愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

2014/08

続報『真論君家の猫』はまだまだ推敲します5

『真論君家の猫』を三回まわしました。
三回目ともなると徐々に憎しみを覚えてきます。
直したところは多数、段落ごと消したところもあります。

さて、いつもは三回回せばリリースするのですが、今回はまだ納得がいきません。
出しても良いとは思うのですが、ここはあえてもう一回だけ回してみようかと。
自分の腕が拙く気になるところもあるのですが、やれるところまでやりましょう。 
四回目ですから、かなり時間がかかりそうです。

多分、次は『真論君家の猫』より凄いのは出せない気がします。
前作が自分史上最高の力み作なら、カツオとコンブの合わせダシみたいなものです。
私なんかはもうダシの抜けたカツオ節状態です。二番ダシも出ません。
 

最近知ったパソコンの便利すぎる快適機能

 ここ最近コピペばっかりしていて嫌になっていたのですが、何とかこのめんどくさい作業を楽にできないかとGoogle先生に御伺いをたてると、超便利な機能を教わりました。
 テキストは手前味噌でございます。

↓まずはこの点をクリック
一郎は宇宙船の窓から地球を見ていた。地球は宇宙の黒を背景にして、ただ一つ孤独に浮かんでいる。ぼんやりとした青白い光の膜に地球は包まれていて、その光の先に一郎がさっきまでいた地球があった。宇宙船を発射した種子島宇宙センターは小さくてよく見えないが、日本列島はちゃんと見ることができた。

宇宙船は地球を三周しながら航行速度まで加速をした。航行速度になってからは、加速のGが無くなり自由に船内を移動することができた。その時に、操縦席を離れ宇宙船の窓から地球を見たのだ。

宇宙船は地球をさらに半周して、地球を離れ、月を横切り、さらにその先の火星まで行くことになっていた。人類初の有人火星着陸をするのだ。火星に着くのは三十日後だった。●←Shiftキーを押しながらクリック

どうですか?
これを知ったとき、とんでもない歓喜が体の中を巡りましたよ。
これで 人差し指の負担軽減。スクロールで行き過ぎることも無し。
快適なコピペ生活を遅れます。 

執筆も休憩が大事

ライフハッカー/科学的に実証された、効率的に知識やスキルを身につけるコツ  

 やっぱり休みながらじゃないと書けないなって、何となく気付いていました。
厳密に測ったわけではありませんが、調べたことがあります。
一番よく書ける最初の一時間の執筆量と1日の疲労度は

15分書いて15分休む 一時間で800字 疲れはほとんど残らない
20分書いて15分休む  一時間で1000字 疲れはほとんど残らない
30分書いて15分休む 一時間で1200字 疲れがちょっと残る
45分書いて15分休む 一時間で1600字 疲れが大分残る 

やっぱり書く時間を多くとるとたくさん書ける。 その代わり疲労は残る。
まあこれは体調でも変動しますが、自分には半時間毎に書くのがちょうど良いようです。 

読者から貰った感想を内容紹介に書くのもダメ

この前本屋に行ったときに、新刊の帯に他作家の寸評が載っていたのでこれをKDPの内容紹介に入れれば多少の販促になるのではと考えて、ヘルプにメールを送ってみたが、どうやらダメだそうです。
あと、つんどく速報や読書メーター、あと自分のブログのURLを書くのもダメっぽいです。
詳しい理由はコピペしておきます。関係あるところにはアンダーラインを引いておきました。

3-1 内容紹介のガイドラインを教えてください。 
内容紹介では、ストーリーや登場人物について手短に述べるようにします。サスペンスやミステリーの衝撃的な結末にかかわるような内容について詳しく述べる必要はありません。単行本のカバー見返しや裏表紙に掲載されている文章が参考になるでしょう。その本に関する情報のみを記述してください。詳細ページのタイトル、説明、箇条書き、または画像に、以下の情報を含めることは禁止されています。
  • ポルノ、猥褻、または有害なコンテンツ。
  • 電話番号、実際の郵送先住所、Eメールアドレス、またはウェブサイトのURL
  • 在庫状況、発送可能時期、価格、注文オプション(発注用の別のウェブサイトへのリンクなど)または郵送方法(送料無料など)についての情報。
  • 本、音楽、ビデオ、またはDVD(BMVD)を利用する楽しみを損なうようなコメント(サスペンスやミステリーの決定的な筋、または衝撃的な結末を明かすような内容は避けてください)。
  • レビュー、引用、または証言広告
  • 好意的なカスタマーレビューを促すコメント
  • 広告、イメージまたはビデオの透かし、または販促資料
  • 期間が限定されている内容(キャンペーンツアー、セミナー、講演の日程など)。

