今週は2ページしか進まなかった。本当に進まなくて嫌になる。でも不毛の砂漠を歩き続けなければ先へ進むことはできない。書けない時間を通り過ぎないと書けるようにはならない。どうやったらこの部分をやり通すことができるだろう。
今まではword上の文字数で進捗を測っていた。去年から書いていた『ペンギンと太陽』はノートに書いていたので、カウント上は0の日がずっと続いていたが、実際はノートを書き進めていたわけで、書いたページ数を計測するようになってからはかなり気持ちが楽になった。進んでいる感はとても大事だ。ヘミングウェイだって毎日続きが書けそうなところで筆を止めていたほどだ。
書けなくても机の前に座っていることが大事だ。そうすればいつか書けるようになる。ゲームをしたって勝手に小説は進まない。しかし机の前に座っているのをどうやって計測すればいいだろう? 単純に時間を計測することは可能だけれど、机の前に座りながらマンガを読んだりゲームをしたりすることは可能だ。それに時間を評価軸にすると「24時間戦えますか?」が最適解になってしまう。
机の前に座って書けなくてもじっと小説と向き合うことが肝だ。ここを捉えることができれば今より書けるようになることは分かっているが、それをどう観測すればいいのかは分からない。精神を形にすることはできないからだ。間違った評価基準では間違った方向へ最適化されてしまうし、評価される場所が目に見えるところだけならば、書けない日が続くと腐ってしまう。しかしその部分も執筆には欠かせないものだ。人を評価することは自分のことでさえ難しい。
(おわり)
牛野小雪のページ
今まではword上の文字数で進捗を測っていた。去年から書いていた『ペンギンと太陽』はノートに書いていたので、カウント上は0の日がずっと続いていたが、実際はノートを書き進めていたわけで、書いたページ数を計測するようになってからはかなり気持ちが楽になった。進んでいる感はとても大事だ。ヘミングウェイだって毎日続きが書けそうなところで筆を止めていたほどだ。
書けなくても机の前に座っていることが大事だ。そうすればいつか書けるようになる。ゲームをしたって勝手に小説は進まない。しかし机の前に座っているのをどうやって計測すればいいだろう? 単純に時間を計測することは可能だけれど、机の前に座りながらマンガを読んだりゲームをしたりすることは可能だ。それに時間を評価軸にすると「24時間戦えますか?」が最適解になってしまう。
机の前に座って書けなくてもじっと小説と向き合うことが肝だ。ここを捉えることができれば今より書けるようになることは分かっているが、それをどう観測すればいいのかは分からない。精神を形にすることはできないからだ。間違った評価基準では間違った方向へ最適化されてしまうし、評価される場所が目に見えるところだけならば、書けない日が続くと腐ってしまう。しかしその部分も執筆には欠かせないものだ。人を評価することは自分のことでさえ難しい。
(おわり)
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