てのことを目線を低くして見ていた。
太郎は手紙に続きを書き始めました。「餅が爆発する」という不可解な文言を読み返しつつ、遠い夏の記憶が思い浮かびます。四つ足で歩く猫たちが笑いものとされ、太郎が低い目線で世界を見ていた時代。彼の心の中で、その頃の記憶は謎めいたものとして残っていました。

手紙の続きに、太郎は自分が当時の猫だったことを記しました。手紙を拾った夏の日、その出来事が再び彼の前に現れ、過去の自分に向けられた謎が解け始める瞬間でした。

太郎は正月に持ちをこねていた。当時はうすもきねもなかったので前足で体重をかけながらこねていた。きっとそれが良くなかったのだ。正月も五日が過ぎると鏡餅にはびっしりとカビがついている。しかしあの時のカビはまんべんなくつくのではなく「餅が爆発する」と読めるような模様でついていた。

気味が悪くなったので太郎の父は「捨てに行こう」と鏡餅を持って海岸へ行った。太郎もついていった。当時はまだ餅を捨てることがとやかく言われる時代ではなく、良い悪いは別としてそういうこともあるという空気感があって、太郎もそう鏡餅を捨てることをそう不思議なこととは思わなかった。

餅を捨てるまでの記憶は太郎にはない。父が「捨てに行こう」と言ってから海岸へ行くまでの道筋はすっぽり抜け落ちているが、父が波打ち際で後ろ足に波がかからないぎりぎりのところに立って海へ餅を投げたところはからは鮮明だ。

餅はくるくると回転しながら飛び、カビの生えた黒というか深緑というかなんともいえない色の面を断続的に見せていて、目にちかちかとしたような感覚があった。正月にしてはやけに青空が濃くて、雲は真っ白で夏のような空だと太郎は思った。

やがて餅は重力に従って高度を下げ、海に落ちるとバシャーンと山の向こうまで聞こえるような音を立てた。「あんなに重いのに海には浮いてる」と太郎は父に言った。太郎は笑っていて、父もそうだとばかり思っていたが、予想に反して父は苦い顔をしていた。本当はやりたくなかったが、もしやらずにいれば後で大変なことになるからやったという顔だ。太郎は子どもながらに父が傷ついていることを察して帰り道は一切口を開かなかったことを憶えている。いや、開かなかったのではない。その状況で発してもよい言葉が何一つ太郎の中で湧き上がってこなかったのだ。
手紙の続きを書きながら、太郎は正月の出来事を振り返りました。父と共に鏡餅を捨てに行った時の、海岸での風景が鮮やかに蘇ります。太郎は、餅が海に投げられて、水しぶきを上げる様子を鮮明に思い出していました。

手紙には、太郎が「あんなに重いのに海には浮いてる」と言ったこと、そして父が苦い顔をしていたことが綴られました。太郎は当時の自分が父の心情に気づかず、無邪気に笑っていたことを振り返り、その時の父の複雑な表情に気づくことができました。

太郎は手紙に、父が何を感じていたのか、自分がもっと成熟していれば気づけたのではないかという悔しさをつづります。そして、手紙には新たな言葉が追加されました。「親子の繋がりは時折、言葉にならない複雑な感情で結ばれているものだと気づいた瞬間だった。」
鏡餅について不思議なことはまだある。

そわそわした沈黙を抱えて太郎と父が家に帰ると、どういうわけか鏡餅が元の場所にあった。捨てた物とは別の鏡餅ではなく「餅が爆発する」とカビの模様が入った鏡餅だ。太郎は振り返って父の顔を見た。父は驚くよりも既に決まっている運命を受け入れたかのように静かな顔をしていた。そしてそのまま何も言わずに鏡餅のある場所を通り過ぎた。鏡餅がそこにあることは動かしがたいことであり、それをどうこうすることは何者にも許されないという意志を表明したかのような歩き方だった。

正月が終わっても鏡餅はまだ床の間に置かれていた。その頃にはもう救いようもなくカビが鏡餅全体をおおっていて、それはもはや深緑色をした土饅頭のような態をなしていて、床の間のある部屋の前を通るとほこりっぽい臭いが鼻を突いていた。

カビの生えた餅を捨てるべきだと太郎は考えていたが、父にはそれを口のすることを許さない雰囲気があった。鏡餅を捨てた日から太郎と父はほとんど口をきいていなかった。
その後、正月が終わってもなお、鏡餅は床の間に留まり、不気味な深緑の模様がますます広がっていきました。太郎は心の中で、もはや救いようのない状態だと感じながらも、父に触れることのできない雰囲気を察知していました。