    ここから引用(2014/8/27)
    KDP ヘルプ>よくある質問>出版 

『真論君家の猫』のリリース時期について

 『真論君家の猫』を二回推敲しました。短期間で二回も読むとほぼ無感動で読んでいます。
 一回通しで読んだ感想では、今作はかなりさらっと読めるのではないでしょうか。
 さて、その『真論君家の猫』ですが、出版するにはもう少し時間がかかりそうです。
 推敲というよりも別の作業に取りかかるつもりなので、三回目は後回しになりそうです。
 別の作業とは別に隠すようなことではなくて、別のブログを作ってそこに過去作のサンプルを置いておこうかなと考えているわけです。一つぐらいは全文置いて結果を観測するのもいいかもしれません。まあそれもKDP セレクトの期限が切れてからですが。
 
 八幡さん提唱の無料版というのもありますが、同じような商品が2つあるのはどうかなと思うわけですよ。それはサンプルダウンロードで済ませれば良いんじゃないかななんて。
 えっ、それじゃあブログにサンプル載せるのは?ってことですがAmazon とは別方向からのチャンネルがある方が良いんじゃないかなって思ったわけです。
 まあ、とりあえずやってみますわ。  

 ああ、そうだ。『真論君家の猫』のリリース時期ですが9月5日を予定しています。それがまにあわなければ9月12日になりそうです。 

『真論君家の猫』各章のあらすじ

発売前にここで各章のあらすじを紹介しておきます。
これを読めば実際読まなくてもいいかも。
読むときの道しるべになれば幸いです。

○二匹目 ミータン
ミータンは金目の黒猫。ヒゲや肉球まで黒い。普通の猫より手足や尻尾が長く、
首には赤い首輪を巻いている。以前はクロスケと言う名前だった。
ある日突然捨てられたところを真論君に拾われて彼の猫となる。
(1 ぼくはミータン)

真論君家(芋と野菜を育てる家)の猫となったミータンが不定の世界を歩き始める。
隣の猫のサバトンさんに裏山で開かれる竹林集会に導かれて様々な猫と出会う。
知識派の猫達と交流して知識を深めるミータンだが、最古老チャトランさんの死を
きっかけに自分の死について考え始める。そんなミータンに死の影が迫る。
(2 子猫から成猫へ)

死の淵を脱したミータンは知識派から離れて野良の真似事を始める。
狩猟派のジロスケに教えを乞い、畑のスズメを狩れるようになる。
やがて、ジロスケとも肩を並べられると称されるようになるが、
竹林集会に猫を食う凶暴な黒犬が現れる。その犬はミータンとジロスケでも敵わなかった。
ミータンは黒犬を退治するためにアラーニャンを訪ねる旅に出る。
(3 屋根から野良へ)

旅の途中で黒猫と白猫の争いに巻き込まれたミータン。
白猫達は5年前に風鈴公園から猫達を追い出した暴虐な猫達だった。
ヨリサブロウとツネクロウは河川敷に猫達を集結させて戦機をうかがっていた。
そんな中、白猫を束ねていたキヨカズが謎の死を遂げる。
これを機にヨリサブロウは河川敷の猫達に風鈴公園を攻める号令を下す。
保元町で黒猫と白猫の運命が決まろうとしていた。
(4 野良から屋根へ)

ミータンは平成町に帰りふたたび真論君家の猫になる。
黒犬の脅威が無くなった竹林集会で旅を完遂させたミータンはその名を上げる。
思いを寄せるシラコさんとも仲良くなった。
チャコさんに誘われてシラコさんとバーガー屋へ行くと、
帰り際にミータンはシラコさんと三日後に二匹だけで逢うことを約束した。
(5 恋心が恐怖心へ)

物語はいきなり数年後に飛ぶ。
ミータンも老猫となり、竹林集会の猫も年下ばかりになった。
ある日、変わらない風景を探しに散歩中へ出かけたミータンは
名前も主さんも自在に変える雌猫に出会う。
猫の集会から足が遠退いたミータンは人間の集会を観察することにした。
(6 最期のミータン)

