異性を書くテクニック
異性を書くのは難しい。難しいというよりは恥ずかしい。
実を言うとKDPで最初に出した『火星へ行こう君の夢がそこにある』では、映子さんというオペレーターの女性が出てくる予定だったのだが、どうしても書けなくて没になった。
もし、一郎とのメールのやりとりに女っぽさを感じたのなら、それは幻の映子さんだと思ってください。私もそのつもりで書きました。
それを克服するために書いたのが『ドアノッカー』で、最初から女性三人が出てくる。男は一人もいない。
あそこを書くために大分本を読んだし、テレビも見た。
今考えると冒頭の会話はやり過ぎたかなと思う。
サンプルダウンロードでもその部分は読めるから、気になった人は読んでほしい。
『グッドライフ高崎望』ぐらいからは、ある考えに至った。
世の中には混じり気無しの純粋100%の男はいないし、男みたいな女もいる。誰の中にも男と女が存在している。それだけではなく赤子から老人まで存在している。
その証拠に歌舞伎には女形があるし、宝塚にも男役がいる。
子供だってお遊びでじいさんばあさんの真似をするじゃないか。
つまりは、これは女だと思って書けばそれは女になるし、これは男だと思えば男になる。
そう考えると非常に楽になった。
こいつ女なのに言葉の端にすね毛を感じるだなんて気にしないでもいい。だって現実にそんな女は存在するんだから、かえって現実味が出てくるかもしれない。少し前にはおっさん女子という言葉があったしね。
異性を書く書くテクニックという題だが、結局はテクニックなんかないという結論になってしまった。要は書き慣れるのが大事ってこと。
でもやっぱり異性を書くのはまだ恥ずかしいな。
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