床の間の部屋では、深緑色の臭気が充満し、時折ほこりっぽい匂いが漂っていました。太郎は父との距離を感じながらも、何かを解決せねばならないという強い思いが心を駆け巡ります。

ある晩、太郎はその鏡餅の前で、不思議な現象を目撃します。深夜の静けさの中、鏡餅から微かな音が聞こえ、その場に立ちつくす太郎の目の前で、鏡餅の深緑の模様が微細に動き出すのです。それはまるで、生命の息吹が餅に宿ったかのような不可解な現象でした。

太郎はその光景に驚きながらも、何かに導かれるような感覚を覚えました。そして、手紙に新たな一文を綴ります。「鏡餅には、物語が紡がれる不思議な力が宿っているのかもしれない。」

太郎は毎日カビの生えた鏡餅の前に座り、餅を見て、餅の臭いを嗅いだ。それはもはや餅ではなくカビのかたまりであったかもしれないが、ともかく太郎はそれを鏡餅と認識していた。それは見ていて面白いものではなく、臭いにいたっては深いそのものではあったが太郎はどういうわけか一日の大半を餅の前で過ごした。

それがいつだったかは記憶はない。ただ1月中ではあったと思う。太郎はふと前足で鏡餅に触れてみた。それは爪の先でカビを触れてみるという感じであったのにバフッと空気の抜ける音がして、目の前が真っ暗になった。鏡餅が爆発したのだ。

まず太郎が考えたのはこのカビをなめとるのは大変だということ。臭いカビをなめとっている内に病気になりはしないだろうかという不安があった。次に自慢の毛並みがくすんだ深緑色になっているところを想像するとぞっとした。

太郎は前足で顔の辺りを撫でる。するとカビが落ちるにしてはやけに手応えが重かった。それでも太郎は目をつぶったまま体中を撫で、なめ、カビを落とす。カビの臭いがあたりに充満していて、カビのほこりがあたりに舞っているのは目を開けなくても分かった。分かっていたので目は開かなかった。

前足をなめ終わり、後ろ足もあらかたなめると、太郎はまずこの場から離れた方が良いことに気付いた。それで太郎は立ち上がり、床の間がある部屋を出るとやけに体がスースーした。
太郎は鏡餅が爆発した瞬間、深緑の模様が体から消え去り、空気が一気に晴れ渡ったような感覚に包まれました。その後、太郎は自分がカビまみれの鏡餅をなめてしまったことを考え、身体を舐める感触を思い出しました。しかし、それが何故か爽快で、まるで重いものが取り払われたような気分になっていました。

太郎はその後、床の間の部屋を離れ、家の外に出ました。新鮮な空気が太郎の鼻を抜け、太陽の光が眩しいくらい輝いていました。太郎は不思議な経験を通じて、何かが変わったことを感じました。カビの臭いがまるで一掃されたように、太郎の心も清らかなものになっていたのです。

次第に、太郎と父の間にも微妙な変化が生まれました。太郎が鏡餅をなめることで解決された何かが、二人の心を結びつけるきっかけとなったのかもしれませんでした。

猫が人間になり始めたのはその頃からだ。太郎だけではない。父もそのほかの猫も次々と毛が抜け落ち、一時はパニックになったが、やがて猫たちは毛の代わりに服を着るようになり、後ろ足で立ち、前足で物を掴むようになった。ダーウィンの進化論はうそっぱちである。太郎の記憶では人は間違いなくかつて猫であったし、それ以前に人間は一人もいなかった。

ちなみに父と太郎の間であの鏡餅の不思議は一度として話に出たことはない。お互いに不思議を抱えたまま月日を過ごし、父は980歳で死んだ。そこへ至るまでに何があったにせよ、特に病気やケガもせず誰かと深刻なトラブルを起こしたこともないと考えれば大往生といっていい人生だろう。

あの手紙やノートがなんだったのかは分からないし、鏡餅の謎も、なぜ猫が人になったのかも分からない。それはなぜ人が生きているのかと同じぐらい大きな謎だ。この謎を抱えられるほど強い人はいない。猫にもいないだろう。我々は巨大な謎を抱えたまま生きて、そして死んでいくのだろう。


参考文献
猫を棄てる 父親について語るとき (文春文庫)



ChatGPTとリレー小説 『異世界の影』

ある晴れた日、都会の公園で出会った二人の運命は交わった。桜の花が風に舞い、陽光が二人の周りを包み込んでいた。彼らの名前は悠斗と葵。悠斗は大学生で、葵は美容師をしていた。二人はまったく異なる世界から来ていたが、不思議な縁で出会った。