○三匹目 ムートン
ムートンは全身灰色の雄猫。生まれたときから名前はムートンだ。
ピアノの音に包まれた優雅な生活をしていたが、ある日突然真論君家の猫にされてしまう。
一杯食わされてアジの唐揚げを食えないようにされ、缶入りのエサも食わせてくれない。
ないない尽くしの困った家だがこれも何かの縁なので、この家で暮らすことにしたムートンであった。
(1 真論君家の猫)

『真論君家の猫』の初稿が完成

やっとやっとで初稿を書き上げた。
今回はかなり難しい話を書いた。それでいて読むのは簡単。分かる人だけ分かれば良いというかなりわがままな話。

今作を書くにあたって考えたのは、人に媚びたものというのは面白くないんじゃないかということだ。
前に『竹藪の柩』と『ぼくとリカルド』の短編2つをほぼ同時に出して、どっちが売れるかを試してみた。
事前の予想では『ぼくとリカルド』が売れまくると予想。それというのもこっちは読者に媚び媚びの気持ちで書いたからだ。『竹藪の柩』なんてお情けで1冊ぐらい売れるかなという勝手な気持ちで書いた。
しかし、フタを開けてみれば後者の方が20倍以上売れた。
たぶん冊数でいえば今までで一番売れたと思う。

両者の結果が鮮明になった頃には冒頭を少し書き始めていたのだが、よしそれじゃあ今回は思いっきり振り抜いて、思いっきりわがままに書いてやろうと決めた。自棄みたいな物だ。
そのせいか、当初考えていた物とは全然違う物に仕上がった。

今回は『真論君家の猫』という話なのだが、明らかに『吾輩は猫である』を意識して書きはじめた。
ネタは今作のために去年の10月からちびちびと貯めてきたものを満を持して出す感じだった。 
本格的に取りかかったのは5月からだが、本腰を入れていない期間をはめるとほぼ1年構想の話だ。 
原案では真論君家の猫が見た真論君というのが話の流れだったのだが、主客転倒して猫が中心の話になった。それだけにボツになった話や設定も多い。今でもガッカリしているが、どうやっても話に組み込めない。
 
話の筋を変える前から今の自分では絶対に最後まで書けないだろうと不安だったが、未来の自分なら書けるだろうと信頼してずっと書いていたら、意外と書き通せた。
今日は3割ほど推敲を進めたのだが、今のところ100%に近い。ラストで未熟さが出るかもしれないが、たぶん高崎望より良い。これより凄いのは、たぶんしばらく書けない・・・・ってのは高崎望の時にも書いたっけ。
まあ超自分勝手に書いたのだから、そうじゃなきゃ困る。

来月には出せると思います。
それまでは乞うご期待。

牛野小雪より

あと一押しが踏み出せない

もうじき初稿が完成する。最後の最後、どん詰まりのところまできた。
ここまでためてきたのを消化していくだけだから、書くことはほぼ決まっている。あとは気力の問題。今書いている章の最後1行はすでに頭の中にある。
正直な話、その1行が頭に閃いたときは声を出して泣いた。
小説はそこで終わりではないのだが、ほぼ終わったような物だ。 
たぶん労力的には軽い場所なんだけど、それを書くには断固たる精神力が必要だと感じている。
いよいよあと4千字でそこへ行くとなったとき、はたと手が止まった。
絶対に書けることは微塵も疑っていないのだが、どうしても気力というか覇気というか、こう書いてやろうって気にならない。
一時間机に座って書きあぐねたので、今日はひとまずパソコンの電源を切った。
もし明日気力が戻ったら、とっても楽だが気の重い文章を書かなくてはならない。

『イージーライダー』を観た

kindler ならhuluアプリが超オススメ。
月額千円ほどでナショナルジオグラフィックやウォーキングデッドが見える。それと旧作の映画も。
見ない時は最長12週間でアカウントホールドできる。この間は動画を見ることはできないが、課金されることもない。

ついこの前『イージーライダー』を見た。言葉だけでは結末を知っていたのだが「えっ、このタイミングで?」と驚くような終わり方だった。まさに衝撃のラスト。あれには賛否両論あるようだ。
エンドロールの間に色々考えてみると、なかなか面白い考えが湧いたので、ここに雑感を書いておく。