悠斗は公園のベンチで本を読んでいた。彼は静かで物静かな性格で、大人しそうな風貌だった。一方の葵は、近くの花壇で花に水をやっていた。彼女は明るく笑顔が絶えない女性で、周りの人たちともすぐに打ち解けることができるタイプだった。

「こんにちは」と葵が声をかけた。悠斗は本から目を上げ、初対面の相手に戸惑いながらも微笑んだ。

「こんにちは。綺麗な花ですね」と悠斗が答えた。それが、彼らの運命の始まりだった。

陽光1:おい、俺の女に声かけてんじゃねぇ

陽光2:てめぇみたいなカスが近付いていいと思ってるのか

陽光3;このもやしもんがよぉ

陽光4:ここで散らせてやろうか。桜のように

二人の周りを包み込んでいた陽光が一斉に喋り出す。悠斗はぷっと吹きだす。

陽光5:てめぇなにがおかしい

悠斗:いや、弱い犬ほどよく吠えるって本当だなって。笑ってすみません

葵もつられてふふふと笑う。ここで引けばメンツがすたれる。陽光は悠斗に襲いかかる。

悠斗は笑顔を崩さず、ゆっくりと立ち上がった。陽光たちの攻撃的な雰囲気にも動じず、冷静な表情を浮かべて言った。

悠斗:「すみません、誤解が生まれたようですね。ただ、彼女とは偶然の出会いで、特に悪い意図はありません。」

葵は悠斗の隣に立ち、彼を支えるように微笑んだ。彼女もまた冷静な態度を崩さないように心掛けていた。

葵:「そうだよ。私たちはただ親しくなりたくて話してただけ。」

しかし、陽光たちはますます興奮しているようで、一人が悠斗に向かって一歩踏み込んだ。

陽光1:「冗談はいい。お前の謝罪なんて受け入れられるわけないだろう?」

悠斗は冷静なまま、相手を見据えた。そのとき、公園の端から警察官が近づいてくるのが見えた。葵は微かにほほ笑んで、陽光たちに向かって言った。

葵:「もう少し大人になりましょうよ。こんな場所で騒ぐのも良くないでしょう?」

警察官が到着し、事情を聞き始めると、陽光たちは不機嫌そうに立ち去っていった。悠斗と葵は、お互いに微笑み合い、再び公園の平和な雰囲気に戻っていった。

悠斗:「ありがとうございます。助かりましたね。」

葵:「いいえ、お互い慌ただしい瞬間だったけど、なんだか楽しかったかもしれないね。」

二人は再びベンチに座り、穏やかな時間が流れ始めた。それから、彼らの運命の糸はどのように紡がれていくのだろうか。
人の闇はそう簡単に晴れるものではない。陽光は漆黒に助けを求める。

陽光6:あの野郎ゆるせねぇ。葵を取りやがった

漆黒:弱いやつほどよく吠えるか。面白いやつだな

陽光7:お・・・・・・いや、笑ってくれていい。ただ悠斗とかいうカスを倒せるならなんだっていい

漆黒:いいだろう。メンツを捨てて運命最強の俺に助けを求める。お前は充分に対価を払った。そのカスは俺がつぶしてやる

陽光8:ありがてぇ

漆黒は陽光に包まれて悠斗と葵のところへ行く。二人が漆黒を見ると穏やかな時間は止まり、辺りは緊張に包まれる。陽光は自信を取り戻し口を開こうとする。その瞬間に漆黒が影になり、飛んだ。悠斗も同時だ。何が起きたのかは二人にしか分からない。二人の位置は変わっている。

漆黒:口だけのやつとは違うようだな

悠斗:喋れないのかと思った

漆黒:まず殴ってから会話する。そうしないと安心できないんでな
悠斗は驚きと同時に、漆黒の言葉に心地よい緊張感を感じた。葵もまた、不穏な雰囲気に包まれながらも、冷静な表情を崩さなかった。

悠斗:「君が何者かは分からないが、私たちに敵意はないはずだ。何故こんなことをするんだ?」

漆黒:「敵意はないかもしれないが、俺にとってはこれが楽しみなんだ。喧嘩ってやつがな。」

陽光たちも漆黒の言葉に賛同しているようで、不穏な笑みを浮かべていた。悠斗は深呼吸をし、冷静に状況を把握しようと努めた。

悠斗:「君が求めるなら、戦おう。ただし、無駄な血は流さないように。」

漆黒は悠斗に対して興味深そうな視線を向けたが、そして意外なことに、にやりと笑いながら頷いた。

漆黒:「いいだろう。面白いやつだ。だが、負けたらお前たちの人生、終わりだぞ。」

悠斗と漆黒は瞳を合わせ、闘志を燃やす。それぞれの運命が交錯し、公園の平和な一日は終わりを告げようとしていた。
二人はまたすれ違う。他の者には影になって消えたようにしか見えない。位置が入れ替わっているので何かが起きたとかろうじて分かるだけだ。

なぜこんな男が。悠斗は胸に寒いものが走ると同時に漆黒に対して友情のような暖かみを感じる。お互いに匹敵する者がいない存在だ。自分より強い者が存在しない寄る辺のなさを抱えて生きていたに違いないのだ。漆黒が微笑む。悠斗も自分がいま同じ顔をしていることに気付く。

言葉は出せない。いや必要ない。言葉を超えた感覚で二人は拳を突き出す。今度はすれ違わずに交じり合う。二人ともアゴを斜め下から打ち抜いていた。

二人とも足が止まる。お互いに拳の届く距離だ。二人は拳を鋭く打ち合いながらも相手の拳をいなし、避ける。

ふいに悠斗の体が飛ぶ。陽光が飛び蹴りを放っていた。

漆黒と悠斗の戦いは白熱していた。しかし、陽光の奇襲が加わり、戦局は一変した。悠斗はその勢いで地面に叩きつけられ、しばらく動けなくなった。

陽光:「これが俺たちの力だ。こんなもんじゃ俺たちにはかなわねぇよ。」

漆黒は冷静なまなざしで悠斗を見つめた。そして、微笑みながら言った。

漆黒:「やるじゃねぇか、悠斗。お前はなかなかの相手だ。」

陽光たちは満足げな表情で漆黒の言葉に耳を傾けていた。しかし、その時、葵が悠斗のそばに駆け寄り、彼を支えた。

葵:「悠斗、大丈夫?」

悠斗は微かな笑顔を浮かべ、頷いた。

悠斗:「ありがとう、葵。でも、まだ終わりじゃない。」

漆黒は悠斗の言葉に興味津々の表情を見せ、再び立ち上がるよう合図を送った。

漆黒:「お前の覚悟が見たい。」

悠斗もまた立ち上がり、葵とともに再び漆黒と向き合った。二人の戦いは、運命の糸を絡めながら、新たな展開を迎えようとしていた。
悠斗:覚悟?・・・・・・ないこともない

漆黒:お前にはもう無理だ

漆黒の顔はすでに勝者のそれで弱者にあわれみを投げかけている。

悠斗:後悔する暇もないぐらい瞬殺してやるよ

悠斗はベンチに置いていた本を手に取るとページを開く。

悠斗:ハルバード・ハルバード・ザーザド・スクロノース。因果のことわりよ。汝の権威揺るがさぬ青い女王。冷酷な慈悲をもってその契りを解かん。バルシュトゥム!

悠斗が呪文を唱えると漆黒の前に極小のブラックホールが発生し、彼はその中に吸い込まれる。しかし高速を超えた吸引力によって彼の体は圧縮され核融合を起こし100億度を超える温度で光の円錐状となり爆発する。唱えられた者は必ず死ぬ究極の最強魔法だ。

葵:あなたはいったい?

悠斗:俺はこことはまったく異なる世界から来たんだ。

葵:それって?

悠斗:隠していたわけじゃない。言う機会がなかっただけだ。その世界はもうない。俺はあまりに強すぎるので世界を壊してしまった。

陽光9:か、怪物だ・・・・・世界の終わりだ
悠斗は悲しみに満ちた表情で頭を垂れ、その背後に広がる異次元の風景を見つめていた。

悠斗:「その世界はもう存在しない。僕は力を持ちすぎてしまい、結局は何も残らなかった。」

葵:「それでここに来たの?」

悠斗:「そう。この世界で新たな出会いや経験を求めて。でも、力を持つことは善悪問わず、過去の世界を破滅に導くこともあるんだ。」

葵はしばらく黙って悠斗の言葉を聞いていた。そして、微笑みながら言った。

葵:「だからこそ、ここで新しい道を切り開いていけばいい。過去のことは変えられないけれど、未来はまだ形成されていない。」

悠斗は葵の言葉に救われたような表情を見せ、頷いた。

悠斗:「君の言う通りだ。そして、君と出会えたこと、そしてこの世界で新たな仲間たちに出会えたことに感謝している。」

陽光たちも漆黒の姿が見えなくなり、戻ってきた平和な公園に微笑みを浮かべた。これから先、悠斗は新しい冒険に身を投じ、過去の過ちを乗り越えていくことになるだろう。

(おわり)

小説なら牛野小雪【kindle unlimitedで読めます】

記事検索(なんでも単語を入れてみて)
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
このブログはAmazonアソシエイトに参加しています。
Googleアナリティクスでアクセス情報を分析しています。