物語はとっても暗喩的で自我の旅を暗示している。
この映画の主人公ワイアットとビリーは自我をメタファーしている。
ワイアットが精神的な自我で理想的、でビリーは肉体的な自我で衝動的。
物語の冒頭で二人は麻薬取引で大金を得る。それを元手にバイクに乗り謝肉祭(文化的な背景がよく分からないが、有名な祭りっぽい)を目指す。ここでBGM にかかるのが『born to be wild』ワイルドに行こう と訳せるが、物語的には私は生まれたてと訳す方が良い気がする。

ワイアットとビリーが始めに立ち寄るのは農業を営む家族の家。
古臭いながらもお互いに信頼し合っている家族像が映される。
地面に根を生やして、自然の恵みを受けて暮らしているのは、
幼児期の自我で親の愛情たっぷりの環境を暗喩している。
しかし、いつかは子供が成長するように二人もその家を後にする。

次に立ち寄ったのはヒッピー達のコミューン。
ここにいるのは若者だけで、親らしき人もどことなく友達っぽい雰囲気だ。
彼等も地面に根を生やして暮らそうしているが、種を蒔いている場所は乾いた砂地。目は出そうにないし、仮に出たとしても実りを期待できそうにない環境だ。
これは子供達だけの社会を暗喩している。
俗に言う秘密基地を作って遊んでいるような頃(最近の子供にもそういう場所ってまだあるのか?)。
ギャング期とも言うそうだ。
自分達では世界を作っていると思っているが、現実には成立しない仮の世界。
秘密基地がいつかは放置されるように二人はコミューンを後にする。

次に立ち寄ったの町ではパレードの参加して、警察に捕まり留置場にぶちこまれる。
アメリカでは12年制のはずで、中学生はなかったはずだが、ここからは日本でいう中学生時代を暗喩している。
自我が発達してきて、学校の環境が窮屈に感じられてくる頃。
周りの人間からは白い目で見られたり、外見をからかわれたりするようになる。

ちなみにここからは弁護士を後ろに載せて旅をするようになる。
彼の話やその身の結末は思春期特有の物を現している。
UFOの話を真面目に語るのは中二病。
アメフトを諦めた話はヒーロー願望の挫折。
最後に弁護士自身が殺されるのは勉学での挫折といったところか。

彼等が最後に立ち寄ったのは娼館(知らない子はお父さんかお母さんに聞いてみよう)。
ここで二人の娼婦と謝肉祭を楽しそうに練り歩く。
朝まで歩き回ったあと、彼等は墓地でLSD という薬物を吸引する。
ここでは一転感傷的な雰囲気がずっと続く。
これらは思春期真っ只中の恋と冒険を象徴している。

さて、物語の最後に話を進める前にここで少し話を変える。
ワイアットとビリーが走り抜けてきた道だ。物語の始め、彼等はカラカラに乾いた白い砂漠を走っていた。旅が進むにつれて緑が増えてきて、最後には川まで出てくる。これはアメリカ社会(私としてはアメリカだけでは無いと思う。成長するにつれて自我が触れる外界であろう)の豊かさを象徴している。

その道を走り続ける二人に一台の車が近付いてくる。
オンボロで埃を被った、しかし超実用的なトラックだ。
そのトラックに乗っているのは髪を切り揃えた若者と中年の男。
ワイアットとビリーは中年の男に遊び半分で撃ち殺される。

トラックとショットガンは学校を卒業したあとに触れる社会の象徴。
彼等は学校よりも強力で自由気ままに振る舞いを決して許さない。
社会の力はあまりに強力で遊び半分の軽い気持ちで、個人の自我(映画内の言葉を借りれば自由)を刈り取っていく。

自由を謳うアメリカも実際のところははみ出しや逸脱を許さない全体主義じゃないかという皮肉が込められている。
映画ではアメリカアメリカというが、これは現代の日本でも当てはまるんじゃないだろうか。
学校でも社会でも個性個性というが、本当のところ個性的な人間が現れると、その芽は早いうちに潰されるだろう。潰れなきゃ死ぬかドン底まで落ちなきゃならない。
イージーライダーは息の詰まりそうな世の中じゃ、きっと最後には自我を撃ち殺されるぜ。それもいきなりズドン!ってことを暗喩した映画だった。

所詮人間というものは自分のフィルターを通してしか物事を見ることができない。だからこんな事を考えたんだろうな。多分作者の意図とは別物で私の勘違いか偶然だと思う。

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